REIT（リート）のデメリットは何ですか？

REITの主なデメリットは、(1) 上場株式と同じく価格が日々変動し元本割れの可能性があること、(2) 借入依存度が高く金利上昇局面では利払い負担が増え分配金が減少しやすいこと、(3) 空室率の上昇や賃料下落など不動産市況の悪化で資産価値とキャッシュフローが同時に低下すること、(4) 投資法人やスポンサーの財務悪化に伴い上場廃止・清算リスクが生じうること、(5) 配当控除の対象外で分配金に約20％の税負担がそのままかかること、(6) 管理報酬や修繕費など内部コストが差し引かれるため表面利回りと手取り利回りに開きが出やすいこと、(7) 追加増資による持分の希薄化や物件取得時の費用がパフォーマンスを押し下げることです。投資前にはLTV（負債比率）、平均借入金利と返済期限、物件の用途・地域分散、稼働率の推移、増資の頻度と目的を確認し、NISAなど課税繰延制度の活用やポートフォリオ全体での資産分散を通じてリスクを抑えることが大切です。