専門用語解説
シリコンサイクル
シリコンサイクルとは、半導体業界における景気循環(サイクル)のことで、半導体需要と供給のバランスが数年単位で波のように繰り返される現象を指します。「シリコン」は半導体チップの主材料であることからこの名前が付いており、景気やテクノロジー分野の変化に応じて、企業の設備投資や在庫調整、生産過剰や不足といったサイクルが生まれます。
このサイクルは、スマートフォン、PC、自動車、データセンターなどの需要拡大によって加熱し、企業が大量に生産を増やす「好況期」と、需要の鈍化や在庫過剰によって利益が落ち込む「不況期」を繰り返します。特に投資家にとっては、半導体関連株の株価変動と密接に関係するため、シリコンサイクルを見極めることは、テクノロジーセクターへの投資戦略を考えるうえで重要な視点となります。