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S&P500とNASDAQ100の大きな違いは何ですか?

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2025/05/27 11:57


男性

40代

question

S&P500とNASDAQ100はいずれも米国株の人気ベンチマークですが、IT銘柄の集中度合いや過去パフォーマンスの差が強調されることが多いです。長期運用を検討する際、両者の構成やリスク特性の違いを正確に把握してから配分したいのですが、最も注目すべき相違点はどこでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

S&P500とNASDAQ100の違いは、採用基準とセクター構成が生むリスク特性に集約されます。S&P500は時価総額を基に米国株全11業種を市場比率に近い形で含み、情報技術は約35%にとどまる一方、エネルギーやヘルスケアも組み入れて分散が効きます。

対してNASDAQ100は金融を排除し、四半期ごとに成長銘柄へ素早く入れ替えるため、IT・通信・一般消費財だけで約70%を占めます。この偏りにより年率ボラティリティはS&P500比1.2〜1.4倍となり、強気相場では高リターンを期待できる半面、金利上昇やハイテク不況では下落幅も大きくなります。

市場平均を土台にした長期運用のコアにはS&P500、ハイテク成長を上乗せするサテライトにはNASDAQ100という役割分担が実務的です。

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S&P500指数

S&P500指数とは、アメリカの代表的な株価指数の一つで、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出しています。米国を代表する主要企業500社の株価をもとに構成されており、テクノロジー、金融、ヘルスケアなど幅広い業種が含まれるのが特徴です。 この指数は、米国株式市場全体の動向を示す指標として世界中の投資家に注目されており、投資信託やETF(上場投資信託)のベンチマークとしても広く活用されています。「アメリカ経済の健康状態を測る体温計」とも言われる、非常に重要な指標です。

ナスダック100指数(NASDAQ100)

ナスダック100指数とは、アメリカの株式市場「NASDAQ(ナスダック)」に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社で構成される株価指数です。アップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、エヌビディアなど、世界を代表するテクノロジー企業や成長企業が多く含まれており、ハイテク分野を中心としたアメリカ経済の先端的な動きを示す指標として高い注目を集めています。 この指数は時価総額加重平均型で、企業の規模が大きいほど指数に与える影響も大きくなります。また、ナスダック総合指数よりも選定銘柄が絞られているため、より「成長株」にフォーカスした性格が強いのが特徴です。初心者の方には、「アメリカのハイテク大手を集めた“代表選手”のような指数」と捉えるとわかりやすいでしょう。ハイテク市場の動向をつかむうえで欠かせない指標のひとつです。

ベンチマーク

ベンチマークとは、特定の目標や標準として用いる指標のことを指し、ビジネス、金融、技術など様々な分野で利用されます。この指標を用いて、パフォーマンスの測定や戦略の効果を評価し、改善点を見つけることができます。特に投資分野においては、ベンチマークはポートフォリオのパフォーマンスを評価するための基準点として活用され、特定の市場指数や同業他社の成績などが用いられます。 たとえば、投資ファンドの管理者は、自身のファンドのパフォーマンスをS&P 500やナスダックなどの市場指数と比較して評価することが多いです。この比較によって、ファンドの戦略が市場全体と比べてどの程度効果的であるか、またはリスクが適切に管理されているかを判断します。 ベンチマークは、透明性と目標設定を促進し、継続的な改善を目指すための重要なツールです。しかし、ベンチマークを選定する際には、その適切性や関連性を慎重に評価する必要があります。適切でないベンチマークを選ぶと、誤った方向性を示すことがあり、結果的にパフォーマンスの誤解を招くことになるためです。したがって、目標とする成果と密接に関連する、かつ実現可能なベンチマークを設定することが極めて重要です。

セクター

セクターとは、経済活動の範疇や分野を指す用語で、同様の商品やサービスを提供する企業群を分類したものです。各セクターは、特定の市場ニーズや消費者グループに対応するための業界や市場を形成しています。一般的に、セクターは金融、ヘルスケア、テクノロジー、エネルギー、消費財、公益事業など、広範な範囲にわたります。これらのセクターは経済の異なる側面を代表し、それぞれが経済全体の動向や健康に影響を与えます。 セクターの分析は、投資家が市場のトレンドを理解し、潜在的な投資機会を特定する際に重要です。例えば、テクノロジーセクターは革新的な企業や高成長が見込まれる市場を含むため、リスクをとる意欲のある投資家に適しているかもしれません。一方、公益事業や消費必需品セクターは安定した収益が期待され、安全志向の投資家に適しています。 さらに、セクターの動向は経済状況の変化に敏感であり、政策変更や技術進歩、消費者の嗜好の変化などが直接的な影響を及ぼすことがあります。これらの理由から、投資戦略を立てる際には、個々のセクターが直面している特定のリスクや機会を理解し、適切に対応することが重要です。

コア・サテライト戦略

コア・サテライト戦略とは、資産運用において「コア資産」と「サテライト資産」を組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを最適化する投資手法のことを指す。ポートフォリオの大部分を安定したコア資産で構成し、長期的な市場の成長に連動するリターンを確保する一方で、残りの一部をサテライト資産として運用し、高いリターンの可能性を追求する。これにより、安定性を維持しながら市場環境の変化に柔軟に対応し、資産の成長を図ることができる。

ボラティリティ

ボラティリティは、投資商品の価格変動の幅を示す重要な指標であり、投資におけるリスクの大きさを測る目安として使われています。一般的に、値動きが大きい商品ほどそのリスクも高くなります。 具体的には、ボラティリティが大きい商品は価格変動が激しく、逆にボラティリティが小さい商品は価格変動が穏やかであることを示します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティを標準偏差という統計的手法で数値化し、それを商品のリスク度合いとして評価するのが一般的です。このため、投資判断においては、ボラティリティの大きい商品は高リスク、小さい商品は低リスクと判断されます。

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