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定期預金と国債、どちらが安全性が高いですか?

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2025/05/06 16:07


男性

60代

question

退職後の資金の置き場所として、定期預金と個人向け国債のどちらを選ぶか迷っています。いずれも元本保証があると聞きますが、安全性や制度的な保護の面で違いはあるのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

定期預金と個人向け国債はいずれも元本確保型ですが、保護主体と補償範囲に決定的な違いがあります。定期預金は預金保険制度により「1金融機関につき預金者1人1,000万円+利息」までしか補償されず、超える部分は破綻時に回収不能となる恐れがあります。一方、個人向け国債は国が直接元本と利息の支払いを保証しており、理論上の上限がなく、制度面ではより強固な安全性を備えます。

ただし流動性と運用期間を考えると評価は逆転します。国債は発行後1年間は中途換金できず、2年目以降の換金でも直近2回分の利子相当額が差し引かれます。定期預金は満期前でも解約可能で、緊急資金としての柔軟性は高いものの、解約時の金利は通常大幅に下がります。したがって、1年以上動かす予定のない退職金の一部は国債で守りつつ、予備費や急な出費に備える分は複数行に分散した定期預金で持つなど、目的と期間に応じて組み合わせることが現実的です。

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個人向け国債

個人向け国債とは、日本政府が個人投資家向けに発行する債券で、安全性が高く元本保証が特徴です。最低1万円から購入可能で、3年・5年の固定金利型と10年の変動金利型があります。変動金利型は半年ごとに金利が見直され、市場金利の上昇に伴い受取利息が増加するメリットがあります。 一方、株式投資ほどの高いリターンは期待できず、インフレ時には実質的な資産価値が目減りする可能性があります。また、購入後1年間は中途換金ができず、その後の換金時には直前2回分の利子相当額が差し引かれる点に注意が必要です。銀行預金より高い金利を求めるが、リスクを避けたい投資初心者や安全資産を確保したい方に適した商品です。

預金保険制度

預金保険制度とは、金融機関が破綻した場合に、預金者の資産を一定額まで保護する制度のことである。日本では、預金保険機構がこの制度を運営しており、銀行や信用金庫などの金融機関が加入している。通常、元本1,000万円とその利息までが保護対象となるが、決済性預金(利息の付かない当座預金など)は全額保証される。この仕組みにより、金融システムの安定性が維持され、預金者の信用が確保される。一方で、投資信託や外貨預金などは預金保険の対象外であるため、資産運用においてはリスク管理が求められる。安全性を重視した資産運用を考える際に、預金保険の適用範囲を理解することが重要である

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

満期

満期とは、金融商品や契約の期間が終わる時点のことを指します。たとえば、定期預金や債券などにはあらかじめ決められた運用期間があり、その期間が終了する日を満期といいます。満期になると、元本や利息が支払われたり、契約が終了したりします。つまり、投資したお金が戻ってくるタイミングのことを意味します。投資を行う際は、この満期がいつになるのかを確認しておくことが大切です。

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