専門用語解説
適正意見
適正意見とは、監査法人や公認会計士が企業の財務諸表を監査した結果、「会計基準に従って適正に作成されている」と判断したときに出される、最も信頼性の高い監査意見のことです。これは、財務諸表に重大な誤りや虚偽記載がなく、投資家や債権者が安心して判断材料として利用できる状態であることを示しています。適正意見は、監査報告書に記載される4つの意見(適正意見、限定付適正意見、不適正意見、意見不表明)のうちで最も肯定的な評価であり、企業の信頼性や透明性を高め、資金調達や株価、企業評価にプラスの影響を与えます。上場企業をはじめとする多くの企業にとって、適正意見の獲得は非常に重要であり、企業統治や内部統制の健全性を反映する一つの指標とされています。