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nasdaq100(ナスダック100)はおすすめしないと言われたのですが、注意点を教えてください

nasdaq100(ナスダック100)はおすすめしないと言われたのですが、注意点を教えてください

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2025/07/30 08:19

米国株式
米国株式

男性

40代

question

nasdaq100(ナスダック100)は米国のハイテク株中心の指数ですが、「おすすめしない」という意見も耳にします。長期投資のつもりで購入しても問題ないのか、値動きの大きさや為替の影響、分散効果の偏りなど、投資する際に注意すべきリスクを教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

nasdaq100(ナスダック100)は、アメリカの主要IT企業を中心に構成された株価指数で、高い成長性が魅力的な投資先です。しかし、その分いくつか注意すべきリスクも存在します。

まず意識したいのが「セクター偏重リスク」です。ナスダック100は情報技術(IT)や通信サービス関連銘柄が全体の約65%を占めており、AppleやMicrosoftといった巨大企業への依存度が高い構成になっています。そのため、これらの企業が業績悪化や規制強化などに直面した場合、指数全体が大きく値下がりする可能性があります。

次に、「割高水準に伴う調整リスク」です。2025年時点でナスダック100の予想PER(株価収益率)は約27倍と、歴史的に見ても高めの水準にあります。高成長が続くとの前提が崩れた場合には、投資家心理の変化から急激な価格調整が起こるリスクも否定できません。

また、「金利上昇リスク」にも注意が必要です。ナスダック100に多く含まれるグロース株は、将来の利益を織り込んで高く評価される傾向があります。そのため、米国の金利が上昇すると、将来利益の現在価値が下がりやすく、指数全体の下落圧力につながりやすくなります。

加えて、「規制・訴訟リスク」も軽視できません。アメリカでは独占禁止法の適用やプライバシー保護の強化など、テック企業への規制が強まる動きが見られ、業績や成長戦略に影響を与える可能性があります。

最後に、日本の投資家にとって重要なのが「為替変動リスク」です。ドル建て資産に投資するため、円高になると円換算での評価額が下がる点は見逃せません。為替ヘッジの有無によってリスクの大きさは変わります。

こうしたリスクを踏まえると、ナスダック100への投資は、長期成長を取り込みつつもリスクを管理する姿勢が不可欠です。全世界株やS&P500など他の資産との分散、定期的なリバランス、為替ヘッジの活用などを組み合わせることで、より安定した運用が期待できます。

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ナスダック100指数(NASDAQ100)

ナスダック100指数とは、アメリカの株式市場「NASDAQ(ナスダック)」に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社で構成される株価指数です。アップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、エヌビディアなど、世界を代表するテクノロジー企業や成長企業が多く含まれており、ハイテク分野を中心としたアメリカ経済の先端的な動きを示す指標として高い注目を集めています。 この指数は時価総額加重平均型で、企業の規模が大きいほど指数に与える影響も大きくなります。また、ナスダック総合指数よりも選定銘柄が絞られているため、より「成長株」にフォーカスした性格が強いのが特徴です。初心者の方には、「アメリカのハイテク大手を集めた“代表選手”のような指数」と捉えるとわかりやすいでしょう。ハイテク市場の動向をつかむうえで欠かせない指標のひとつです。

グロース株

グロース株とは、今後の売上や利益の大幅な成長が期待されている企業の株式のことを指します。現在の収益や配当よりも、将来の事業拡大や技術革新による企業価値の上昇に注目して投資されるため、株価はその成長期待を反映して割高になる傾向があります。代表的な業種にはIT、バイオテクノロジー、新エネルギーなど革新的な分野が多く、上場直後のベンチャー企業や赤字ながらも将来性が評価されている企業も含まれます。一方で、実際の業績が期待に届かない場合には、株価が急落するリスクも高いため、投資判断には成長性だけでなく事業の持続可能性や市場環境の見極めも重要です。長期的な視点でのリターンを重視する投資スタイルとの相性がよいとされています。

PER(株価収益率)

PER(株価収益率)は、企業の株価がその企業の利益と比較して割安か割高かを判断するための指標です。計算方法は「株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)」で求められ、数値が低いほど利益に対して株価が割安であることを示します。ただし、業界ごとの平均PERが異なるため、他の企業や市場全体と比較して判断することが重要です。PERが高い場合は将来の成長期待が大きいと解釈されることもありますが、過大評価されている可能性もあるため注意が必要です。

セクター偏重

セクター偏重とは、特定の業種や産業分野(セクター)に投資が大きく偏っている状態を指します。たとえば、ポートフォリオの中でテクノロジー関連株が全体の大部分を占めている場合、それは「テクノロジーセクター偏重」と呼ばれます。このような偏りがあると、そのセクターに何らかの悪影響が出たときに、ポートフォリオ全体が大きく値下がりするリスクが高まります。 特定のセクターが市場全体を大きくけん引しているときや、過去のパフォーマンスが良かった場合に、無意識にセクター偏重が進んでしまうこともあります。特にインデックス投資でも、時価総額の大きい企業が特定の業種に集中していると、指数自体がセクター偏重になることがあります。 資産運用においては、セクターごとのバランスを意識することで、特定の業種に依存しすぎず、リスクを分散した安定的な運用を目指すことが重要です。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

為替リスク

為替リスクとは、異なる通貨間での為替レートの変動により、外貨建て資産の価値が変動し、損失が生じる可能性のあるリスクを指します。 たとえば、日本円で生活している投資家が米ドル建ての株式や債券に投資した場合、最終的なリターンは円とドルの為替レートに大きく左右されます。仮に投資先の価格が変わらなくても、円高が進むと、日本円に換算した際の資産価値が目減りしてしまうことがあります。反対に、円安が進めば、為替差益によって収益が増える場合もあります。 為替リスクは、外国株式、外貨建て債券、海外不動産、グローバルファンドなど、外貨に関わるすべての資産に存在する基本的なリスクです。 対策としては、為替ヘッジ付きの商品を選ぶ、複数の通貨や地域に分散して投資する、長期的な視点で資産を保有するなどの方法があります。海外資産に投資する際は、リターンだけでなく、為替リスクの存在も十分に理解しておくことが大切です。

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