専門用語解説
鑑定
鑑定とは、専門的な知識を持つ医師や専門家が、ある人の判断能力や精神状態について客観的に評価し、その結果を文書で示すことをいいます。成年後見制度を利用する際に、本人に後見・保佐・補助などの支援が必要かどうかを判断するため、家庭裁判所が医師による鑑定を求めることがあります。特に、本人の判断能力がどの程度かを正確に把握することは、適切な支援の種類を決める上でとても重要です。鑑定は、申立ての際に必ず必要というわけではありませんが、家庭裁判所が必要と判断した場合には実施されます。その結果をもとに、裁判所が後見人等の選任や支援内容の決定を行います。資産運用や財産管理の支援が必要なケースでは、本人の意思能力を明確にするための基礎資料となります。