専門用語解説
企業物価指数(CGPI)
企業物価指数(CGPI)は、「Corporate Goods Price Index(コーポレート・グッズ・プライス・インデックス)」の略で、日本銀行が公表している物価に関する経済指標のひとつです。
この指標は、企業同士が財やサービスを取引する際の価格変動を表しており、主に原材料や中間財、完成品などの企業間取引に関わる価格が対象になります。たとえば、鉄鋼や原油、化学製品といった製造の上流段階にある商品の価格が含まれています。CGPIの動きは、企業の仕入れコストを通じて収益に影響を与えるだけでなく、やがて消費者向けの価格にも波及する可能性があるため、将来のインフレ動向を予測する手がかりとしても重要です。金融政策を運営するうえでの判断材料にもなることから、経済全体を見通すうえで欠かせない指標とされています。