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資産管理会社を設立するのに適したタイミングは?

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2025/03/28 20:03


男性

50代

question

いつ資産管理会社を設立するのがベストなのでしょうか?例えば、不動産を購入する前と後ではどちらが良いのか、相続対策として設立する場合はどのタイミングが最適なのか、それぞれのケースにおいて適切なタイミングを詳しく知りたいです。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

資産管理会社を設立する最適なタイミングは、目的によって異なります。代表的なケースとしては、不動産投資を行う場合と、相続対策を目的とする場合が挙げられます。

まず、不動産投資が目的の場合には、不動産を購入する前に法人を設立し、法人名義で取得するのが一般的に有利です。法人で不動産を保有することで、減価償却費や経費を柔軟に活用でき、課税所得を抑えやすくなります。減価償却費自体は個人でも活用可能ですが、法人であれば税率が一定であることや、家族への役員報酬の支給、損失の繰越など、より柔軟な節税が可能になるため、長期的に見て有利になるケースが多くなります。

一方で、すでに個人で不動産を所有している場合、法人へ資産を移転する際には不動産取得税や譲渡所得税などが発生する可能性があるため、設立のタイミングについては慎重に検討する必要があります。こうした税負担の大きさによっては、法人化によるメリットが薄れる場合もあるため、事前のシミュレーションが重要です。

次に、相続対策を目的とする場合は、できるだけ早い段階で資産管理会社を設立し、資産や収益を法人に集約しておくことが効果的です。法人で資産を保有することで、相続の際には株式という形で資産を分割しやすくなり、相続人間でのトラブルを回避しやすくなります。また、将来的な事業承継や納税資金の確保といった観点からも、法人を活用した相続対策は有効とされています。

このように、資産管理会社の設立には、それぞれの目的や状況に応じた適切なタイミングがあります。不動産投資であれば購入前、相続対策であればできるだけ早期の設立が基本方針となりますが、具体的な判断には税制やコスト面の精査が欠かせません。実際の設立にあたっては、税理士などの専門家に相談しながら進めることを強くおすすめします。

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課税所得とは、個人や法人が一定期間内に得た収入から、法律に基づいて認められた各種控除や必要経費を差し引いた後の金額を指します。この金額に対して所得税や法人税などの税率が適用され、実際に納税すべき税額が計算されます。課税所得の計算方法は国や地域によって異なるため、具体的な控除項目や税率もそれに応じて変わります。 課税所得を計算する際には、まず総収入から非課税所得を除外します。その後、必要経費や特定の控除(例えば、標準控除、医療費控除、教育費控除など)を適用して課税対象となる所得を求めます。これにより、公正かつ実情に即した税額を算出し、納税者が収入に見合った税金を支払うことが可能となります。 課税所得の正確な把握と計算は、個人や企業の税務管理において非常に重要です。税法の変更に応じて控除額や計算方法が更新されることが多いため、適切な税務知識を持つこと、または専門の税理士などの助けを借りることが望ましいです。これにより、適切な税金の納付を確実に行い、法的な問題を避けることができます。

減価償却

減価償却とは、固定資産の購入価格をその使用可能年数にわたって経済的に分配する会計処理の方法です。企業が機械や建物、車両などの固定資産を購入した際に、これらの資産は使用することで徐々に価値を失います。減価償却を行うことで、資産のコストをその寿命にわたって費用として計上し、その結果として企業の財務報告が実態に即したものになることを目指します。 減価償却には様々な方法がありますが、一般的なものに直線法、定率法、数字和法があります。直線法はもっとも単純で、資産の耐用年数にわたって均等に費用を計上します。定率法は残存価値を基に毎年一定の割合で費用を計上し、数字和法では耐用年数の初年度に最も多くの費用を計上し、年数が経過するにつれてその額を減らしていきます。 減価償却は税務上も重要で、企業は減価償却費を経費として計上することで課税所得を減少させることができます。このため、適切な減価償却方法の選択と計算は、企業の税負担の管理にも直接関連しています。

資産管理会社

資産管理会社とは、不動産や株式などの資産を法人の名義で保有・管理し、それらから得られる賃料収入や配当金などによって利益を上げることを目的とした会社のことです。もともとは個人が持っていた資産を法人に移す、いわゆる「資産の法人化」によって設立されるケースが多く見られます。 このように資産を法人として持つことで、個人で所有していた場合と比べて税金面でのメリットを得られることがあります。たとえば、法人の方が税率が低くなることがあるため、収益が大きい場合にはトータルの税負担が軽くなる可能性があります。また、家族を役員にして給与を支払うことで所得を分散し、所得税を抑えるといった節税対策も可能になります。 さらに、資産管理会社を通じて不動産などの資産を保有することで、相続や事業承継の計画を立てやすくなるという側面もあります。個人名義で資産を持つよりも、法人として一括管理するほうが、将来的な引き継ぎや財産の分配を円滑に行いやすくなるのです。 ただし、税務メリットだけを目的に設立すると、かえって不利になる場合や、運営コストがかさむこともあります。そのため、資産管理会社をつくる際は、収益の規模や資産の種類、将来の相続までを見据えて慎重に検討することが大切です。

不動産取得税

不動産取得税は、土地や建物といった不動産を取得したときに、一度だけかかる税金です。たとえば、自分で購入した場合だけでなく、親から贈与を受けたり、誰かと不動産を交換した場合なども対象になります。この税金は国ではなく都道府県に納める「地方税」であり、不動産を取得した後に自治体から納税通知書が送られてきます。 税額は、不動産の購入価格そのものではなく、「固定資産税評価額」と呼ばれる基準に基づいて決まります。評価額に一定の税率(原則4%)をかけて計算されますが、住宅用の建物などについては、軽減措置が適用されて税率が下がる場合もあります。 このように、不動産取得税は取得のたびに一度だけ発生する税金であり、不動産を買ったりもらったりした際には、登記とは別にこの税金の存在も意識しておくことが大切です。

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