投資を始めるにあたって、必ず知っておくべき大原則があれば教えてください。
投資を始めるにあたって、必ず知っておくべき大原則があれば教えてください。
回答受付中
0
2025/11/04 10:03
男性
60代
投資を始めたいと思っていますが、失敗しないためにまず何を意識すべきか知りたいです。リスク分散や長期投資といった言葉はよく聞きますが、具体的にどう実践すればよいのか分かりません。初心者でも理解しやすい形で、投資における大原則を教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
投資で成功する最大の秘訣は、「続けられる仕組みを先につくること」です。短期的な値動きを予測するよりも、長期で安定的に増やすためのルール設計が重要です。まずは生活費6か月分の現金を確保し、借金がある場合は返済を優先しましょう。投資はあくまで余剰資金で行うのが原則です。
リスクは「価格のブレ幅」と考え、想定下落に耐えられる範囲で資産配分を決めることが大切です。中心に置くべきは世界株式インデックスファンドで、これに債券や預金などの安定資産を組み合わせることで全体のリスクを抑えます。標準的には株60%・安定資産40%が目安ですが、自分が「夜ぐっすり眠れるか」を基準に調整しましょう。
積立は自動化が鍵です。ドルコスト平均法により、相場の上下を気にせず長期的に平均購入価格を下げることができます。年1回のリバランスで資産配分を整えることも忘れずに。手数料は年0.1%台以下を選び、新NISAなど非課税制度を活用すれば長期で大きな差が生まれます。
短期売買や高リスク商品に手を出さず、分散・積立・長期を貫くことが成功の基本です。投資は「一時の勝負」ではなく「習慣」です。仕組みを整え、淡々と続けることが最大の勝ちパターンです。
自分に合った投資の始め方を知りたい方は、「投資のコンシェルジュ」の無料相談をご活用ください。専門家があなたのリスク許容度に合った最適な運用プランをご提案します。
関連記事
関連する専門用語
分散投資
分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。
全世界株式ファンド
全世界株式ファンドとは、世界中の株式市場に分散して投資を行う投資信託のことです。日本や米国といった先進国だけでなく、新興国も含めた幅広い国や地域の企業の株式に投資することで、一つの国や地域の経済状況に左右されにくくなります。個別の株を選ぶ必要がなく、一つのファンドで世界経済全体の成長を取り込めるため、長期的な資産形成を目指す方に向いています。また、為替や国ごとの景気動向によるリスクを分散できる点も特徴です。
インデックスファンド
インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
新NISA
新NISAとは、2024年からスタートした日本の新しい少額投資非課税制度のことで、従来のNISA制度を見直して、より長期的で柔軟な資産形成を支援する目的で導入されました。この制度では、投資で得られた利益(配当や売却益)が一定の条件のもとで非課税になるため、税負担を気にせずに投資ができます。新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が用意されており、年間の投資可能額や総額の上限も大幅に引き上げられました。 また、非課税期間が無期限となったことで、より長期的な運用が可能となっています。投資初心者にも利用しやすい仕組みとなっており、老後資金や将来の資産形成の手段として注目されています。





