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ホームインスペクションとは何ですか?

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2025/07/31 08:17


男性

30代

question

中古住宅を購入しようとしたところ、知人から「ホームインスペクション」したほうが良いとアドバイスを受けました。家の診断らしいのですが、これは具体的にどんなことをするのでしょうか?また、やらないとどんなリスクがあるのかも気になります。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ホームインスペクション(正式名称は「建物状況調査」)とは、中古住宅や新築住宅の売買時に、建築士など専門資格を持つ第三者が住宅の状態を客観的に診断・報告する制度です。2018年4月の宅地建物取引業法改正で、不動産取引の際には買主・売主双方へインスペクション制度を案内することが義務化されました。また、2024年4月からは鉄筋コンクリート(RC)造マンション等の調査結果の有効期間が1年から2年に延長されるなど、制度の利便性が向上しています。

調査内容は主に目視による診断で、屋根や外壁、構造躯体のひび割れ、屋根裏や床下の雨漏り跡、給排水管の腐食・劣化状況など、住宅全体の劣化状態を約2〜3時間かけて詳細に確認します。費用は戸建て住宅で5〜7万円、マンションで4〜6万円程度が一般的で、JSHI認定ホームインスペクターや既存住宅状況調査技術者といった専門資格者に依頼するのが安心です。

インスペクションを行うことで、住宅購入前に物件の状態を把握できるため、購入後に予想外の修繕費が発生するリスクを軽減できます。また、調査結果をもとに売買価格を調整したり、瑕疵保険への加入や住宅ローンの審査をスムーズに進めたりする効果もあります。

一方、インスペクションを実施しないまま購入すると、引き渡し後に隠れた構造上の問題や設備の不具合が見つかり、数十万円以上の追加修繕費がかかったり、資産価値が下落したりする可能性があります。

ただし、ホームインスペクションは目視中心の非破壊検査のため、すべての欠陥を発見できるわけではありません。調査範囲や補修費用の概算などを事前に確認し、保険加入や資金計画を含め総合的に判断することが重要です。

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関連する専門用語

ホームインスペクション

ホームインスペクションとは、住宅の購入や売却の際に、専門の建築士などが建物の状態を調査・診断することを指します。主に中古住宅で利用されることが多く、屋根や外壁、基礎、配管、電気設備などが適切に機能しているか、安全性に問題がないかなどをチェックします。これにより、購入後に思わぬ修繕費が発生するリスクを事前に減らすことができます。不動産投資においては、物件の価値や将来の維持コストを判断するうえで、非常に重要な手続きのひとつです。 初心者の方にとっては、物件の見た目だけで判断せず、ホームインスペクションの結果を活用することで、安心して投資判断ができるようになります。

宅地建物取引業法

宅地建物取引業法とは、土地や建物の売買・賃貸などの取引に関わる事業者が守らなければならないルールを定めた法律です。一般の人が安心して不動産取引を行えるようにすることが目的で、不動産会社などが契約前に重要事項を説明する義務や、免許を受けて営業することなどが定められています。 また、取引のトラブルを未然に防ぐため、取引士の資格や広告の規制、契約書の内容などについても詳細な規定があります。不動産を購入したり借りたりする際に、適切な情報が開示され、安心して判断できるようにする制度であり、資産運用の面でも非常に重要な役割を果たします。特に投資用不動産を検討する場合には、この法律に基づいた業者の説明内容を理解することが、安全な取引への第一歩となります。

既存住宅状況調査技術者

既存住宅状況調査技術者とは、中古住宅の状態を調査・診断するための専門資格を持った技術者のことです。建築士の資格を有しており、一定の講習を修了した者がこの資格を取得できます。この技術者は、住宅の劣化や不具合の有無、安全性に問題がないかを客観的に調べる役割を担っています。 国の制度に基づき、特に不動産の売買時に行う「既存住宅状況調査(インスペクション)」を実施できる唯一の資格者であり、買主や投資家が安心して住宅を購入するための判断材料を提供してくれます。資産運用の観点では、物件選びの精度を高め、思わぬ出費や損失のリスクを減らすために重要な存在です。

JSHI認定ホームインスペクター

JSHI認定ホームインスペクターとは、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(Japan Society of Home Inspectors、略称JSHI)が認定する、住宅の状態を調査・診断する専門家のことです。この資格は、ホームインスペクションの基礎知識だけでなく、建築構造、設備、劣化の診断に関する一定の技術力と倫理観を有していることを証明するものです。 主に中古住宅の売買時に第三者として公正な立場から建物の状況を調査し、購入者や投資家が安心して判断できる情報を提供します。JSHI認定インスペクターは、建築士資格を有していることが多く、既存住宅状況調査技術者とのダブル資格で活動しているケースもあります。不動産投資の現場では、信頼性の高い調査を求める人々にとって心強い存在です。

非破壊検査

非破壊検査とは、建物や構造物などを壊さずに、その内部や表面の状態を調べる検査方法のことです。住宅や不動産の分野では、ひび割れ、腐食、雨漏りの原因、配管の劣化などを確認する際に活用されます。たとえば、赤外線カメラや超音波機器、ファイバースコープなどを用いて、目に見えない部分の不具合を検出することができます。 この検査は建物の価値を損なわずに行えるため、購入前の調査や長期的な維持管理にとって非常に有効です。投資用物件においても、想定外の修繕リスクを把握するために活用されることがあり、収益性と安全性を高める手段として重視されています。

瑕疵(かし)保険

瑕疵(かし)保険とは、住宅に隠れた欠陥(瑕疵)があった場合に、その修補費用や損害を補償するための保険制度です。主に住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分などが対象となり、新築住宅だけでなく、中古住宅にも適用される制度があります。 中古住宅の場合は、売買後に発見された不具合に対して売主に責任が問えないこともあるため、この保険に加入しておくことで、買主は一定の補償を受けることができます。加入には建物の事前検査(インスペクション)が必要で、一定の基準を満たすことが条件となります。住宅購入後の予期せぬ修繕費リスクに備える手段として、不動産投資においても重要な役割を果たします。

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