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S&Pグローバル・レーティングとはどんな格付け機関?世界標準の格付けの役割や読み方・活用法を解説

S&Pグローバル・レーティングとはどんな格付け機関?

S&Pグローバル・レーティングとはどんな格付け機関?世界標準の格付けの役割や読み方・活用法を解説

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公開:

2025.11.13

更新:

2025.11.13

基礎知識

投資の世界で頻繁に目にする「S&P格付け」。S&Pが格付けを付与した債券の総額は46兆ドルにものぼり、その影響力は絶大です。しかし、AAAやBBBといった記号の意味を正確に理解し、その評価の裏側にある限界まで把握している方は少ないかもしれません。

本記事では、S&P格付けの基本的な読み方から、格付けが決まるプロセス、ムーディーズなど他社との違い、さらには投資で活用する際の注意点までを網羅的に解説します。格付けを正しく読み解き、賢い投資判断に繋げる知識を身につけましょう。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むと、S&Pが出している「AAA」や「BBB-」といった格付け記号の具体的な意味と、なぜ「BBB-」が投資適格の境界線と呼ばれるのかが明確にわかります。さらに、格付けが決定するプロセスや、将来の変動を示唆する「アウトルック」といったサインの読み解き方も習得できます。単なる知識だけでなく、格付け情報を自信を持って投資判断に活かし、リスクを自ら見極めるための実践的な視点が手に入ります。

目次

S&Pとは?世界三大格付け機関の役割と歴史

資本市場の「共通言語」としての信用格付けの役割

Standard & Poor’s(スタンダード・アンド・プアーズ)から続くブランドの歴史

S&P格付けの読み方:記号一覧と「投資適格」の境界線

長期格付け:「AAA」から「D」まで何を意味する?

短期格付け:「A-1+」などCP投資で見るべきポイント

S&Pの格付けが決まるまで|依頼から公表・監視までの6ステップ

STEP1:依頼受領とチーム編成

STEP2:情報収集(公開・非公開)

STEP3:マネジメント・ミーティング(経営陣ヒアリング)

STEP4:格付け委員会での評価・最終決定

STEP5:事前通知と公表

STEP6:継続モニタリング(サーベイランス)

格付けの裏側にあるS&Pの評価哲学|3つの重要コンセプト

他社や市場環境と比較して決まる「相対評価」の考え方

将来の変動を示唆する「アウトルック」と「クレジットウォッチ」の違い

S&P格付けの最新動向|ESG・AI・規制強化への対応

ESG要素は信用リスク評価にどう組み込まれているか

AI・データ活用で格付け分析はどう進化する?

透明性向上のためのグローバルな規制強化とS&Pの取り組み

S&P・ムーディーズ・フィッチの格付け比較|記号の読み替えと評価の違い

3大格付け機関の記号対応と投資適格まとめ

なぜ格付けに差が生まれる?評価方法論のわずかな違い

S&P格付けを債券投資や資産運用のリスク管理に活かす方法

投資家向け:格付けを基準にしたポートフォリオ管理術

リスク管理:アウトルック悪化・クレジットウォッチ指定時の対応策

S&P格付けを鵜呑みにしてはいけない3つの理由|限界と注意点

発行体から手数料を得る「利益相反」のリスクと独立性確保の仕組み

予測モデルの限界と突発的なイベントリスクへの脆弱性

市場価格の変動に格付け変更が追いつかないタイムラグ

S&Pとは?世界三大格付け機関の役割と歴史

S&Pグローバル・レーティングズ(Standard & Poor’s Global Ratings)は、米国に本拠を置く世界最大級の信用格付け機関です。ムーディーズやフィッチと並ぶ「ビッグ3」の一角を占め、世界の35カ国に拠点を持ち、格付けは150カ国以上をカバーしています。S&Pグローバル・レーティングズには1,500人以上のアナリストが在籍しており、格付けを付与している債券の残高は、46兆ドル超にのぼります。(2025年10月時点)

日本の主要な格付機関については以下記事で詳しく解説しています。

資本市場の「共通言語」としての信用格付けの役割

S&Pの信用格付けは、国際的な投資判断における重要な基準です。その信頼性から、米国債をはじめとする各国の国債や企業の社債に広く用いられ、投資の指標として活用されています。例えば、米国の企業が社債を発行する際には、S&Pまたはムーディーズから格付けを取得することが事実上の標準となっており、資本市場に不可欠な情報を提供しています。

Standard & Poor’s(スタンダード・アンド・プアーズ)から続くブランドの歴史

S&Pの起源は19世紀に遡ります。1860年、ヘンリー・ヴァーナム・プア(Henry Varnum Poor)氏が鉄道会社の財務情報をまとめた書籍を出版したのが始まりです。その後、1906年にルーサー・リー・ブレイク氏がスタンダード・スタティスティックス(Standard Statistics)社を創業。1941年に両社が合併し、スタンダード&プアーズ社が誕生しました。同社は1966年にマグロウヒル社に買収され、2016年のグループ再編により、グループはS&P Globalへ改称し、格付け部門はS&Pグローバル・レーティングズ(Global Ratings)という体制になりました。

なお、S&P500、ダウ平均などの指数を作成しているのは、同グループのS&P Dow Jones Indices(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)です。指数委員会が採用/入替基準に基づいて各種指数の企画・算出・メンテをしています。

S&P格付けの読み方:記号一覧と「投資適格」の境界線

S&Pの信用格付けは、アルファベットと記号の組み合わせで表され、企業や政府などの信用力を相対的に示す序列です。ここでは、投資の基本となる長期格付けと短期格付けの記号、それぞれの意味を解説します。

長期格付け:「AAA」から「D」まで何を意味する?

長期的な債務の信用力は、最高位の「AAA」から最低位の「D」までの記号で段階的に示されます。主な格付けの定義は以下の通りです。

等級投資適格区分概要(信用力の目安)
AAA投資適格きわめて高い信用力。長期的にも支払能力に最強の信頼が置ける。
AA+投資適格非常に高い信用力。AAAに次ぐがわずかな長期的リスク感受性。
AA投資適格同上。
AA-投資適格同上(ノッチ下)。
A+投資適格高い信用力。ただし経営・環境変化の影響はAAより受けやすい。
A投資適格同上。
A-投資適格同上(ノッチ下)。
BBB+投資適格十分な信用力。不利な環境での耐性は上位より弱い。
BBB投資適格同上。
BBB-投資適格投資適格の下限。ここから下は投機的。
BB+投機的目先の支払能力はあるが、将来変動に弱い要素。投機的領域の上端。
BB投機的同上。
BB-投機的同上(ノッチ下)。
B+投機的投機性が高い。支払継続には不確実性が大きい。
B投機的同上。
B-投機的同上(ノッチ下)。
CCC+投機的きわめて投機的。小さな逆風でも支払不能の懸念。
CCC投機的同上。
CCC-投機的同上(ノッチ下)。
CC投機的デフォルト目前の水準。
SDSelective Default:一部債務が不履行(他の債務は継続)を示す。
DDefault:発行体全体または大部分の債務が不履行。

「投資適格(BBB-以上)」と「投機的等級(BB+以下)」の決定的違い

S&Pの格付けでは「BBB-」以上を「投資適格等級(Investment Grade)」と呼び、比較的信用の高い債券とみなします。これに対し、「BB+」以下の格付けは「投機的等級(Speculative Grade)」と位置付けられ、より高いリスクを伴います。主な投機的等級の内容は次の通りです。

  • BB:
    投機的要素を含むが、短期的には債務を履行する能力がある。
  • B:
    投機的であり、債務を継続的に履行する能力に不確実性が伴う。
  • CCC:
    デフォルトに陥る現実的な可能性がある。
  • CC:
    デフォルトに陥る可能性が非常に高い。

格付けの低い一方利回りの高い傾向のあるハイイールド債については以下記事で詳しく解説しています。

「+/-」記号が示す格付け内の相対的な位置づけ

S&Pでは「AA」から「CCC」までの格付けにおいて、「+」や「-」の記号を付けることで、同一等級内での相対的な強弱を表します。例えば、「A+」は「A」より一段階高く、「A-」は「A」より一段階低い評価であることを示します。この細分化により、より詳細な信用力の比較が可能になります。

S&P固有の「SD(選択的デフォルト)」と「D」の違い

債務不履行(デフォルト)状態を示す格付けには「D」と「SD」があります。「D(Default)」は、発行体が発行するほぼ全ての債務で不履行に陥った場合に付与されます。一方、「SD(Selective Default)」は「選択的債務不履行」を意味し、一部の債務で不履行が発生したものの、他の債務の支払いは継続している状況で用いられます。

その他、「NR(Not Rated)」は格付けが付与されていないこと、「WD(Withdrawn)」は格付けが撤回されたことを示します。

短期格付け:「A-1+」などCP投資で見るべきポイント

短期債務(通常1年未満)の信用力評価には、長期とは異なる格付け記号が用いられます。「A-1」が最上位で、さらに強固な場合に「A-1+」が付されます。主な短期格付けの意味は以下の通りです。

等級概要(短期支払能力の目安)
A-1+A-1のうち最上位。きわめて強固な短期支払能力。流動性・資金アクセスが卓越。
A-1非常に強い短期支払能力。
A-2概ね良好な短期支払能力。不利な環境変化の影響は受けやすい。
A-3短期支払能力はあるが、経済・資金繰りの逆風に弱い。
B投機的水準。支払継続に大きな不確実性。
Cきわめて脆弱。支払不能に陥る可能性が高い。
D短期債務でデフォルト発生(期日不払い等)。

S&Pの格付けが決まるまで|依頼から公表・監視までの6ステップ

S&Pの格付けは、依頼の受領に始まり、情報収集、経営陣ヒアリング、委員会での審議・決定、事前通知と公表、そして継続的なモニタリングへと進む定型プロセスで運用されています。

STEP1:依頼受領とチーム編成

格付けは通常、企業などの発行体からの依頼で始まります。発行体はS&Pと格付け契約を結び、守秘義務や情報提供の範囲、レビューのスケジュールを取り決めます(発行体有料モデル:Issuer-pays)。合意後、対象業界に精通したアナリストでチームが編成され、決算書や事業概況などの初期資料が収集されます。

STEP2:情報収集(公開・非公開)

アナリストはまず、有価証券報告書やプレスリリース、業界統計といった公開情報を網羅的に精査します。並行して、発行体から事業計画や資金計画、主要契約などの非公開情報の提供を受け、同業他社との比較検証を通じてデータの整合性や前提の妥当性を確認します。

STEP3:マネジメント・ミーティング(経営陣ヒアリング)

情報整理を踏まえ、S&Pは発行体の経営陣と面談を行い、経営戦略や財務・資本政策、投資計画、流動性方針、規制・訴訟・サプライチェーンなどのリスク対応力を質疑応答で深掘りします。面談後は追加資料の提出依頼やフォローアップを行い、得られた知見を分析モデルと前提条件に反映させます。

STEP4:格付け委員会での評価・最終決定

アナリストチームは、事業リスクと財務リスクを評価して基礎格付けを導出し、ガバナンス、グループ支援、国・業界リスクなどの修正要因を適用します。最終判断は複数の専門家で構成される格付け委員会に付議され、議論と投票を経て格付けが決定されます。決定の根拠や主要仮定、リスク要因は内部文書として整備され、公表用資料の骨子が整えられます。

STEP5:事前通知と公表

委員会で決まった格付けは公表前に発行体へ通知され、事実関係の誤りがないか確認の機会が与えられます。確認を経て格付けが確定すると、プレスリリースやレポートを通じて市場に公表され、必要に応じて投資家向けの説明や質疑応答が実施されます。

STEP6:継続モニタリング(サーベイランス)

公表後も格付けは継続的に監視されます。定期レビューに加え、決算発表、M&A、規制変更、資金調達環境の変化などのイベントが起きた場合には適時に再評価が行われます。中期的な方向性はアウトルック(Outlook)で、短期的な見直しの可能性はクレジット・ウォッチ(CreditWatch)で示され、必要に応じて格上げ・格下げや見直しの公表が速やかに行われます。

格付けの裏側にあるS&Pの評価哲学|3つの重要コンセプト

S&Pの格付け評価は、独自の哲学に基づいています。ここでは、格付けが絶対的な指標ではなく「相対的な信用の序列」であること、短期的な業績変動に左右されない「スルー・ザ・サイクル」の視点、そして将来の格付け変更を示唆する「アウトルック」と「クレジットウォッチ」の役割について解説します。

他社や市場環境と比較して決まる「相対評価」の考え方

S&Pの信用格付けは、特定の倒産確率を示す絶対的な指標ではなく、発行体ごとの信用リスクを序列化した「相対評価」です。AAAからDまでの記号は、他の発行体と比較してどの程度債務不履行に陥りにくいかを示します。また、短期的な業績変動で格付けを頻繁に変更せず、景気サイクルを通じて安定性を重視する「スルー・ザ・サイクル」というアプローチも特徴です。

将来の変動を示唆する「アウトルック」と「クレジットウォッチ」の違い

格付けそのものではありませんが、将来の変動方向を予測する上で重要な2つの補足情報が「アウトルック」と「クレジットウォッチ」です。両者は示す期間や緊急性が異なります。

アウトルック(見通し):中長期的な方向性

今後6ヶ月から2年程度の中長期的な格付けの方向性を示します。格付けが変更される可能性が3分の1以上ある場合に、「ポジティブ(引き上げ方向)」または「ネガティブ(引き下げ方向)」が付与されます。方向性に変化が見込まれない場合は「ステーブル(安定的)」となります。

クレジットウォッチ:短期的な見直しのサイン

M&Aや規制変更といった特定の出来事をきっかけに、通常90日以内という短期間で格付けが見直される可能性が高い状況を示します。「ポジティブ(格上げ検討)」「ネガティブ(格下げ検討)」「デベロッピング(方向性未定)」の3種類があり、アウトルックより緊急性の高い情報です。

これらは将来のリスクを事前に知らせる重要なシグナルであり、投資家は特に注意を払う必要があります。

S&P格付けの最新動向|ESG・AI・規制強化への対応

信用格付けの世界は、新たなテクノロジーや社会の変化、規制環境に応じて常に進化しています。ここでは、ESG、AI、そして規制強化という3つの現代的なテーマに対し、S&Pがどのように向き合い、その評価手法や体制をアップデートしているのかを解説します。

ESG要素は信用リスク評価にどう組み込まれているか

S&Pは、気候変動や労働問題といったESG(環境・社会・ガバナンス)の要素が、企業の財務に与える潜在的な影響を信用リスク評価に組み込んでいます。かつては分析内容を簡潔なスコアで示す試みもありましたが、2023年8月にこれを中止しました。現在は、スコアという形式は取らないものの、ESG関連のリスクや機会が信用力にどう影響するかを、引き続き分析・評価する方針です。

ESG評価機関の役割については以下Q&Aでも説明しています。

AI・データ活用で格付け分析はどう進化する?

S&Pは、AI(人工知能)や機械学習の技術を格付け分析に活用し、業務の効率化と高度化を進めています。例えば、2023年には生成AIを搭載したツールを導入し、膨大なレポートやデータから対話形式で情報を引き出せるようにしました。AIはあくまで分析を補助するツールであり、最終的な格付け判断は人間が行いますが、リスクの早期発見や分析の深化に貢献しています。

透明性向上のためのグローバルな規制強化とS&Pの取り組み

2008年の金融危機以降、世界的に格付け機関への規制が強化されました。これに対応するため、S&Pは内部管理体制を大幅に見直しています。具体的な取り組みとして、格付けの客観性を保つための営業部門と審査部門の厳格な分離や、格付けの根拠をプレスリリースで詳細に開示することによる透明性の向上などが挙げられます。

S&P・ムーディーズ・フィッチの格付け比較|記号の読み替えと評価の違い

S&P、ムーディーズ、フィッチの「ビッグ3」と呼ばれる格付け会社は、信用度を評価する点で共通していますが、格付け記号の体系や評価アプローチには細かな違いがあります。ここでは、それらの違いを理解し、正しく情報を読み解くためのポイントを解説します。

3大格付け機関の記号対応と投資適格まとめ

格付け記号の体系は、S&Pとフィッチが類似しており、ムーディーズが独自です。

S&PMoody’sFitch説明(信用力の目安)
AAAAaaAAAきわめて高い信用力(最強)。
AA+Aa1AA+非常に高い信用力。
AAAa2AA同上。
AA-Aa3AA-同上。
A+A1A+高い信用力。
AA2A同上。
A-A3A-同上。
BBB+Baa1BBB+十分な信用力。
BBBBaa2BBB同上。
BBB-Baa3BBB-この下は投機的等級。
BB+Ba1BB+将来の不確実性が増す。
BBBa2BB同上。
BB-Ba3BB-同上。
B+B1B+投機性が高い。
BB2B同上。
B-B3B-同上。
CCC+Caa1CCC+きわめて投機的。
CCCCaa2CCC同上。
CCC-Caa3CCC-同上。
CCCaCCデフォルト目前・回復見込み限定的。
SD(選択的デフォルト)—(該当表記なし)RD(制限付デフォルト)一部債務のみ不履行(他は履行中)。S&P=SD、Fitch=RD。
DC(実質最下位)D(※Cを併用する場合あり)債務不履行状態。
  • 長期格付け: S&Pとフィッチは「AAA」を最上位とし、「+」や「-」で等級内を細分化します。一方、ムーディーズは「Aaa」を最上位とし、「1, 2, 3」の数字で細分化します(数字が小さいほど上位)。
  • 投資適格の境界線: 最も重要な点は、投資適格とされる格付けの下限です。S&P/フィッチの「BBB-」とムーディーズの「Baa3」がこれに相当します。これを下回ると「投機的等級」と見なされます。
  • 短期格付け: 同様に記号が異なり、S&Pの「A-1+」、ムーディーズの「P-1」、フィッチの「F1+」がそれぞれ最上位等級にあたります。

なぜ格付けに差が生まれる?評価方法論のわずかな違い

基本的な分析の枠組みは3社とも共通ですが、それぞれに評価の重点や強みが異なります。

格付け会社によって評価が異なる仕組みは以下Q&Aでも説明しています。

ムーディーズ:「予想損失」を重視

デフォルト(債務不履行)する確率だけでなく、デフォルトした際にどの程度の損失が出るかという「予想損失」の概念を重視する傾向があります。

フィッチ:金融機関分析と「ピア比較」に強み

歴史的な経緯から銀行や保険会社といった金融機関の格付けに定評があります。また、同業他社との比較(ピア比較)を重視する傾向も指摘されています。

格付けの厳しさ・差異

一般的に、ムーディーズの格付けはS&Pよりやや厳しい傾向があると言われますが、体系的な差は小さいとの見方が主流です。1ノッチ程度の違いは頻繁に見られます。重要なのは、一つの格付けだけを盲信するのではなく、複数社の格付けを参照し、総合的に信用リスクを判断することです。

S&P格付けを債券投資や資産運用のリスク管理に活かす方法

ここまで解説した格付けの仕組みを、実際の投資でどう活かすかを考えます。格付けは便利な指標ですが、その使い方を誤ると損失に繋がる可能性もあるため、具体的な活用法と注意点を実践的な視点から紹介します。

投資家向け:格付けを基準にしたポートフォリオ管理術

投資家は、格付けを主に2つの側面で活用します。

まずは、投資対象の選別です。多くの機関投資家は、投資規定で「BBB-以上の投資適格債のみ」といった最低格付け基準を設けています。これにより、ポートフォリオ全体のリスク許容度を客観的に管理します。個人の投資家も、自身の戦略に合わせて目標とする格付けレンジを決める際の有効な判断材料となります。

また、利回り(スプレッド)の分析にも活用できます。格付けが低いほど、リスクを反映して利回り(国債との金利差であるスプレッド)は高くなります。投資家は、格付けごとの標準的なスプレッド水準と比較し、個別銘柄が相対的に割安か割高かを判断する材料にします。

債券投資に格付けを活用する方法は以下Q&Aでも説明しています。

リスク管理:アウトルック悪化・クレジットウォッチ指定時の対応策

債券購入後も、格付けの動向を継続的に監視することが重要です。特に、保有銘柄の格下げは債券価格の下落に直結するため、リスク管理が不可欠です。

多くの投資家は、格付け会社からの発表を常に確認し、保有銘柄の格付けが変更されたり、その前兆である「アウトルックの悪化」や「クレジットウォッチ指定」が出されたりした場合の対応方針をあらかじめ検討しています。これらのシグナルを早期に捉え、売却や保有継続の判断を迅速に行うことが求められます。

S&P格付けを鵜呑みにしてはいけない3つの理由|限界と注意点

格付けは投資判断に非常に便利な指標ですが、万能ではありません。格付け会社自身も「格付けは将来を保証するものではない」と明言しています。ここでは、格付けを利用する際に必ず知っておくべき3つの限界と注意点を解説します。

発行体から手数料を得る「利益相反」のリスクと独立性確保の仕組み

格付け業界が構造的に抱える課題が、利益相反のリスクです。現在主流の「発行体有料モデル」では、格付け対象の企業自身が手数料を支払うため、「顧客に不利な評価をしにくいのではないか」という疑念が常に存在します。S&Pは、営業部門と審査部門を厳格に分離するなどの対策を講じていますが、投資家はこの構造的なリスクを理解した上で、格付け情報を評価する必要があります。

予測モデルの限界と突発的なイベントリスクへの脆弱性

格付け評価は、過去のデータに基づく定量モデルに大きく依存するため、前例のない出来事に対して脆弱です。大規模なパンデミックや地政学的な紛争など、想定外の事態が発生した場合、モデルがリスクを正しく評価できない可能性があります。過去の巨大企業破綻の際にも、格付けの変更が事態の急変に追いつかなかった事例があり、格付けが将来を予言するものではないことを理解しておく必要があります。

市場価格の変動に格付け変更が追いつかないタイムラグ

格付けの変更は、市場価格の変動よりも遅れる傾向があります。市場は将来の懸念を瞬時に価格に織り込みますが、格付け会社が評価を変更するには慎重な分析と確証が必要です。そのため、市場で既にリスクが高いと見なされている銘柄の格付けが、まだ高いまま維持されているという状況が生じ得ます。投資家はこのタイムラグを認識し、格付けだけに頼らない複眼的な分析が重要です。

この記事のまとめ

本記事では、S&Pの信用格付けの仕組みから読み方、活用法、そして限界までを解説しました。格付けは、債券などの信用リスクを測る上で非常に便利な「共通言語」ですが、あくまで相対的な評価であり、利益相反のリスクや市場変動への遅れといった課題も抱えています。投資判断においては、一つの格付けを絶対視するのではなく、「BBB-」などの基準を参考にしつつ、アウトルックや他社の評価も確認することが重要です。複数の情報を組み合わせ、総合的な視点でリスクを判断する習慣を身につけましょう。

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投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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スタンダード&プアーズ(S&P)

スタンダード&プアーズ(S&P)は、アメリカを本拠とする世界的な信用格付機関の一つで、ムーディーズ、フィッチと並ぶ「三大格付機関」として広く知られています。S&Pは、企業、国、地方自治体、金融商品などに対して信用格付を行い、投資家が信用リスクを判断するための基準を提供しています。 信用格付は「AAA」から「D」までの記号で示され、発行体の財務健全性や返済能力に基づいて評価されます。また、S&Pは株価指数の提供者としても有名で、「S&P500」はアメリカ株式市場を代表する株価指数のひとつとして世界中で参照されています。S&Pの格付は、金融市場における金利設定や資金調達コスト、投資判断に大きな影響を与えるため、グローバル投資の基準として極めて重要な存在です。

ムーディーズ(Moody’s Investors Service)

ムーディーズ(Moody’s Investors Service)とは、1909年創業の米国系格付け機関で、国債・社債・証券化商品などが期日どおりに元利金を支払えるかを分析し、その信用度を「格付け」という形で公表しています。最上位は「Aaa」、以下「Aa」「A」「Baa」までが投資適格、それより下位の「Ba」「B」「Caa」などは投機的水準と位置づけられ、最下位の「C」が実質的なデフォルト状態を示します。数字(1〜3)は同じカテゴリー内での強弱を表し、1が最も信用力が高いことを意味します。 投資家にとってムーディーズの格付けが重要なのは、利回りが同じでも信用度が異なれば損失確率が変わるためです。銀行の自己資本規制や保険会社の運用ルール、投資信託の目論見書など多くの場面で「投資適格債のみ購入可」といった条件が設けられているため、格付けが一段階下がるだけでも売却圧力が高まり、価格変動が拡大することがあります。こうしたルールベースの資金フローを理解することは、ポートフォリオのリスク管理に欠かせません。 ムーディーズ以外にもS&Pグローバル・レーティングとフィッチ・レーティングスが世界三大格付け機関として知られています。三社は財務指標、産業動向、ガバナンス評価など共通の視点を持ちながら重み付けが微妙に異なるため、同一発行体でも格付けが食い違う場合があります。そのため実務では、複数社の評価を併せて確認し、より立体的に信用リスクを測定するのが定石です。 ただし格付けは「過去と現在」を踏まえた分析結果にすぎず、将来を保証するものではありません。業績急変や政策変更、想定外の事故などで大幅な格下げが行われる例もあります。したがって、格付けだけに依存せず、利回り差(スプレッド)や財務指標の推移、マクロ経済環境を合わせて総合判断し、必要に応じてポートフォリオのリアロケーション(配分自体の再設計)やリバランス(目標配分への微調整)を実施することが重要です。 このようにムーディーズの格付けは、資産運用における信用リスク管理の基礎情報であり、市場の資金コストや売買ルールにも直結します。S&Pやフィッチと併用しながら格付け変更や見通しの変化を継続的にモニタリングする姿勢が、健全なポートフォリオ構築の第一歩となります。

フィッチ(Fitch)

フィッチ(Fitch)は、アメリカを本拠とする国際的な信用格付機関で、ムーディーズやS&P(スタンダード&プアーズ)と並ぶ「三大格付機関」の一つです。フィッチは、国や企業、金融商品などの信用力を評価し、「AAA」から「D」までの格付け記号で信用格付を提供しています。 これにより、投資家は債券や発行体の信用リスクを判断しやすくなります。評価は財務の健全性、経営状況、業界リスク、マクロ経済環境などを総合的に分析して行われます。また、ESG要因やクレジット・インパクトスコアなど、新たなリスク評価の手法も導入しており、グローバルな資本市場における重要なプレーヤーです。信用格付は、金融商品の金利や調達コスト、投資判断に大きな影響を与えるため、フィッチの格付は世界中の市場参加者に広く参照されています。

格付け(信用格付け)

格付け(信用格付け)とは、取引をする際に参考にされる基準の一つで、取引の相手側の信用度を確認するために支払い能力や財務状況、安全性などを総合的にランク付けしたものである。アルファベットや数字で表されるのが一般的である。 (例)格付投資情報センター(https://www.r-i.co.jp/index.html) による発行体格付の定義 AAA:信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 AA:信用力は極めて高く、優れた要素がある。 A:信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 BBB:信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 BB:信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 B:信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 CCC:発行体の金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 CC:発行体の金融債務が不履行に陥っているか、その懸念が極めて強い。 C:発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。

投資適格

投資適格とは、信用格付け機関が企業や債券の信用力を評価する際に、一定以上の安全性があると認定された格付けを指す。S&Pの格付けではBBB-以上、ムーディーズではBaa3以上が投資適格とされる。これらの債券はデフォルトのリスクが低く、機関投資家を中心に安定的な投資対象とされる。一方で、投資適格債はリスクが低い分、利回りも低くなる傾向がある。金融市場では、投資適格と投機的格付けの境界を意識した投資判断が重要とされる。

投機的等級(Speculative Grade)

投機的等級とは、格付け機関によって「信用力が低く、債務の返済が滞るリスクが高い」と判断された債券などに与えられる格付けのことを指します。これは「投資適格等級」とは反対の位置づけであり、一般的には信用格付けがBB+以下(S&Pの場合)やBa1以下(ムーディーズの場合)の債券が該当します。 この等級の債券は「ハイイールド債」や「ジャンク債」とも呼ばれ、返済リスクが高い代わりに高い利回りを投資家に提供することがあります。リスクをとってリターンを求める投資家には魅力的に映ることもありますが、価格の変動も大きく、慎重な判断が求められます。

債務不履行(デフォルト)

債務不履行(デフォルト)とは、企業や国などの債務者が、借入金や債券などの元本や利息の支払いを、契約どおりに履行できなくなる状態を指します。利払いの遅延や元本返済の停止が発生した時点で、デフォルトとみなされます。 債務不履行が発生すると、債券を保有している投資家は、予定されていた利息や元本の一部または全額を受け取れないリスクに直面し、損失を被る可能性があります。特に、国による債務不履行(ソブリン・デフォルト)は、為替市場や株式市場にも連鎖的な影響を与え、国際的な金融不安を引き起こす要因となることがあります。 また、支払いの一時的な遅延や手続上の不備によって形式的に契約違反が生じる「テクニカル・デフォルト」というケースも存在します。これは即時の経済的破綻を意味するわけではありませんが、発行体の信用力に対する警戒が強まるきっかけとなり得ます。 投資においては、こうしたデフォルトの可能性(デフォルトリスク)をあらかじめ評価し、債券の発行体の財務状況や格付、市場環境を踏まえてリスク管理を行うことが重要です。

SD(Selective Default/選択的デフォルト)

SD(選択的デフォルト)とは、発行体が一部の債務について返済を行わなかった、つまり債務不履行(デフォルト)に陥ったものの、すべての債務を履行できなくなったわけではない状態を指します。 この評価は、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)などの格付け機関が使用する特有の格付けであり、企業や国が特定の債券やローンなどに対して返済を停止または延期する一方で、他の債務については通常どおり支払いを継続しているケースに適用されます。 完全なデフォルト(D)とは異なり、一部の債務だけが問題となっている点が特徴です。投資家にとっては、財務状況が不安定になっているサインと捉えられるため、警戒が必要な状況です。

長期格付け

長期格付けとは、企業や国、自治体などの債務者が、1年以上の長期にわたって元本や利息を滞りなく返済できるかを評価した信用格付けのことです。格付け会社(ムーディーズ、S&P、R&Iなど)が財務状況、収益力、事業環境、経済情勢などを分析し、AAAやA、BBBなどの記号で評価します。 長期格付けが高いほど、返済能力が高く、債券の信用リスクが低いとされ、低いほどデフォルトの可能性が高いとみなされます。資産運用では、長期格付けは債券投資や貸付判断の重要な参考指標となり、利回りや調達コストにも影響します。

短期格付け

短期格付けとは、企業や国、自治体などの債務者が、1年以内の短期間に元本や利息を返済できるかを評価した信用格付けのことです。格付け会社が財務の健全性、資金繰りの安定性、短期的な収益力などを分析し、A-1、P-1、R-1などの記号や記号と数字の組み合わせで表します。 短期格付けが高いほど、短期債券や商業手形などの返済リスクが低いとされ、資金調達コストが下がります。逆に低い格付けはデフォルトの可能性が高いと見なされ、投資家から高い利回りを要求されることがあります。資産運用においては、短期金融商品の安全性を判断する際の重要な基準となります。

アウトルック

アウトルックとは、信用格付機関が発行体(企業や国など)の将来の信用状況について、今後1~2年程度で格付がどの方向に変わる可能性があるかを示す見通しのことです。たとえば、「ポジティブ(改善方向)」「ネガティブ(悪化方向)」「ステーブル(安定的)」などの形で表され、現時点では格付が変わらなくても、今後変更される可能性があることを投資家に示唆します。 アウトルックは、格付そのものではありませんが、将来の信用リスクを予測するための重要な補足情報として使われます。債券投資や信用分析を行う際に、格付だけでなくアウトルックもあわせて確認することで、より立体的なリスク判断が可能になります。

クレジットウォッチ

クレジットウォッチとは、格付機関が企業や国などの信用格付を見直す可能性があると判断した際に、一時的に注視対象として指定する制度のことです。これは、格付の変更が近い将来に行われる可能性が高いことを投資家に知らせるためのもので、通常「引き下げ方向(ネガティブ)」や「引き上げ方向(ポジティブ)」、「方向未定(発行体の状況が不透明)」といった形で方向性が示されます。アウトルック(見通し)が1~2年程度の長期的視点であるのに対して、クレジットウォッチはより短期的な注視で、数週間から数か月以内の格付変更が想定されている場合に使われます。債券投資や信用リスク管理においては、格付そのものと同じくらい重要な注意喚起として扱われます。

スルーザサイクル(Through the Cycle)

スルーザサイクルとは、企業の信用力や格付けなどを評価する際に、景気の一時的な変動に左右されず、景気の上昇期から下降期までを通じた長期的な視点で判断する方法のことを指します。たとえば、好景気のときだけを見れば業績が良く見える企業でも、不況期に急激に業績が悪化する可能性がある場合、スルーザサイクルではそのようなリスクを含めて評価されます。この考え方は、短期的な数字に過度に反応せず、企業の本質的な信用力を把握するために有効です。特に、格付け機関が企業の長期的な支払い能力を評価する際によく使われる手法です。

ESG

ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の略で、企業がこれらの観点で持続可能性に配慮しているかを評価する基準です。投資判断に活用され、社会的課題への関心が高まる中、注目されています。

Issuer-paysモデル

Issuer-paysモデルとは、企業や政府などの債券発行体(Issuer)が、自らの信用格付けを取得するために格付け機関へ料金を支払う仕組みのことを指します。このモデルは、格付けの費用を投資家ではなく発行体が負担することで、格付け情報を広く無料で提供できるというメリットがあります。実際、ムーディーズやスタンダード・アンド・プアーズなど、多くの大手格付け機関がこのモデルを採用しています。一方で、発行体が顧客であることから、「格付けの独立性や中立性に疑問が生じるのではないか」という利益相反の懸念もあります。2008年の金融危機では、このモデルによる過剰な高格付けが問題視され、透明性や監督体制の強化が求められるきっかけとなりました。

スプレッド(Spread)

スプレッド(Spread)とは、金融商品の売値(ビッド:Bid)と買値(アスク:Ask)の差のことをいいます。主に外国為替市場や債券市場、株式市場などで使われる用語です。 ビッド(Bid)は投資家がその商品を「売るときに受け取れる価格」、アスク(Ask)は「買うときに支払う価格」を指します。スプレッド(Spread)が広いほど、投資家にとっての取引コストが高くなるため、売買のタイミングには注意が必要です。 一般的に、流動性の低い市場や銘柄ではスプレッドが広がりやすく、反対に、取引が活発な市場ではスプレッドが狭くなる傾向があります。そのため、スプレッドの大きさは、市場の流動性や取引コストを判断する一つの指標となります。

ポートフォリオ管理

ポートフォリオ管理とは、複数の金融商品を組み合わせて保有し、その全体(ポートフォリオ)の価値を安定的に増やしていくために行う運用やリスク調整のことを指します。具体的には、株式、債券、不動産、投資信託などさまざまな資産を選び、それぞれの割合やバランスを調整しながら、リスクとリターンのバランスを取っていきます。この管理方法では、特定の銘柄だけに依存するのではなく、資産を分散させることで価格変動のリスクを抑えることができます。また、市場環境の変化に応じて、保有資産の見直しやリバランスを行うことも含まれます。初心者でも基本的な考え方を理解すれば、自分に合った投資方針で長期的に資産を守りながら増やすことが可能になります。

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