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オルタナティブ投資とは?種類・メリット・デメリットから個人におすすめの商品までわかりやすく解説
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公開:
2023.04.02
更新:
2026.09.01
株式や債券だけでは十分に分散できない局面もあるなか、不動産や金、未公開株などを活用する「オルタナティブ投資」が個人にも身近になりつつあります。ただし、対象資産は幅広く、流動性や最低投資額、リスクも商品ごとに大きく異なります。この記事では、オルタナティブ投資の基本から代表的な種類、メリット・デメリット、個人が利用できる商品、資産配分の考え方まで具体的に解説します。
オルタナティブ投資とは?株式・債券以外への投資の総称
オルタナティブ投資とは、株式・債券・現金といった伝統的資産(トラディショナル資産)以外の資産や運用手法に投資することの総称です。オルタナティブ(Alternative)は「代替の」という意味で、伝統的資産に「代わる」選択肢として位置づけられています。
対象は幅広く、不動産・インフラ、未公開株式、ヘッジファンド、企業への貸付(プライベート・デット)、金や原油などのコモディティ、さらには美術品・ワインなどのコレクティブルや暗号資産まで含まれます。
オルタナティブ投資には、不動産や未公開株式など伝統的資産とは異なる資産への投資だけでなく、ヘッジファンドのように株式や債券を使いながら異なる運用手法で収益を目指すものも含まれます。定義や対象範囲は運用機関によって異なる点に注意が必要です。
注目される理由|「株式と債券だけ」では分散しきれない時代に
オルタナティブ投資が注目される最大の理由は、伝統的資産だけの分散に限界があると証明されてしまったことです。市場環境によっては、株式と債券の分散効果が弱まることがあります。たとえば2022年の世界的なインフレ・金利上昇局面では株式と債券がともに下落しました。
一方、2008年の金融危機では株式や信用リスクの高い債券が下落するなか、米国債など一部の国債は上昇しており、債券の種類によって値動きは異なりました。
- 賃料を生む不動産、実物の希少性に価値がある金、相場の下落でも収益を狙うヘッジファンド。株式や債券とは異なる要因で値動きする資産や戦略を組み合わせることで、ポートフォリオの分散効果が期待できます。物価上昇に強い実物資産を含む点も、インフレが常態化した時代に評価されている理由です。
ただし、オルタナティブ資産も市場環境によって下落するため、危機時に必ず損失を補えるわけではありません。
市場規模は2030年に32兆ドルへ。個人にも門戸が拡大中
調査会社Preqinは、世界のオルタナティブ資産の運用残高が2030年までに32兆ドルに達すると予測しています。対象にはプライベート・エクイティ、プライベート・クレジット、インフラ、不動産、ヘッジファンド、天然資源などが含まれており、オルタナティブ市場の拡大が見込まれています。
出典:Preqin「Private Markets in 2030 Report」
日本でも、政府の「資産運用立国実現プラン」を背景に運用対象の多様化が進んでいます。公募投資信託への非上場株式の組み入れが純資産の15%まで認められるなど制度整備が進み、これまで機関投資家に限られていた資産へ個人がアクセスできる環境が整いつつあります。
この流れは「プライベート資産の民主化」とも呼ばれます。ただし、門戸が開くほど商品の見極めは重要になります。流動性や価格評価の難しさなど、従来の投信とは異なるリスクの理解が前提です。
政府の資産運用立国実現プランについては、以下の記事で詳しく解説しています。
オルタナティブ投資の種類|代表的な7つの資産クラス
オルタナティブ投資の種類は、大きく7つの資産クラスに整理できます。それぞれ収益の源泉もリスクも異なるため、まず一覧表で全体像を押さえましょう。
| 種類 | 期待できる収益 | 主なリスク | 個人の投資しやすさ |
|---|---|---|---|
| 不動産・インフラ | 賃料・利用料収入+売却益 | 空室・災害・金利上昇 | ◎(J-REITなら数万円から) |
| コモディティ(金・原油など) | 価格上昇益・インフレヘッジ | 価格変動が大きい・利息を生まない | ◎(ETF・投信で数千円から) |
| ヘッジファンド | 相場環境によらない絶対収益 | 戦略の失敗・高い手数料 | △(最低数百万円〜が中心) |
| プライベート・エクイティ(未公開株) | 企業成長による大きな売却益 | 倒産・5〜10年の資金拘束 | △(組入投信の登場で改善中) |
| プライベート・デット(企業融資) | 貸付利息による安定収入 | 貸倒れ・中途解約不可 | △(クラウドファンディングは1万円〜) |
| 暗号資産 | 価格上昇益 | 極めて大きい価格変動・税制 | ○(数百円から・組入は少額に) |
| コレクティブル(美術品・ワイン等) | 希少価値の上昇益 | 真贋・保管・換金の難しさ | △(専門知識が必要) |
ひと口にオルタナティブ投資といっても、収益の性格は「安定収入型」(不動産・プライベート・デット)と「値上がり益型」(PE・コモディティ・暗号資産)に大きく分かれます。個人の投資しやすさにも◎から△まで大きな開きがあるため、「どの種類が自分の目的と資金に合うか」を意識しながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。
不動産・インフラ|J-REITなら少額から安定収入を狙える
オフィスビルや住宅などの不動産、発電所・道路といったインフラ事業への投資です。収益の裏付けは賃料や利用料という実体のあるキャッシュフローで、株価のように日々の需給だけで価値が決まるわけではありません。実物資産のため、物価が上がれば賃料や資産価値も上がりやすく、インフレに強い傾向があります。
- 現物の不動産投資には数千万円単位の資金と管理の手間が必要ですが、REIT(不動産投資信託)を使えば数万円から間接投資でき、物件の管理もプロに任せられます。個人がオルタナティブ投資の効果を体験する入り口として、現実的な選択肢です。
REITについてくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
コモディティ|金(ゴールド)を中心にインフレ・有事に備える
金・銀などの貴金属、原油、農産物といった実物商品への投資です。中でも金は、通貨や企業の信用に依存しない「無国籍の資産」として、戦争や金融不安のたびに資金の逃避先となってきました。株式が売られる局面で買われやすいという値動きの独立性が、分散効果の源泉です。
個人は金ETFやコモディティ投信を通じた間接投資が手軽で、現物のような保管の心配もありません。ただし、コモディティは利息も配当も生まない資産です。保有している間の収益はゼロで、リターンは価格変動のみに依存するため、ポートフォリオの主役ではなく「守りの脇役」と位置づけるのが適切です。
コモディティ投資に関する詳細な解説は、こちらの記事をご参照ください。
ヘッジファンド|下落相場でも絶対収益を追求する
空売りやデリバティブなどを駆使し、相場の上昇・下落にかかわらず収益(絶対収益)を目指すファンドです。市場全体が下落する局面でも利益を狙える運用は、買って持つだけの伝統的投資にはない機能といえます。
一方でハードルは高めです。最低投資額は数百万円〜数千万円が中心で、「2%の管理報酬+20%の成功報酬」に代表される手数料は、低コストのインデックス投信と桁が違います(実際の料率や費用体系はファンドごとに異なります)。私募が中心のため情報開示も限定的で、運用者の腕を見極める目利きが求められる、上級者向けの領域です。
ヘッジファンドについてくわしく知りたい方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
プライベート・エクイティ(PE)|未公開株の成長を取り込む
未上場企業の株式に投資し、企業価値を高めてから売却益を狙う投資です。ベンチャー企業に出資するVC、成熟企業を買収して経営改善するバイアウトなど戦略は多様です。
PEでは未上場企業への成長資金の提供だけでなく、成熟企業の買収や経営改善などを通じて企業価値の向上を目指します。上場市場とは異なる投資機会にアクセスできることが特徴です。
その代わり、投資期間は5〜10年と長く、途中換金は原則できません(ファンドによって異なる)。投資先が倒産すれば元本の大半を失うこともあります。近年は未公開株を組み入れた個人向けの公募投信も登場しており、少額でPEの値動きに触れる道が開かれつつあります。
プライベート・デット|企業への貸付で金利収入を得る
プライベート・デットは、企業への貸付から利息収入を得るインカム型の投資です。取引市場が乏しいため上場株式のように日々の市場価格は表示されにくいものの、借り手の信用力や金利環境によって資産価値や回収可能額は変化します。元本や利回りが保証されているわけではありません。
ただし「値動きがない」ことと「安全」は別物です。借り手が返済不能になれば元本は毀損し、運用期間中は解約もできません。個人向けには1万円程度から参加できる融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)がありますが、案件と事業者の見極めがリターンを左右します。
なお、ソーシャルレンディングについてくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
暗号資産・コレクティブル|ハイリスクな新興オルタナティブ
ビットコインをはじめとした暗号資産は、株式・債券との相関が低い新興資産です。ただし1年で価値が半分にも2倍にもなる価格変動の激しさが特徴です。組み入れるなら、資産全体の数%という「なくなっても許容できる範囲」にとどめましょう。
美術品・ワイン・時計などのコレクティブルは、その分野の相場観と真贋を見極める専門知識が前提です。換金にも時間がかかるため、投資というより「知識のある人の趣味と実益」の領域と考えたほうが実態に合います。
資産クラスとはどのようなものかについては、こちらの記事にて詳しく解説しています。
オルタナティブ投資の4つのメリット
オルタナティブ投資をポートフォリオに加えるメリットは、次の4つに整理できます。いずれも「伝統的資産だけでは得られない」という点が共通項です。
①伝統的資産との相関が低く、分散効果が高い
オルタナティブ資産や運用戦略の中には、株式・債券とは異なるリスク・リターン特性を持つものがあり、組み合わせによって分散効果が期待できます。値動きの異なる資産を組み合わせると、一方の下落を他方が和らげ、ポートフォリオ全体の振れ幅が小さくなります。
振れ幅が小さければ、下落局面で慌てて売る失敗も起きにくくなります。約294兆円を運用するGPIFも、分散効果と超過リターンを狙ってオルタナティブ資産を組み入れています。
②伝統的資産にはない収益源へアクセスできる
未公開株の成長益、企業貸付の利息、不動産の賃料、インフラの利用料。いずれも株式配当や債券利回りとは源泉の異なる収益です。収益の入り口が多様になるほど、特定の市場が不調でも資産全体への打撃は限定されます。
「収益源そのものを分散する」という発想が、オルタナティブ投資の核心です。
③下落相場やインフレ局面への耐性を高められる
ヘッジファンドは下落相場でも利益を追求でき、金や不動産などの実物資産はインフレ局面で価値が上がりやすい特性があります。株式と債券が同時に下落する「分散が効かない局面」でこそ機能する防衛線を持てることは、激しく上下動する相場を経験した投資家にとって小さくない安心材料でしょう。
④高いリターンの可能性を秘めている
未公開株投資が成功すれば投資額の数倍のリターンもあり得るなど、伝統的資産を上回る収益の可能性があります。ハーバード大学基金ではオルタナティブ資産を大きく組み入れていますが、運用成果は資産配分だけでなく、運用会社の選定や個別戦略、市場環境など複数の要因によって決まります。
ただし、高いリターンは流動性の放棄と高いリスクの対価である点を忘れてはいけません。
オルタナティブ投資の6つのデメリット・注意点
メリットの裏側には、伝統的資産にはないデメリットが存在します。オルタナティブ投資で失敗する人の多くは、リターンではなくこの6点の見落としでつまずいています。
オルタナティブ投資のデメリット・注意点
- 流動性が低い:未公開株や私募ファンドは売りたいときに売れず、数か月〜数年の資金拘束(ロックアップ)が一般的。急な出費に充てる可能性のあるお金では投資できない
- 最低投資額が高い:ヘッジファンドやPEファンドは数百万円〜数千万円が中心。少額で買える商品は選択肢が限られる
- 情報が不透明:未公開資産は開示情報が乏しく、価格評価も難しい。仕組みを自分の言葉で説明できない商品には手を出さないのが原則
- 手数料が割高:「2%+成功報酬20%」型など、低コストのインデックス投信とは桁違いのコスト。手数料控除後のリターンで判断が必要
- 資産ごとの固有リスク:投資先の倒産(PE・デット)、災害や空室(不動産)、市況急変(コモディティ)、ハッキング(暗号資産)など
- 詐欺的な勧誘の存在:規制の緩い分野には「元本保証で高利回り」を謳う詐欺が紛れ込みやすい。未公開株・海外不動産・暗号資産の甘い勧誘には特に警戒が必要
この中で個人が最初につまずくのは、流動性と最低投資額の2つです。裏を返せば、「生活防衛資金や数年内に使うお金は絶対に回さない」「少額で買える上場商品から入る」という2つの原則を守るだけで、大半の失敗は避けられます。
オルタナティブ投資以外の投資の種類は、こちらの記事で網羅的に解説しています。あわせて参考にしてみてください。
個人はどの商品から始める?おすすめの入り口と選び方
個人がオルタナティブ投資を始めるなら、流動性が高く少額で買える上場商品から入り、経験と資産規模に応じて段階的に広げるのが鉄則です。投資しやすさ別に商品を整理します。
| 商品 | 最低金額の目安 | 換金のしやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| J-REIT(上場不動産投信) | 数万円〜 | 高い(市場でいつでも売買可) | 分配金収入を重視する人・最初の一歩 |
| 金ETF・コモディティ投信 | 数百円〜数千円 | 高い | インフレ・有事への備えを持ちたい人 |
| オルタナティブ資産組入型の投資信託(未公開株組入型など) | 1万円程度〜 | 中(解約制限付きの商品あり) | 投信の形でPEなどに触れたい人 |
| 不動産クラウドファンディング・融資型クラウドファンディング | 1万円〜 | 低い(運用期間中は解約不可が原則) | 利回り重視で、期間中使わない資金がある人 |
| ヘッジファンド・PEファンド(私募) | 数百万円〜数千万円 | 低い(ロックアップあり) | 長期の余剰資金を持つ富裕層 |
| 暗号資産 | 数百円〜 | 高い | 大きな値動きと税負担を許容できる人(少額推奨) |
表の上に行くほど「少額・高流動性」で始めやすく、下に行くほど「高額・長期拘束」でリターンの振れ幅も大きくなります。
- 重要なのは、下の商品ほど優れているわけではないことです。自分の資金の性格に合わない商品を選ぶことが、オルタナティブ投資最大の失敗要因になります。以下の3ステップで段階的に進めましょう。
ステップ1:まずはJ-REIT・金ETFなど上場商品から
初心者の入り口としては、証券口座で売買できるJ-REITと金ETFが最有力です。数千円〜数万円で買え、いつでも換金でき、NISAの成長投資枠の対象になる商品も多くあります。
「不動産の賃料収入」と「金のインフレ耐性」という、オルタナティブ投資の2大効果を流動性を犠牲にせずに体験できます。
ステップ2:資金と経験に応じてクラウドファンディングや組入投信へ
次の段階は、1万円程度から始められる不動産クラウドファンディングや、未公開株などを組み入れた投資信託です。ここから先は「運用期間中は換金できない」という制約が本格的に登場します。
期間中使わないお金であることを確認し、1案件への集中を避けて複数案件・複数事業者に分散するのが基本です。事業者の運用実績と情報開示の姿勢も、利回りの数字より先に確認しましょう。
ステップ3:私募ファンドは余剰資金と専門家の助言が揃ってから
ヘッジファンドやPEファンドなどの私募商品は、数百万円以上を5年、10年と拘束できる人向けです。この領域は商品間の質の差が大きく、良し悪しを個人が独力で見極めるのは困難です。
IFAなど中立的な専門家の助言を受けながら、運用者の実績・戦略・手数料を比較して選ぶプロセスが欠かせません。
配分の目安は資産全体の5〜15%から
オルタナティブ資産の配分は、まず資産全体の5〜15%程度から始めるのが現実的です。約294兆円を運用するGPIFでさえ、オルタナティブ資産の上限を資産全体の5%と定めています。個人は急な出費で資金が必要になる可能性がある分、流動性の制約にはより慎重であるべきです。
コア(伝統的資産の分散投資)を固めたうえで、サテライトとして加える。この順番を守るだけで、オルタナティブ投資は「攻めの博打」ではなく「守りの分散」として機能します。
機関投資家に学ぶ|オルタナティブ投資のポートフォリオ実例
「実際にどのくらい組み入れればよいのか」の感覚をつかむには、機関投資家の実例が参考になります。慎重派のGPIF、積極派のハーバード大学基金、その中間を行く東京大学基金。3者の違いから見えてくるのは、適正比率を決めるのは資金の性格だという原則です。
実例①GPIF|上限5%で分散効果を慎重に追求
日本の年金積立金を運用するGPIFは、インフラ・プライベートエクイティ・不動産などのオルタナティブ資産を、資産全体の5%を上限に組み入れています。2026年3月末時点の時価総額は5.2兆円で、積立金に占める比率は1.7%です。国民の年金という「絶対に破綻できない資金」の性格上、流動性の低い資産は慎重に、しかし分散効果を求めて着実に積み増しています。
実例②ハーバード大学基金|約8割をオルタナティブ中心に構成
米ハーバード大学基金は、2025年度に11.9%のリターンを上げ、基金残高は569億ドルに達しました。2025年6月末時点の資産配分は、プライベート・エクイティ41%、ヘッジファンド31%、不動産5%、その他実物資産3%などとなっており、オルタナティブ系の資産が大きな割合を占めています。
ハーバード大学基金は将来世代まで運用を続ける長期資金である一方、大学運営を支えるため毎年一定額を分配しています。そのため、長期的な成長だけでなく、大学への分配に必要な流動性も考慮してポートフォリオが設計されています。
出典:時事ドットコム(ウォール・ストリート・ジャーナル)「米大学基金の運用リターン急拡大、ハーバードは569億ドルに」
実例③東京大学基金|オルタナティブ60%で年5%を目標に
東京大学は2023年1月に、基本ポートフォリオの目標配分をオルタナティブ60%・グローバル株式20%・円ベース債券20%とし、期待リターン5.0%を掲げました。なお、移行途上にあるため、2025年3月末の実際のポートフォリオではオルタナティブ資産の比率は43%となっています。
2024年度(令和6年度)の高度化ポートフォリオの実績は収益率1.66%・資産時価542億円でした。単年の成果は市場環境に左右されるものの、国内の機関投資家でもオルタナティブ活用が本格化していることを示す事例です。
出典:東京大学「令和6年度の運用実績(高度化ポートフォリオ)」
3つの実例を貫くのは、「いつ使うお金か」が配分を決めるという共通原則です。個人に置き換えれば、生活防衛資金や近い将来使うお金を除いた長期資金の範囲で、自分なりの上限を決めることに相当します。
- GPIFや大学基金の事例から分かるのは、適切な資産配分は資金の目的や必要な流動性によって大きく異なるという点です。個人投資家は機関投資家の比率をそのまま参考にするのではなく、自身の運用期間や予定支出、リスク許容度を基準に判断する必要があります。
この記事のまとめ
この記事では、オルタナティブ投資の意味や代表的な資産、分散効果などのメリット、流動性や手数料といった注意点、個人が利用しやすい商品の選び方について解説しました。重要なのは、高いリターンだけで商品を選ぶのではなく、いつ使う資金なのか、どこまで資金拘束や価格変動を許容できるのかを確認することです。まずは現在の資産配分を整理し、必要であればREITや金ETFなど少額・高流動性の商品から、無理のない範囲で組み入れを検討しましょう。

金融系ライター
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。
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ポートフォリオ運用とは、複数の金融商品に分散して投資することで、全体としてのリスクを抑えながら安定的な運用成果を目指す方法です。株式、債券、投資信託、不動産など、異なる種類の資産を組み合わせて「投資のかご」をつくるイメージで、その組み合わせ全体をポートフォリオと呼びます。一つの資産だけに頼ると、大きな損失を受けるリスクが高まるため、資産を分けて投資することで特定の市場の変動に強い運用を目指すことができます。初心者でも、自分の投資目的やリスク許容度に合わせてバランスの取れたポートフォリオをつくることが大切です。






