スルーザサイクル(Through the Cycle)
専門用語解説
スルーザサイクル(Through the Cycle)
スルーザサイクルとは、企業の信用力や格付けなどを評価する際に、景気の一時的な変動に左右されず、景気の上昇期から下降期までを通じた長期的な視点で判断する方法のことを指します。たとえば、好景気のときだけを見れば業績が良く見える企業でも、不況期に急激に業績が悪化する可能性がある場合、スルーザサイクルではそのようなリスクを含めて評価されます。この考え方は、短期的な数字に過度に反応せず、企業の本質的な信用力を把握するために有効です。特に、格付け機関が企業の長期的な支払い能力を評価する際によく使われる手法です。