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今の株価が割高か適正かを見極められるようになりたい

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2025/04/04 16:28


男性

30代

question

株価が急騰していると、つい「買い時なのかも」と思ってしまいます。でもその価格が適正かどうか、感覚では判断できません。どのような指標や考え方で適正価格を見極めればよいのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

株価が急に上がっている場面では、「今買わないと乗り遅れるかも」という気持ちになることがありますよね。でも、その価格が本当に妥当なのかを感覚だけで判断するのはリスクが高く、冷静に数字を見て考えることが大切です。

まずチェックしたいのが「PER(株価収益率)」です。これは株価が企業の利益に対してどれくらい高いかを示す指標で、数値が高すぎる場合は割高とされることが多いです。ただし、業種ごとに平均値が違うため、同業他社と比較することが重要です。

次に「PBR(株価純資産倍率)」もよく使われる指標のひとつです。会社が持つ純資産に対して株価がどれくらいの水準にあるかを表していて、1倍がひとつの目安とされています。ただし、将来性のある企業ではPBRが高くなることもあり、一概に高いから割高とは限りません。

さらに、企業の稼ぐ力を見る「ROE(自己資本利益率)」や、売上や利益が安定して伸びているか、借入金が過剰ではないかといった財務の健全性も判断材料になります。こうした情報は、四季報や企業のIR資料、決算書などから確認することができます。

要するに、「株価が上がっている=買い時」と考えるのではなく、その企業の価値に対して現在の株価が適正かどうかを、いくつかの数字を使って冷静に判断することが大切です。ただ、最初はこうした指標の見方に慣れていないと、何をどう見ればいいか戸惑うこともあると思います。そんなときは、専門家に相談して、自分の投資スタイルや目標に合った判断の仕方を教えてもらうのも良い方法です。焦らず、正しい情報をもとに判断していけば、納得のいく投資ができるはずです。

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PER(株価収益率)

PER(株価収益率)は、企業の株価がその企業の利益と比較して割安か割高かを判断するための指標です。計算方法は「株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)」で求められ、数値が低いほど利益に対して株価が割安であることを示します。ただし、業界ごとの平均PERが異なるため、他の企業や市場全体と比較して判断することが重要です。PERが高い場合は将来の成長期待が大きいと解釈されることもありますが、過大評価されている可能性もあるため注意が必要です。

PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)とは、企業の株価が1株当たり純資産の何倍で取引されているかを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)」で求められます。PBRが1倍未満の場合、理論上は会社の解散価値よりも株価が低いとされ、割安と判断されることがあります。

ROE(Return On Equity/自己資本利益率)

ROE(Return On Equity/自己資本利益率)とは、企業が株主から預かった自己資本をどれだけ効率的に活用し、利益を生み出しているかを示す財務指標です。計算式は「ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」または「ROE(%)= EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100」で求められます。 ROEが高いほど、株主資本を効率的に活用して収益を上げていると判断され、投資家にとって魅力的な企業と見なされやすくなります。ただし、自己資本を減らしてROEを意図的に高める手法もあるため、借入依存度(財務レバレッジ)とのバランスも考慮する必要があります。長期投資の際は、ROEの推移や業界平均と比較し、持続的な成長が可能かを見極めることが重要です。 「Return On Equity」(自己資本利益率)の略。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合で、計算式はROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100、またはROE(%)=EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100。ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。

割安株

割安株とは、市場価格が本来の企業価値よりも低く評価されている株式のことを指します。投資家は企業の財務状況や将来の成長性を分析し、株価が適正価格に戻ることで利益を得ることを狙います。割安かどうかは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を使って判断されることが多く、長期投資家に人気があります。

割高株

割高株とは、企業の業績や成長性に比べて市場での株価が過大評価されている株式を指す。一般的にはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を用いて判断されることが多い。投資家の過度な期待や投機的な買いが要因となることがあり、割高株は将来的に調整局面を迎える可能性が高いため注意が必要である。

決算資料

決算資料とは、企業が一定期間の経営成績や財務状況をまとめた報告書のことを指します。代表的なものに、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などがあります。これらの資料を見ることで、その企業がどれだけ利益を出しているか、資産や負債のバランスはどうかなどを把握できます。投資家にとっては、企業の実力を見極めるための重要な情報源となります。

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