暗号資産ETFの税金はどうなりますか?
解決済み
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2025/02/11 18:47
男性
40代
暗号資産ETFに投資した場合、利益にかかる税金はどのようになりますか?通常の暗号資産投資と比べて有利なのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
日本国内では、暗号資産を直接取引した場合、利益は総合課税の対象となり、最大55%の税率が適用される可能性があります。
一方、ETFは通常の金融商品とみなされ、分離課税が適用されるため、税率は約20%に抑えられる可能性があります。
ただし、海外の証券会社を通じて投資した場合、ETFの種類や取引国によって税制が異なるため注意が必要です。
特に、香港ETFなどは総合課税の対象となる可能性が高く、税理士に相談するのが望ましいでしょう。
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総合課税
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暗号資産ETF
暗号資産ETF(Exchange Traded Fund)は、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)の価格に連動する上場投資信託です。 証券取引所で株式と同じように売買できるため、投資家は直接暗号資産を保有せずに、その価格変動に投資できます。 暗号資産ETFには、現物型と先物型の2種類があります。現物型は、実際にビットコインなどを保有し、価格に連動する仕組みです。 一方、先物型は暗号資産の先物契約を通じて価格を追跡します。 2023年には、カナダやヨーロッパで現物型ETFが登場し、2024年には米国でもビットコイン現物ETFが承認されました ETFを利用することで、ウォレットの管理不要、規制の整った市場での取引、税制面の優遇といったメリットがあります。 一方で、価格の変動が大きいため、リスク管理も重要です。暗号資産市場の成長とともに、今後さらなる注目を集める分野です。