含み損を気にせずに投資を続けるコツは?
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2025/03/03 22:01
男性
40代
含み損が発生すると、どうしても気になってしまいます。投資を続ける上で、精神的に楽になる方法はありますか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
含み損を気にせず投資を続けるには、「価格」ではなく「プロセス」に視線を移すことが肝要です。まず、スマホでの値動きチェックを週1回や月1回に制限し、その時間で企業の中長期成長ストーリーやマクロ環境の確認に充ててください。短期変動の大半はノイズであり、眺めるほど感情は揺さぶられます。次に、許容できる最大下落率(たとえば−20%など)を具体的に数値化し、それを超えない資産配分を事前に設計します。株式・債券・現金・オルタナティブを組み合わせ、半年~1年に一度、自動またはルールベースでリバランスすれば、想定外の含み損の拡大を抑えられます。
さらに、毎月同額を積み立てるドルコスト平均法を活用し、「買い時」を悩む負荷をなくしましょう。積立は証券会社の自動引き落とし設定にすると、相場急落時でも淡々と買い続けられます。最後に、投資目的と期限(例:2035年に教育資金800万円を確保)を文章にして手元に置き、評価軸を「目標への進捗率」に固定してください。価格ではなく目的達成度で自己評価する習慣が、心理的ストレスを大幅に下げます。計画・分散・自動化という三つの仕組みを整えれば、含み損に心を乱される場面は着実に減っていくはずです。
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含み損益
含み損益とは、保有している資産をまだ売却していない段階で発生している、見かけ上の利益や損失のことを指します。たとえば、購入時よりも価格が上がっている株を持っていれば「含み益」、逆に価格が下がっていれば「含み損」となります。 これはあくまで現在の評価額と購入額の差であり、実際に売却して現金化しない限り、確定した損益とはなりません。そのため、「含み」とは「まだ確定していない」という意味を含んでいます。 投資判断をする際には、この含み損益をもとに、売却のタイミングや資産配分の見直しを検討することがあります。また、税金は原則として実際に売却して利益が確定した時点で課税されるため、含み益があるだけでは課税対象にはなりません。資産運用において、現在の状況を把握する重要な指標のひとつです。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、資産運用における投資対象の組み合わせを指します。分散投資を目的として、株式、債券、不動産、オルタナティブ資産などの異なる資産クラスを適切な比率で構成します。投資家のリスク許容度や目標に応じてポートフォリオを設計し、リスクとリターンのバランスを最適化します。また、運用期間中に市場状況が変化した場合には、リバランスを通じて当初の配分比率を維持します。ポートフォリオ管理は、リスク管理の重要な手法です。