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仕手株を高値で買った場合の対処法は?

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2025/07/22 07:56


男性

40代

question

最近、SNSやネット掲示板で話題になった株を購入しましたが、仕手株の可能性があることを知りました。買った直後から価格が下がり続けており、このまま損失が拡大するのではと不安です。今後どのように対処すればよいでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

仕手株を高値で購入してしまった場合の最優先事項は、損失を最小限に抑えるために、すぐに損切りを決断して資金を回収することです。「いつか株価が元に戻るかも」という期待は禁物です。価格がさらに急落するリスクを考えれば、少額の損失であっても早期に確定させるべきです。

具体的には、感情を入れず自動的に売却が行われるよう「逆指値注文(ストップロス)」を設定しましょう。例えば、「購入価格から5〜10%下落したら売却」または「直近の安値を割り込んだ時点で売却」というルールが有効です。

また、損切りによって生じた損失は、確定申告により損益通算や繰越控除(翌年以降最長3年間)ができ、税負担の軽減につながります。仕手株への投資で失敗した原因をよく分析し、「SNS情報や値上がりランキングだけを信じない」「企業の業績や材料を必ず確認する」といった自分なりのルールを作成・文書化し、今後の投資に活かすことが大切です。

さらに今後は、情報が透明で流動性の高い東証プライム市場の大型株やインデックスETFなど、初心者でも管理しやすい投資対象を選ぶようにしましょう。

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仕手株(してかぶ)

仕手株とは、一部の投資グループや個人投資家が、意図的に株価を動かそうとする銘柄のことを指します。こうした仕手筋と呼ばれる人たちは、比較的市場の参加者が少ない小型株を狙い、大量に株を買い集めることで値上がりを演出します。 その結果、株価が急騰し、注目が集まったところで他の投資家が参入し、さらに株価が上昇することがあります。しかし、その後仕手筋が一気に売り抜けると、株価が急落し、大きな損失を被るリスクが高まります。初心者が仕手株に手を出すと、相場の流れに巻き込まれて損をする可能性があるため、十分に注意が必要です。

損切り(ロスカット)

損切り(ロスカット)とは、投資で保有している資産の価格が下がり、これ以上損失を広げないために、その資産をあえて売却して損失を確定させる行為のことをいいます。多くの投資家は、含み損の状態で損を確定させることに心理的な抵抗を感じますが、損切りをしないまま価格がさらに下がると、より大きな損失につながる可能性があります。そのため、あらかじめ損失の許容範囲を決めておき、一定の価格に達したら機械的に売る「ルールとしての損切り」が資産を守る手段として重要です。また、FXや信用取引では、証拠金維持のために強制的にロスカットが行われることもあります。損切りは投資のリスク管理の基本のひとつです。

逆指値注文

逆指値注文とは、あらかじめ設定した価格に到達したときに、自動的に売買の注文が出されるしくみのことです。主に損失を抑える目的で使われるため、「ストップロス注文」とも呼ばれます。 たとえば、ある株を1000円で持っていて、900円まで下がったら自動的に売るよう設定しておけば、予想以上に価格が下がってしまったときの損失を最小限に抑えることができます。自分でずっと価格をチェックしなくても、自動的にリスク管理ができる便利な方法です。

損益通算

投資で発生した利益と損失を相殺することで、課税対象となる利益を減らす仕組みのことです。たとえば、株式投資で50万円の利益が出た一方、別の取引で30万円の損失が発生した場合、損益通算を行うことで、課税対象となる利益は50万円から30万円を引いた20万円になります。この仕組みにより、納める税金を減らすことが可能です。 損益通算が適用されるのは、同じ「所得区分」の中でのみです。たとえば、株式や投資信託の譲渡損益や配当金などは「株式等の譲渡所得等」に分類され、この範囲内で損益通算が可能です。ただし、不動産所得や給与所得など、異なる所得区分間では基本的に通算できません。 さらに、株式投資の損失は、損益通算後も控除しきれない場合、翌年以降最長3年間繰り越して他の利益と相殺できます。これを「繰越控除」と呼び、投資初心者にとっても節税に役立つ重要なポイントです。

繰越控除

繰越控除とは、特定の損失や控除額を翌年度以降に持ち越し、将来の所得から控除できる税制上の仕組みを指す。代表的なものとして、青色申告の純損失の繰越控除があり、一定期間内に発生した損失を翌年以降の利益から差し引くことができる。これにより、赤字企業でも将来の黒字化に伴い税負担を軽減できるメリットがある。ただし、適用には一定の要件があり、期限内に申告する必要がある。

インデックス型ETF

インデックス型ETF(上場投資信託)は、日経平均株価やS&P500などの株価指数(インデックス)に連動する運用を目指すETF(Exchange Traded Fund)のことです。 ETFは株式のように証券取引所で売買でき、手数料が比較的安いのが特徴です。インデックス型は特定の指数に沿った運用をするため、個別銘柄の選定が不要で、分散投資がしやすいメリットがあります。 例えば、「S&P500 ETF」はS&P500指数に連動し、アメリカの代表的な500社に分散投資できます。少額から投資可能で、長期投資や資産形成に向いているため、多くの投資家に人気です。

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