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ETFと投資信託の違いとは?10の比較ポイントと失敗しない選び方を解説

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Differences between ETFs and mutual funds

ETFと投資信託の違いとは?10の比較ポイントと失敗しない選び方を解説

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執筆者:

公開:

2024.06.19

更新:

2026.05.29

ETFと投資信託は、どちらもNISAやiDeCoを使った資産形成で候補になりやすい商品ですが、仕組みや使い勝手には明確な違いがあります。違いを理解しないまま選ぶと、売買タイミング、手数料、分配金の扱い、積立のしやすさで想定外の不便やコストが生じることもあります。この記事では、ETFと投資信託の違いを、上場の有無、価格決定、注文方法、コスト、NISAでの使い分けまで具体的に解説します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むことで、ETFと投資信託の基本的な違いだけでなく、取引価格の決まり方、売買方法、保有コスト、分配金の再投資、少額積立との相性を体系的に理解できます。そのうえで、自分が長期積立を重視するのか、相場を見ながら機動的に売買したいのかを整理し、NISAやiDeCoでどちらを優先すべきか判断できるようになります。

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目次

ETFと投資信託の違いを一言でいうと「上場しているかどうか」

ETFと投資信託の違い10項目を比較表で解説

取引価格と注文方法の柔軟性はETFが圧倒的に有利

保有コスト(信託報酬)はETFがやや有利

売買コストは投資信託(ノーロード)が有利

最低投資額と積立のしやすさは投資信託が圧倒的に有利

分配金の自動再投資と複利効果は投資信託が有利

購入場所のアクセスのしやすさは投資信託が有利

信用取引・空売りなど取引戦略の幅はETFが有利

商品本数(選択肢の広さ)は投資信託が圧倒

価格の透明性はETFが有利だが乖離リスクには注意

投資家が見落としがちな違い5つの視点

1. 信託報酬だけでなく「トータルコスト」で比較する

2. 二重課税調整制度の適用範囲に違いがある

3. 流動性リスクと乖離率の実態

4. 金額指定と口数指定の違いが積立効率を左右する

5. NISA非課税枠の消費効率に差が出る

ETFと投資信託それぞれのメリット・デメリット

投資信託のメリットとデメリット

ETFのメリットとデメリット

ETFと投資信託の選び方とタイプ別おすすめ

投資信託が向いている人

ETFが向いている人

両方を組み合わせる「コア・サテライト戦略」も有効

新NISAではETFと投資信託をどう使い分ける?

つみたて投資枠は実質的に投資信託が中心

成長投資枠は両方が選択可能

非課税枠を効率よく使うコツ

アクティブETFという新たな選択肢(2026年最新動向)

アクティブETFの仕組みと特徴

アクティブファンドとアクティブETFの比較

初心者は投資信託からスタートするのが基本

ETFと投資信託の違いを一言でいうと「上場しているかどうか」

ETFと投資信託の最大の違いは、証券取引所に上場しているか否かという点に集約されます。ETF(Exchange Traded Fund)は日本語で「上場投資信託」と訳され、株式と同じように証券取引所でリアルタイム売買できる投資信託です。

一方、一般的な投資信託(非上場投資信託)は証券取引所を通さず、運用会社と販売会社が独自に値付けする「基準価額」で取引されます。この「上場しているか否か」という1点が、取引時間・価格決定の仕組み・コスト構造・分配金の扱いまで、すべての違いを生み出す根本の差です。

  1. なお、両者とも「多数の投資家から集めた資金をプロが分散投資する」という基本構造は共通しているため、いずれもNISA口座での運用が可能です。なお、日本の上場ETF銘柄数は2026年3月時点で418銘柄(内国ETF
    396銘柄、外国ETF
    22銘柄)まで拡大しています。

ETFと投資信託の違い10項目を比較表で解説

ETFと投資信託は、上場の有無を起点に10項目の違いがあります。違いを一覧化したうえで、投資判断に影響する重要ポイントを順に見ていきましょう。

比較項目ETF(上場投資信託)投資信託(非上場)
上場証券取引所に上場非上場
取引価格市場価格(リアルタイム変動)基準価額(1日1回算出)
注文方法成行・指値が可能金額・口数指定のみ
取引時間取引所立会時間販売会社が定める時間
購入場所証券会社のみ証券会社・銀行・郵便局など
最低投資額1口単位(数千円〜数万円)100円〜(金額指定可)
信託報酬一般的に低め(0.05〜1%程度)商品により幅広い
売買手数料株式と同じ売買委託手数料ノーロード(無料)が主流
分配金現金で支払い(再投資なし)受取・再投資の選択可
信用取引可能不可

取引価格と注文方法の柔軟性はETFが圧倒的に有利

ETFと投資信託のもっとも本質的な違いは、価格決定の仕組みと注文方法です。ETFは市場が開いている時間ならいつでも、株価ボードを見ながら売買タイミングを判断できます。

これに対し投資信託は「ブラインド方式」が採用されており、注文時点では当日の基準価額が確定していません。基準価額は1日1回、市場が閉まった後に算出される仕組みです。

具体例として、日経平均株価が午前に急騰した場面を考えてみましょう。ETFなら午前中に売却して利益確定できますが、投資信託は当日の終値ベースで計算される基準価額でしか売却できません。

保有コスト(信託報酬)はETFがやや有利

信託報酬とは、投資信託やETFを保有している間、運用や管理の対価として毎日差し引かれる費用を指します。一般的にETFのほうが信託報酬は低めの傾向です。

たとえば日経平均連動型を例にすると、ETFの「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」は年率0.198%(税込)である一方、同じ日経平均に連動する人気の投資信託「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」は年率0.143%(税込)と、近年は投資信託の低コスト化も急速に進んでいます。

信託報酬の差は数十年単位の長期保有では大きな差となるため、商品選びの段階で目論見書をしっかり確認することをおすすめします。

売買コストは投資信託(ノーロード)が有利

ETFは株式と同じく証券会社所定の売買委託手数料がかかります。一方、投資信託の多くは購入時手数料無料の「ノーロード」が主流です。

ただし近年は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券などの主要ネット証券で国内ETFの売買手数料を一定額まで無料化する動きが広がっています。米国ETFについても、特定銘柄の買付手数料を無料化するサービスが提供されています。

注意したいのは、米国ETFを円貨決済で購入する場合の「為替手数料(為替スプレッド)」です。1ドルあたり片道25銭程度かかる場合が多く、信託報酬には現れない隠れコストとして意識しておきましょう。

最低投資額と積立のしやすさは投資信託が圧倒的に有利

投資信託は金融機関によっては100円から購入でき、毎月決まった金額を自動で積み立てる設定も簡単です。1万円・3万円といった金額指定で買えるため、計画的な積立投資に向いています。

ETFは1口単位での取引が原則で、最低投資額は「市場価格×売買単位」で決まります。たとえば「NF・日経225 ETF(1321)」は1口約4万円(2026年5月時点の参考値)、米国ETFの「VOO(バンガード S&P500 ETF)」は1口約500ドル前後となっており、数千円〜数万円の資金が必要です。

少額からのドル・コスト平均法を実践したい初心者には、金額指定で買える投資信託のほうがハードルが低い構造になっています。

分配金の自動再投資と複利効果は投資信託が有利

投資信託では、分配金を受け取らずに同じファンドの買い増しに自動で充てる「再投資型」を選択できます。再投資型を選ぶと、運用で得た利益がさらに新たな利益を生む「複利効果」を効率よく享受できる仕組みです。

ETFの分配金は基本的に現金で支払われ、自動再投資の仕組みがありません。複利効果を狙う場合、受け取った分配金で投資家自身が買い増しの注文を出す必要があります。

購入場所のアクセスのしやすさは投資信託が有利

投資信託は証券会社のほか、銀行・信用金庫・郵便局など幅広い金融機関で購入できます。普段利用している銀行の窓口で相談しながら始められる手軽さが特徴です。

ETFは証券取引所に上場しているため、株式を扱う証券会社でしか購入できません。銀行や郵便局でETFを直接買うことはできない仕組みです。

信用取引・空売りなど取引戦略の幅はETFが有利

ETFは株式と同様に信用取引が可能です。証券会社から資金や株を借りて売買する取引手法で、レバレッジをかけたり、相場下落局面で利益を狙う「空売り」もできます。

一方、投資信託は信用取引の対象外です。あくまで現物の購入・売却のみとなるため、上昇相場でしか利益を狙えない仕組みになっています。

商品本数(選択肢の広さ)は投資信託が圧倒

国内公募投資信託は約5,800本(2026年4月末時点)あるのに対し、上場ETFは418銘柄程度にとどまります。

純資産総額で見ると、国内公募投資信託は2026年4月末時点で334兆289億円と過去最高を更新しており、市場規模でも投資信託が圧倒的です。

選択肢の幅と多様性で言えば投資信託に分があり、特にテーマ型・バランス型・債券型などの多様な商品ラインナップが揃っているのが特徴です。

価格の透明性はETFが有利だが乖離リスクには注意

ETFは市場で常に売買価格が公表されるため透明性が高い一方、市場価格が本来の理論価格(インディカティブNAV)からズレる「乖離」リスクがあります。乖離率とは、ETFの市場価格と基準価額との差を割合で表したものです。

特に取引量の少ないニッチなテーマ型ETFや海外資産ETFでは、需給バランスによって乖離が拡大しやすい傾向にあります。投資信託は基準価額そのもので取引するため、こうした乖離は構造的に発生しません。

投資家が見落としがちな違い5つの視点

ETFと投資信託のどちらを選ぶべきか、迷う投資家は少なくありません。以下で、判断材料となるポイントを解説します。

1. 信託報酬だけでなく「トータルコスト」で比較する

ETFと投資信託を比較する際、信託報酬だけで判断するのは危険です。トータルコストには以下の費用が含まれます。

ETFのトータルコスト

  1. 信託報酬
  2. 売買委託手数料
  3. 為替手数料(海外ETFの場合)
  4. 乖離コスト

投資信託のトータルコスト

  1. 信託報酬
  2. 販売手数料(ノーロードなら0円)
  3. 信託財産留保額(売却時)
  4. 隠れコスト(売買委託手数料・有価証券取引税など)

近年、運用報告書には「総経費率(トータルエクスペンスレシオ)」が明記されるようになりました。商品比較の際は、目論見書の信託報酬だけでなく、運用報告書の総経費率を確認するのが重要な視点です。

2. 二重課税調整制度の適用範囲に違いがある

海外資産に投資する商品では「二重課税」の問題が発生します。たとえば米国株ETFの分配金は、まず米国で10%課税され、日本でさらに20.315%課税される構造です。

2020年1月から、国内ETF・REITについては「二重課税調整制度」が導入され、外国で課税された税金分が自動的に日本の税額から控除されるようになりました。

ただしこの制度の対象は国内籍のETF・REITに限られ、海外ETFや投資信託は対象外です。投資信託で外国税額控除を受けるには確定申告が必要となり、しかも口数按分の制約で全額還付されないケースもあります。海外資産への投資を非課税口座以外で行う場合、この税制差は無視できない論点です。

3. 流動性リスクと乖離率の実態

ETFには「流動性リスク」という独特のリスクがあります。1日の売買代金が極端に少ない銘柄では、希望価格で売買できなかったり、買値と売値の差(スプレッド)が大きく開いたりする現象です。

東証では「マーケットメイク制度」を導入し、指定参加者(AP::Authorized Participant)が常時気配を提示することで流動性を確保しています。マーケットメイク対象銘柄は東証のサイトで「●」または「★」マークで識別可能です。

ETFを選ぶ際は、「純資産総額100億円以上」「1日の売買代金1,000万円以上」「乖離率0.5%以内」を一つの目安とすると、流動性リスクを抑えやすくなります。

4. 金額指定と口数指定の違いが積立効率を左右する

積立投資の効果を左右するのが、金額指定で買えるか口数指定で買うかという違いです。投資信託は金額指定で買えるため、「毎月3万円分」を価格に関係なく購入できます。これにより自然とドル・コスト平均法が成立する仕組みです。

ETFは原則として口数指定での取引となるため、「毎月1口ずつ」を機械的に買い続けると、価格が安い時に多く、高い時に少なく買うというドル・コスト平均法の本来の効果が得られにくくなります。一部証券会社では「ETF累積投資(るいとう)」サービスで金額指定が可能ですが、対象銘柄が限られる点に注意してください。

積立投資メインの方には、構造的に投資信託のほうが向いていると言えるでしょう。

5. NISA非課税枠の消費効率に差が出る

新NISAでは、年間360万円・生涯1,800万円の非課税枠が設定されています。通常20.315%の税金がかかる利益が非課税になる点が大きなメリットです。

新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があり、それぞれ年間120万円と240万円まで、年間最大360万円まで投資できます。生涯の非課税保有限度額は合計1800万円までで、そのうち成長投資枠は最大1,200万円まで利用可能です。非課税期間は無期限です。

ここで見落とされがちなのが、分配金の再投資が非課税枠を消費するかどうかという論点です。ETFの分配金は現金で支払われるため、これを使って同じETFを買い増すと、その分の非課税枠を消費します。

これに対し、分配金をファンド内部で再投資する投資信託は、ファンド内部で複利運用するため非課税枠の追加消費が発生しません。長期で複利効果を最大化したい場合、非課税枠の消費効率という観点では投資信託に分があります。

ETFと投資信託それぞれのメリット・デメリット

ETFと投資信託のどちらを選ぶか判断するため、それぞれの長所と短所を整理しておきましょう。

投資信託のメリットとデメリット

投資信託は、投資初心者にとって始めやすい仕組みが多く備わっているのが特徴です。少額から積立できる手軽さや、分配金の自動再投資で複利効果を狙える点が大きな強みとなります。

一方で、リアルタイム取引ができない点や、商品数の多さゆえの選びにくさといった課題もあります。具体的な内容を以下の表で整理しました。

メリットデメリット
100円〜の少額から始められるリアルタイムで取引できない
金額指定で自動積立が容易注文時点で価格が分からない(ブラインド方式)
分配金の自動再投資で複利効果を狙えるETFと比べ信託報酬が高めの傾向
銀行・郵便局など取扱金融機関が幅広い商品数が多すぎて選びにくい場合がある
約5,800本の豊富な商品ラインナップ信用取引や空売りができない
NISAつみたて投資枠の対象が充実売却時に信託財産留保額がかかる場合がある

投資信託は、購入タイミングを計る必要がない長期積立の初心者に適した商品設計と言えます。一方で、機動的な売買やコスト最小化を目指す方には物足りなさを感じる側面もあるでしょう。

ETFのメリットとデメリット

ETFは、株式投資に近い自由度の高さと低コスト性が魅力です。リアルタイム売買や指値注文ができるため、相場の急変にも柔軟に対応できます。

ただし、分配金の自動再投資ができない点や少額の定額積立がしにくい点など、長期積立投資派には不向きな側面もあります。詳細を以下の表でご覧ください。

メリットデメリット
市場が開いている時間にリアルタイム売買できる分配金の自動再投資ができない
指値・成行注文で柔軟な取引が可能少額の定額積立がしにくい(口数単位の取引)
信託報酬が一般的に低めの傾向売買委託手数料が別途かかる
価格の透明性が高い市場価格が基準価額から乖離するリスクがある
信用取引・空売りに対応取引量の少ない銘柄は流動性リスクがある
半導体・AI・コモディティなど多様なテーマ型が豊富海外ETFは為替手数料がかかる

ETFは、価格を見ながら自分の判断で売買したい経験者や、コスト重視の長期保有派に向いた商品です。逆に積立投資中心の初心者には、構造上のハードルがある点を理解しておきましょう。

ETFと投資信託の選び方とタイプ別おすすめ

ETFと投資信託のどちらを選ぶべきかは、投資スタイルや目的によって変わります。タイプ別に向いている商品を整理しましょう。

投資信託が向いている人

これから資産形成を始める初心者の方は、まず投資信託から始めるのがおすすめです。100円から始められ、購入タイミングを計る必要がない積立投資が手軽にできます。毎月の給与から自動で積み立てる設定をしておけば、相場を気にせず長期投資を継続できる点も魅力です。

分配金の自動再投資機能を活かして手間なく複利効果を狙いたい人にも投資信託は適しています。NISAやiDeCoの対象商品はほぼ投資信託となっており、非課税制度をフルに活用したい場合の中心的な選択肢です。

ETFが向いている人

株式投資の経験がある方や、市場の値動きを見ながら自分のタイミングで売買したい方にはETFが適しています。指値注文で価格を指定できるため、こだわった取引が可能です。

運用コストを徹底的に抑えたい方にもETFは選択肢に入ります。長期保有を前提とした場合、信託報酬の差はリターンに直結するためです。日経平均株価やS&P500など特定指数への連動を低コストで実現したい場合にも向いています。

特定のテーマ(半導体・AI・高配当・コモディティなど)に集中投資したい方にも、ETFのほうが選択肢が豊富です。

両方を組み合わせる「コア・サテライト戦略」も有効

ETFと投資信託は二者択一ではなく、両方を組み合わせる戦略も有力な選択肢です。資産形成の土台(コア部分)として投資信託で長期積立を続けつつ、機動的な売買やテーマ投資(サテライト部分)はETFで補完するという考え方です。

たとえばコア部分で全世界株式ファンドを毎月積み立てつつ、サテライト部分で「米国半導体ETF」や「インドETF」を成長投資枠で機動的に売買するといった組み合わせが考えられます。安定的な長期運用と短中期のリターン追求を両立できるバランスの取れた戦略です。

新NISAではETFと投資信託をどう使い分ける?

2024年から始まった新NISAでは、年間360万円・生涯1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)の非課税枠が使えます。ETFと投資信託の使い分けで非課税メリットを最大化しましょう。

つみたて投資枠は実質的に投資信託が中心

新NISAのつみたて投資枠(年120万円)の対象商品は、金融庁が定める長期・積立・分散投資に適した商品に限られています。2026年5月時点で「インデックス型投資信託」が282本、「アクティブ型投資信託」62本、「ETF(上場株式投資信託)」9本と、ETFの取扱は極めて限定的です。

つみたて投資枠を活用する場合、実質的には投資信託が選択肢の中心となります。コツコツと積立を続けたい方は、つみたて投資枠×投資信託の組み合わせが王道です。

成長投資枠は両方が選択可能

成長投資枠(年240万円)では、投資信託・ETF・個別株式・REITなど幅広い商品に投資できます。ただし高レバレッジ型や毎月分配型など、長期投資に不向きとされる一部商品は除外されています。

成長投資枠の対象ETFには、日経平均・TOPIX・S&P500連動の主要ETFや、配当・テーマ型・REIT・コモディティ型まで多数が含まれます。アクティブETFも対象商品に含まれており、選択肢の幅は非常に広い設計です。

非課税枠を効率よく使うコツ

新NISAで複利効果を最大化したい場合、分配金の扱いに注意が必要です。ETFの分配金は現金で支払われるため、再投資のために買い増しを行うと非課税枠を消費します。

一方、ファンド内部で自動再投資される投資信託は、非課税枠を消費せずに複利運用が可能です。生涯1,800万円という限られた枠を最大限活用するなら、コア部分は「分配金内部再投資型の投資信託」を中心に組み立てる方法が効率的でしょう。

アクティブETFという新たな選択肢(2026年最新動向)

2023年9月に日本初の「アクティブ運用型ETF」が東京証券取引所に上場し、商品ラインナップが大きく広がりました。アクティブETFは、特定の指数に連動するインデックス型ETFと異なり、運用会社の判断で銘柄を選定する「アクティブ運用」を取り入れたETFです。

アクティブETFの仕組みと特徴

アクティブETFの最大の特徴は、ベンチマーク(連動指数)を持たない柔軟な運用ができる点です。指数を上回るリターンを目指して、運用会社が独自に銘柄選定を行います。

従来のアクティブファンドと比べた強みは、ETFならではのリアルタイム売買と日次の組入銘柄開示にあります。投資家は毎日どの銘柄に投資しているかを確認できるため、運用の透明性が高い点が魅力です。

2024年末時点では全世界のアクティブETF銘柄数は3,192銘柄、純資産総額は約170兆円に達しており、世界的な潮流として急成長しています。

アクティブファンドとアクティブETFの比較

比較項目アクティブETFアクティブファンド(投資信託)
上場・非上場上場非上場
取引価格市場価格(リアルタイム)基準価額(1日1回)
保有銘柄開示日次で開示月次が一般的
信託報酬比較的低め比較的高め
信用取引可能不可
注文方法成行・指値金額・口数指定

リアルタイムで取引したい方や、組入銘柄を頻繁にチェックしたい方にはアクティブETFが向いています。一方、自動積立や分配金の再投資を活用したい方は、従来通りアクティブファンドが選択肢に入るでしょう。

初心者は投資信託からスタートするのが基本

これから資産運用を始める初心者の方は、まず投資信託からスタートするのが基本です。100円や1,000円からの少額積立が可能で、購入タイミングに悩む必要がなく、分配金の自動再投資で手間なく複利効果を狙えるためです。

投資に慣れてきて、自分で売買タイミングを判断したくなったり、特定のテーマに集中投資したいと感じるようになったら、成長投資枠でETFへ挑戦するというステップアップが自然な流れとなります。焦らず段階的に商品ラインナップを広げていきましょう。

この記事のまとめ

この記事では、ETFと投資信託の違いを、上場の有無を起点に、取引方法、コスト、分配金、積立のしやすさ、NISAでの活用方法まで整理しました。長期・積立・分散を重視するなら投資信託、価格を見ながら柔軟に売買したいならETFが選択肢になりやすいと理解できます。次に、自分の投資目的、運用期間、リスク許容度、非課税枠の使い方を確認し、必要に応じて投資のコンシェルジュの無料相談も活用してみてください。

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柴田充輝

金融系ライター

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

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