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債券ファンドは買ってはいけないと言われましたがなぜでしょうか?

債券ファンドは買ってはいけないと言われましたがなぜでしょうか?

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2025/07/24 09:34


男性

60代

question

安定資産として債券投資を検討していましたが、購入単位が大きいので債券ファンドにしようかと考えています。しかし、知人に債券ファンドは買ってはいけないと言われました。なぜだかイマイチピンときませんでした。この理由はなんでしょうか?


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

債券投資を検討する中で「債券ファンドは買ってはいけない」と言われた理由には、主に以下のようなポイントがあります。ただし、すべての債券ファンドが悪いわけではなく、選び方次第で十分に活用できる手段でもあります。

第一に挙げられるのは金利上昇時の価格下落リスクです。個別の債券は満期まで保有すれば元本が返ってきますが、債券ファンドは常に時価で評価されるため、金利が上昇すると保有債券の価格が下がり、ファンドの基準価額が下落します。特に、長期債を多く含むファンドは「デュレーション(価格変動の感応度)」が高いため、金利の変動に敏感です。

第二に運用コストの問題があります。アクティブ型の債券ファンドでは信託報酬が年0.5~1%ほどかかることがあり、利回りの低い債券では手数料の負担がリターンを打ち消してしまう可能性もあります。一方で、ETFやインデックス型であれば信託報酬を年0.1%未満に抑えることができ、コストの問題はある程度回避できます。

第三に、分配型ファンドの構造的な問題があります。特に毎月分配型の商品では、債券からの利息収入以上に分配金を出す「元本取り崩し(タコ足配当)」が行われるケースもあり、資産形成を目的とする長期運用には不向きです。また、分配金が高いファンドには、信用リスクの高いハイイールド債や新興国債が組み込まれている場合もあり、景気悪化時に大きな損失が出る可能性があります。

さらに見落とされがちなのが為替リスクと信用リスクです。海外の債券に投資するファンドでは、為替ヘッジがなければ円高になると基準価額が下落します。また、利回りが高い債券ほどデフォルトの可能性も高く、過度にリスクを取っているファンドも存在します。

これらのリスクを理解したうえで、低コストで分配なし・短期債中心のETFやインデックスファンドを選べば、債券ファンドは十分に活用できます。たとえば、国内債券ETFや為替ヘッジ付きの先進国債券ETFなどは、ボラティリティが低く、ポートフォリオ全体の安定性を高める役割を果たします。

まとめると、債券ファンドに対して「買ってはいけない」という評価があるのは、商品によってリスク構造や運用方針が大きく異なり、適切な知識がないまま選ぶと期待外れになりやすいからです。しかし、特徴を理解し、目的に合ったファンドを選べば、債券ファンドは資産運用の重要な構成要素にもなり得ます。大切なのは、商品選定の際に「金利リスク」「コスト」「分配方針」「為替・信用リスク」などを丁寧に確認することです。

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債券ファンド(社債ファンド)

債券ファンドとは、投資家から集めた資金を国債や社債などの債券に投資し、利息収入や価格変動による収益を目的とする投資信託の一種である。比較的安定した収益を期待できるため、リスクを抑えながら資産運用を行いたい投資家に適している。ファンドの種類によっては、短期債中心のものや高利回りを狙ったハイイールド債ファンド、物価上昇に対応するインフレ連動債ファンドなどがある。 一般的に「債券ファンド」という場合、非上場の債券投資信託を指すことが多いが、債券を対象としたETF(上場投資信託)も存在し、特に社債ETF(Corporate Bond ETF)と呼ばれる。ETFは市場でリアルタイムに売買できる流動性の高さが特徴であるのに対し、投資信託は基準価額で取引されるため、売買の自由度が異なる。債券ファンドを選択する際は、運用形態やコスト、金利変動リスクを考慮しながら適切に選ぶことが重要である。

基準価額(NAV)

NAV(基準価額)とは、投資信託やETFなどが保有する資産の「1口あたりの価値」を示す指標です。英語ではNet Asset Valueと呼ばれ、ファンドの純資産総額から負債を差し引き、発行口数で割って算出されます。投資信託の価格の基本となるもので、投資家が保有している資産の時価を把握する際の中心的な指標です。 通常の投資信託では、この基準価額は1日に1回(多くの場合、取引終了後)に算出されます。そのため、日中の値動きは反映されず、翌営業日に公表される形になります。一方で、ETFの場合も同様のNAVが算出されていますが、これは「取引日の理論的終値」を示すもので、リアルタイム取引用にはiNAV(インディカティブNAV)が補完的に使われます。 NAVの値は、ファンドが保有する株式・債券・コモディティなどの時価評価額や、分配金・費用(信託報酬など)を反映して計算されます。そのため、市場の変動や為替の影響により日々変化します。投資家はこのNAVをもとに、「ファンド全体の価値がどの程度増減しているか」を把握することができます。 ただし、NAVはあくまで算出時点の理論価格であり、市場での売買価格(ETFの取引価格や投資信託の購入・解約価格)とは必ずしも一致しません。特にETFでは、取引時間中に市場価格がNAVから乖離することがあります。 まとめると、NAVはファンドの「公的な時価」を示す指標であり、投資信託・ETF双方の基準となる価格です。ETFの場合はこれに加え、リアルタイムの理論値であるiNAVを組み合わせることで、投資家はより正確に市場状況を把握できます。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

毎月分配型

毎月分配型とは、投資信託などの金融商品において、運用成果の一部を「毎月」分配金として受け取ることができるタイプのファンドを指します。通常の分配型ファンドは年1回や半年に1回など決まったタイミングで分配金を出しますが、毎月分配型は定期的に現金収入を得られることから、年金代わりや生活費の補填を目的とした投資家に人気があります。 分配金の原資は、運用益に加えて元本の一部が含まれることもあり、その場合は基準価額(ファンドの価格)が徐々に下がる傾向があります。そのため、「分配金が多い=運用が好調」とは限らず、分配の中身を見極めることが重要です。毎月分配型は短期的なキャッシュフローには向いていますが、長期の資産形成を目的とする場合には注意が必要です。

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