専門用語解説
不動産売却益
不動産売却益とは、所有していた不動産を売却した際に得られる利益のことを指します。具体的には、売却価格から取得価格や諸経費(仲介手数料、登記費用、リフォーム費用など)を差し引いた金額が売却益となります。不動産市場の価格変動や景気動向によって売却益の大きさは変わり、好景気時には値上がりによって大きな利益を得ることができますが、不動産価格が下落すると損失が発生するリスクもあります。
また、売却益には譲渡所得税がかかりますが、所有期間によって税率が異なります。不動産を5年以上保有すると「長期譲渡所得」となり、税率が低く抑えられるメリットがあります。具体的には、短期譲渡所得(5年以下)の場合は税率が約39%(所得税30%+住民税9%)ですが、長期譲渡所得(5年以上)では約20%(所得税15%+住民税5%)に軽減されます。そのため、不動産を長期保有することで税負担を抑え、売却益をより多く手元に残すことが可能になります。