専門用語解説
発生事実
発生事実とは、企業の意思決定によるものではなく、外部からの影響や予期せぬ出来事などによって自然に起こった、株価に影響を与える重要な事実のことを指します。たとえば、自然災害による工場の停止、訴訟の提起、大口取引先の倒産、不正会計の発覚などが該当します。これらは企業の意思とは関係なく発生するため、「決定事実」とは区別されます。発生事実も重要な情報であるため、企業はその事実を把握した時点で速やかに適時開示を行う義務があります。
こうした情報を投資家に早く正確に伝えることで、公正で透明性の高い市場環境を保つことが求められています。