新NISAを始めるに当たり、投資信託とはなにか教えてください
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2024/07/23 20:57
男性
40代
新NISAをきっかけに資産運用を始めようと考えています。まずは、つみたて投資枠で毎月の積立を行いたいのですが、そもそも、投資信託とはどのようなものなのでしょうか?初歩的な質問で済みませんが、教えていただけると嬉しいです。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
投資信託は、投資家から集めたお金をひとつの“ファンド”にまとめ、運用の専門家(運用会社)が株式や債券など複数の資産に分散投資し、その成果を出資比率に応じて投資家へ還元する金融商品です。少額から世界中の市場にアクセスできるため、資金や時間、知識が限られていても本格的な分散投資が行えます。
運用の流れは次のとおりです。販売会社が募集・取扱いを担当し、運用会社が投資戦略を策定して実際の売買を指示、信託銀行が実際の資産を分別管理します。この三者分業により、販売会社や運用会社が万一破綻してもファンド資産は保護されます。
投資信託の値段は「基準価額」と呼ばれ、毎営業日に1口当たりの時価が公表されます。組み入れ銘柄や運用方針、運用実績は月次レポートなどで開示されるため、投資後のフォローも比較的容易です。ただし基準価額は市場環境に連動して上下し、元本は保証されません。購入時手数料・信託報酬(運用管理費用)・信託財産留保額などのコストも差し引かれる点に留意してください。
新NISAのつみたて投資枠では、長期・分散・低コストという基準を満たした投資信託だけが対象となっています。商品の運用方針とコストを比較し、自分の目的やリスク許容度に合ったファンドを選びましょう。
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NISA
NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。
つみたてNISA
つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を応援するために、国が用意した税制優遇制度のひとつです。正式には「少額投資非課税制度(NISA)」の一種で、一定の条件を満たした投資信託やETFに積立投資をすることで、その運用益や分配金が最長20年間、非課税になります。 対象商品は金融庁が選定した長期投資にふさわしい商品に限られているため、初心者でも安心して始めやすい制度です。毎年の投資上限額が決まっており、計画的に資産を育てていくのに向いています。将来の資産形成を目指す人にとって、つみたてNISAは非常に有効な選択肢のひとつです。
投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。
アクティブ運用
アクティブ運用は、日経平均やNASDAQなどの市場指標(ベンチマーク)を上回る運用成績を目指す投資手法です。この手法では、ファンドマネージャーが特定の銘柄やセクターを積極的に選別して投資を行います。 運用手法には主に2つのアプローチがあります。トップダウンアプローチは市場全体を俯瞰して投資環境を予測し、そこから投資対象を決定します。一方、ボトムアップアプローチは、個別企業への調査や訪問を通じて投資対象を選定していきます。 アクティブ運用は、パッシブ運用と比べて高いリターンが期待できる反面、運用コストが高くなり、リスクも増大する傾向があります。また、運用成績はファンドマネージャーの運用能力に大きく依存するという特徴があります。