専門用語解説
抗弁(こうべん)
抗弁(こうべん)とは、相手から法的な請求を受けた際に、それに対して「正当な理由があるので、その請求には応じられない」と主張することをいいます。たとえば、お金の返済を求められた場合に、「すでに支払った」「契約が無効だった」「相手にも義務がある」などといった主張をすることで、請求を退けようとするのが抗弁です。
これは争いを解決する場面、特に裁判などで使われる法律用語で、反論の一種ですが、単なる否定ではなく、法律上の根拠に基づいた正当な主張である点が特徴です。資産運用や契約上のトラブルにおいて、損害賠償請求や契約履行の請求を受けたときに、自分の立場を守るための重要な手段となります。初心者にとっては少し馴染みのない言葉かもしれませんが、「自分を守るための法的な言い分」として知っておく価値のある用語です。