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30代で金融資産を5000万円以上持っている準富裕層の割合はどのくらいですか?

30代で金融資産を5000万円以上持っている準富裕層の割合はどのくらいですか?

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2025/11/21 09:20

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男性

30代

question

30代で金融資産が5,000万円を超える人がどのくらいいるのか気になります。同世代では少数派だと思いますが、どんな投資をして資産を増やしているのか知りたいです。今後の運用を考える上で、注意すべき点も教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

30代で純金融資産5,000万円を超える人は、統計を総合すると全体の約1%前後と推定されます。これは野村総合研究所(NRI)が定義する「準富裕層」に相当し、全世帯では約7%を占めるものの、30代に限ると極めて少数です。家計の金融行動調査では、30代で資産3,000万円超の世帯が2〜3%程度とされ、その中で5,000万円に到達する層はさらに限られるため、100人に1人ほどとみるのが現実的です。

この層の資産運用は、現金を一定程度確保しつつ、投資信託や株式などを活用するバランス型が主流です。新NISAやiDeCoといった税制優遇制度を最大限に活用し、長期・積立・分散を徹底する人が多い点が特徴です。また、昇給やボーナス、副業などの収入増分を投資に回す「入金力重視型」の姿勢が資産形成を後押ししています。投資対象としては、全世界株や先進国株のインデックスファンドを軸に、国内株やテーマETFを少量組み合わせる構成が一般的です。

ただし、重要な注意点もあります。まず、統計によって「純金融資産」と「総資産」が混在するため、比較する際は定義の違いに注意が必要です。また、特定の資産に偏るとリスクが増大します。自社株や不動産といった流動性の低い資産が多い場合、緊急時に現金化できず生活に支障が出る可能性もあるため、生活防衛資金との区分は明確にしておくべきです。

さらに、税制や制度改正への対応も欠かせません。NISA拡充や相続税・贈与税の変更は数年単位で進むため、定期的な制度点検とポートフォリオの見直しが求められます。短期の値動きに振り回されず、リバランスの基準や頻度を決めておくことで、より安定した運用が可能になります。

総じて、30代で5,000万円を築く人の強みは、特別な投資センスではなく「継続的な入金」「制度活用」「分散投資」を着実に実行している点です。派手な運用よりも基礎の徹底こそが成功の鍵といえるでしょう。

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純金融資産

純金融資産とは、個人や世帯が保有する金融資産のうち、借金などの負債を差し引いたあとの純粋な資産のことを指します。たとえば、預貯金や株式、投資信託、保険などの「プラスの資産」から、住宅ローンやカードローンなどの「マイナスの資産(負債)」を差し引いた金額が純金融資産です。この数値がプラスであれば、資産が負債を上回っていることを意味し、経済的に安定した状態といえます。 逆にマイナスであれば、借金の方が多いということになります。純金融資産は、家計の健全性を判断するうえで重要な指標とされており、資産運用を考えるうえでもまず自分の純金融資産がどの程度あるのかを把握することが大切です。

準富裕層

準富裕層とは、資産総額がだいたい5,000万円から1億円程度ある人々を指す言葉です。これは「富裕層」と呼ばれる人たちの一歩手前の層にあたり、一定の経済的余裕を持ちながらも、資産形成の途中段階にいる人が多いのが特徴です。 準富裕層の人たちは、給与収入だけでなく、株式や投資信託、不動産などの運用益によって資産を増やしている場合が多く、資産運用の意識が高い傾向があります。生活に困ることは少ないものの、まだ完全に「お金の心配がない状態」ではなく、老後資金や相続対策を考えながら運用を続ける段階にあります。

投資信託

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用によって得られた成果は、各投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっています。 この商品の特徴は、少額から始められることと分散投資の効果が得やすい点にあります。ただし、運用管理に必要な信託報酬や購入時手数料などのコストが発生することにも注意が必要です。また、投資信託ごとに運用方針やリスクの水準が異なり、運用の専門家がその方針に基づいて投資先を選定し、資金を運用していきます。

インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

流動性

流動性とは、資産を「現金に変えやすいかどうか」を表す指標です。流動性が高い資産は、短時間で簡単に売買でき、現金化しやすいという特徴があります。例えば、上場株式や国債は市場で取引量が多く、いつでも売買できるため、流動性が高い資産とされています。 一方、不動産や未上場株式のように、売買相手を見つけるのが難しかったり、取引に時間がかかったりする資産は、流動性が低いといえます。 投資をする際には、自分が必要なときに資金を取り出せるかを考えることが重要です。特に初心者は、流動性が高い資産を選ぶことで、急な資金需要にも対応しやすく、リスクを抑えることができます。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

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