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MOVE指数が高いとき、どのような投資戦略を取るべき?

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2025/03/21 18:39


男性

60代

question

MOVE指数が高いときに長期債を購入するのはリスクが高いと言われていますが、実際どのくらいのリスクがあるのでしょうか?また、リスクを抑えながら長期債に投資する方法があれば知りたいです。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

MOVE指数が高騰する局面では長期債は金利変動に最も敏感な資産となり、デュレーションが長いほど金利が1%上昇するだけで理論上10%以上値下がりしかねません。さらに市場の不安定化でビッド・アスクが拡大し思うように売却できない流動性リスクや、利下げ局面で満期資金を再投資すると利回りが大幅に低下する再投資リスクも重なります。こうした状況下でリスクを抑えつつ長期債に関与するには、①金利スワップや先物でネット・デュレーションを短縮するヘッジ、②超短期債と超長期債を組み合わせて平均デュレーションを維持しつつ変動幅を平準化するバーベル戦略、③満期の異なる債券を定期的に買い揃えて取得価格と再投資タイミングを分散するラダー戦略、④インフレ連動債・変動利付債・株式・コモディティなど金利上昇に強い資産と組み合わせる分散保有が有効です。ただしヘッジにはコストがかかり、信用格付けがAAAでも金利リスクは残るため、家計全体の資産配分とキャッシュフローを踏まえて許容損失額を試算したうえで一括購入を避け、分散とヘッジを併用しつつ、必要に応じてIFAやファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

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MOVE指数(move index)

MOVE指数(ICE BofAML U.S. Bond Market Option Volatility Estimate Index)は、ICEが算出・公表する米国債市場のボラティリティを示す指標であり、「債券市場のVIX指数」とも呼ばれる。米国債の先行き変動リスク(予想変動率)を測定し、特に米国債先物の1カ月物オプションのノーマライズド・インプライド・ボラティリティを基に算出される。イールドカーブ上の2年、5年、10年、30年物の国債を加重平均して構成されており、金利変動リスクを示す代表的な指標とされる。指数が上昇すると、債券市場の不確実性が高まっていることを意味し、金融政策の変更や市場の混乱時に特に注目される。

流動性リスク

流動性リスクとは、資産を売却したいときに市場で買い手が見つからず、希望する価格で売却できないリスクのことを指します。特に市場が混乱した場合や、取引量の少ない資産では、このリスクが顕著になります。例えば、不動産や未上場株式、流動性の低い債券などは、売却に時間がかかることが多く、想定よりも低い価格での取引を余儀なくされる場合があります。金融機関や企業にとっては、必要な資金を調達できずに支払いが滞る可能性があることを意味し、経済危機や市場の急激な変動時には特に注意が必要です。投資ポートフォリオを構築する際には、資産の換金しやすさを考慮し、現金や流動性の高い資産とのバランスを取ることが重要とされます。

分散投資

分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

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