専門用語解説
裏付け資産
裏付け資産とは、ある金融商品や契約の価値や支払い能力を支える根拠となる資産のことを指します。たとえば、資産担保証券(ABS)やカバードボンドなどの金融商品では、それ自体が直接利益を生むわけではなく、背後にある住宅ローン、自動車ローン、企業債権などの「裏付け資産」から生じるキャッシュフローによって価値が生まれます。
また、デリバティブ取引(先物、オプションなど)でも、株式や債券、通貨などが裏付け資産となります。投資家はこの裏付け資産の信用力や収益性を分析することで、金融商品のリスクやリターンを判断します。つまり、裏付け資産は金融商品の「土台」ともいえる存在であり、その健全性や内容を把握することは、的確な投資判断に不可欠です。