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中退共による退職金受取時の課税について教えてください

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2025/04/01 01:02


男性

question

弊社では中退共の導入を検討しておりますが、景気変動や資金繰りに応じて掛金を見直す必要が生じる可能性もあります。制度上、掛金額の増減はどの程度柔軟に対応可能なのでしょうか?手続きや制限についてご教示いただけますと幸いです。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

中退共掛金は従業員ごとに月額5,000〜30,000円(16段階)から選択できますが、運用は「柔軟」というより「計画的」に扱うべき制度です。変更するには必ず変更希望月の前月15日までに届け出が必要で、突発的な資金繰りへの即応は困難と押さえてください。

  • 増額:合理的理由の提示は不要で届け出だけで認められますが、年度内に何度も増減を繰り返すと事務センターから是正指導を受ける可能性があります。
  • 減額:業績悪化など客観的な理由が求められ、減額幅も1〜4段階に制限されます。同年度内に再度増額する場合は再届出が必要です。
  • 一時停止(特例掛金):資金難が深刻な場合に選択できますが、その間は退職金の積立もストップするため、再開後に不足額を補うには増額が必要になります。

こうした制約から、導入時点で中長期のキャッシュフローと景気変動シナリオを織り込んだ掛金水準を決めることが不可欠です。資金繰りの変動幅が大きい企業は、企業型DCや確定給付企業年金といった掛金調整の自由度が高い制度と組み合わせると、財務リスクの緩和につながります。

福利厚生効果と税制メリットを最大化しつつ財務健全性を保つために、導入前に掛金シミュレーションや他制度との比較を専門家へ依頼し、多面的に検証されることを強くおすすめします。

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中退共(中小企業退職金共済制度)

中退共とは、中小企業の従業員に退職金を支給するための共済制度です。企業が毎月掛金を支払い、従業員が退職する際に積み立てられた退職金が支給されます。国の助成金もあり、企業負担を軽減しながら従業員の退職後の生活を支えます。

掛金

掛金とは、保険や年金、共済制度などにおいて、契約者が定期的に支払う金額のことを指します。例えば、国民年金や厚生年金の掛金(保険料)は、将来の年金給付のために積み立てられます。また、企業型確定拠出年金(DC)や個人型確定拠出年金(iDeCo)では、加入者が掛金を拠出し、その運用結果に応じた給付を受け取ります。掛金の金額や支払方法は制度ごとに異なり、法律や契約内容によって定められています。

損金算入

損金算入とは、企業が支払った経費のうち、税務上の所得計算において課税対象から控除できる金額のことです。例えば、事業活動に必要な経費や接待交際費の一部は損金算入の対象となります。損金算入により、企業の課税所得が減少し、納める法人税が軽減されます。

キャッシュフロー

お金の流れを表す言葉で、一定期間における「お金の収入」と「支出」を指します。投資や経済活動では特に重要な概念で、現金がどれだけ増えたか、または減ったかを把握するために使われます。キャッシュフローは大きく3つに分かれます。 1つ目は本業による収益や費用を示す「営業キャッシュフロー」、2つ目は資産の購入や売却に関連する「投資キャッシュフロー」、3つ目は借入金や配当などの「財務キャッシュフロー」です。 キャッシュフローがプラスであれば手元にお金が増えている状態、マイナスであれば減っている状態を示します。これを理解することで、資産の健全性や投資先の実態を見極めることができ、初心者でも資金管理や投資判断の基礎として役立てられます。

税制優遇措置

税制優遇措置とは、政府が特定の経済活動や投資を促進するために、税負担を軽減する制度のことを指す。具体的には、法人税の減税、所得控除、減価償却の特例などが含まれる。例えば、中小企業やスタートアップに対する税制優遇、特定の産業への投資促進策などがある。これにより、企業や個人は資金負担を抑えつつ、事業成長や投資の拡大を図ることができる。政策目的に応じて適用範囲や内容が変わるため、適用条件の確認が重要である。

事業計画書

事業計画書は、企業の事業内容、成長戦略、資金計画、収益予測などを記載した重要な資料です。投資家は事業計画書を基に、投資先の成長可能性やリスクを分析し、投資判断を行います。

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