暗号資産ETFとは何ですか?
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2025/02/11 18:42
男性
30代
暗号資産ETFという言葉を聞いたことがありますが、具体的にどういうものなのでしょうか?暗号資産(仮想通貨)とどのような関係があるのか、初心者にも分かりやすく教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
暗号資産ETF(上場投資信託)は、ビットコインなど暗号資産の価格と連動することを目的に設計された金融商品です。暗号資産そのものを直接買い付けてウォレットで保管する代わりに、証券口座を通じ株式と同じ要領で売買できるため、秘密鍵の管理や取引所ハッキングといった固有のリスクを回避しながら暗号資産の値動きへ投資できる点が大きな特徴となります。
運用形態は大きく「現物型」と「先物型」に分かれます。現物型は運用会社が実際の暗号資産を裏付け資産として保有し、基準価額(1口当たり純資産価値)がほぼ同じ値動きを示すよう管理します。一方、先物型はCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)などで取引される先物契約を組み合わせて価格連動を図りますが、先物のロールオーバーコストがかさむと現物価格との差が広がる場合があります。
暗号資産ETFは金融当局の規制下で取引されるため、開示義務やカストディ(保管体制)が整備されており、従来の暗号資産取引に比べ透明性・安全性が高いとされています。また、株式・債券・投資信託と同じ証券口座内で運用できるため、ポートフォリオ管理が容易になるメリットもあります。
ただし、ETF自体が価格変動リスクを抑えるわけではなく、暗号資産市場の急騰・急落はそのまま反映されます。先物型は先物特有のコストや流動性リスク、現物型は保管手数料や規制変更の影響を受ける点にも注意が必要です。実際に投資する際は、現物型か先物型か、運用コスト、追随精度(トラッキングエラー)、および各国の規制動向を総合的に比較し、ご自身のリスク許容度に合うかどうか慎重に判断してください。
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暗号資産ETF
暗号資産ETF(Exchange Traded Fund)は、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)の価格に連動する上場投資信託です。 証券取引所で株式と同じように売買できるため、投資家は直接暗号資産を保有せずに、その価格変動に投資できます。 暗号資産ETFには、現物型と先物型の2種類があります。現物型は、実際にビットコインなどを保有し、価格に連動する仕組みです。 一方、先物型は暗号資産の先物契約を通じて価格を追跡します。 2023年には、カナダやヨーロッパで現物型ETFが登場し、2024年には米国でもビットコイン現物ETFが承認されました ETFを利用することで、ウォレットの管理不要、規制の整った市場での取引、税制面の優遇といったメリットがあります。 一方で、価格の変動が大きいため、リスク管理も重要です。暗号資産市場の成長とともに、今後さらなる注目を集める分野です。
暗号資産CFD
暗号資産CFD(差金決済取引)とは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を実際に保有せず、価格の変動を利用して売買する投資手法です。 CFD(Contract for Difference)は「差額決済取引」の略で、価格の上昇・下落の差額だけをやり取りする仕組みです。 例えば、ビットコインが500万円のときに「買い」のポジションを取り、価格が520万円になったら売れば、その差額の20万円が利益になります。逆に下がると損失が出ます。 また、レバレッジを利用できるため、少額の資金で大きな取引が可能ですが、その分リスクも高くなります。暗号資産は値動きが激しいため、初心者は慎重に活用することが大切です。