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無担保コールレートとはなんのためにあるのでしょうか?

無担保コールレートとはなんのためにあるのでしょうか?

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2025/09/30 09:08


男性

60代

question

無担保コールレートについて調べているのですが、いまいち役割や意味が理解できません。ニュースや経済解説でよく「日本銀行が金融政策の目標とする短期金利」と紹介されていますが、なぜこの金利が重要なのか、またどのように市場や私たちの資産運用に影響するのか教えていただけませんか。


回答

佐々木 辰

38

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

無担保コールレートは、銀行同士が翌日などごく短期で資金を融通するときの金利であり、日本銀行の金融政策が最初に伝わる重要な指標です。ここが基準となって短期金利の水準が決まり、預金金利や変動型ローン、企業の資金調達コストに広がっていきます。そのため、私たちの資産運用や家計にも間接的に影響を及ぼします。

この金利は主に三つの役割を持っています。まず、銀行が日々の決済を円滑に行うための資金の最終調整の場として機能します。次に、日銀がオペレーションを通じて誘導することで、金融政策の効果が市場全体に伝わります。さらに、最も短期の金利として金利カーブの基準となり、国債や社債など他の金利形成にもつながります。

「無担保」とは担保を入れずに資金を貸し借りすることで、相手先の信用力がそのまま金利に反映される点に特徴があります。これにより、危機時には信用不安が高まって金利が上振れしやすく、金融システムの安定度を測る体温計のような役割も果たします。

日銀は制度金利と資金供給・吸収オペを組み合わせて、この翌日物コールレートを狙った水準に収めています。これは数字を直接決めるのではなく、市場取引で形成されるレートをコントロールする仕組みです。

個人の生活や資産運用への影響としては、預金金利や短期運用商品の利回り、変動型ローンの金利、さらには社債や株価、為替レートにも波及します。つまり、無担保コールレートは私たちの身近なお金の動きに間接的に関わる土台となっているのです。

要するに、無担保コールレートは最短期のお金の値段であり、日銀の政策を伝える仕組みであり、私たちの生活に直結する金利体系の出発点だと理解すれば十分です。

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無担保コールレート

無担保コールレートとは、金融機関同士が短期的に資金を貸し借りする「コール市場」において、担保を差し入れずに取引される資金の貸借に適用される金利のことです。特に「無担保翌日物コールレート(オーバーナイト)」は、日銀の金融政策の誘導目標となっている重要な指標金利であり、日本の金利水準全体に大きな影響を与えます。 このレートが下がると、全体的にお金が借りやすくなり、景気刺激につながることがあります。一方で、上がると資金調達コストが高くなり、景気を引き締める方向に働きます。投資家にとっては、短期金利の動向を知ることで、債券や株式などの資産価格への影響を予測しやすくなるため、基本的な金融指標の一つとして押さえておくことが重要です。

日銀(日本銀行)

日銀(日本銀行)とは、日本の中央銀行であり、国内の通貨や金融システムを安定させるための中心的な役割を担っています。正式名称は「日本銀行」で、略して「日銀」と呼ばれています。 日本円の発行や流通の管理、物価の安定を目的とした金融政策の運営、国の財政資金の出納業務などを行っています。たとえば、景気が落ち込んだときには政策金利を引き下げたり、国債を買い入れることで市中にお金を供給し、経済活動を後押しします。逆に、インフレが進み過ぎた場合には引き締め策を講じて物価の安定を図ります。 さらに、金融機関同士の決済を円滑に行うための仕組みや、金融システム全体の信頼性を保つための監視・支援も担っています。投資や資産運用を行ううえでは、日銀の政策や会合、総裁の発言が市場に与える影響を注視することが非常に重要です。

翌日物コールレート

翌日物コールレートとは、金融機関同士がごく短期間、具体的には翌日に返す約束で資金を貸し借りするときに使われる金利のことです。日本では特に重要な短期金利の一つで、日本銀行が金融政策を行う際の目標金利としても使われてきました。短期の資金調達コストを示すため、金融機関にとっては日々の資金繰りを考えるうえで欠かせない指標です。また、一般の投資家にとっても、金融政策の方向性や市場の資金の動きを読み解くための基本的な金利として理解しておくことが大切です。

資金吸収

資金吸収とは、市場に出回っているお金の量を中央銀行などが意図的に減らすことで、景気の過熱やインフレを抑えようとする金融政策の一環です。具体的には、中央銀行が保有する国債を金融機関に売却する「売りオペレーション」などを通じて、金融機関からお金を回収し、市場の資金供給量を抑える動きが行われます。 資金が市場から吸収されると、金融機関の貸し出し余力が減少し、企業や個人が資金を借りにくくなるため、消費や投資が抑制されます。これにより、物価の上昇やバブルの発生を防ぐ効果が期待されます。投資家にとっては、資金吸収の動きが進むと金利の上昇や株価の調整が起こる可能性があるため、中央銀行の動向を注視することが重要です。

資金供給

資金供給とは、中央銀行や金融機関が市場にお金を流し込むことを指します。中央銀行は景気を安定させるために、市場に資金を多く供給したり、逆に引き締めたりして金融環境を調整します。たとえば、日本銀行が国債を買い入れることで銀行に資金が渡り、その銀行は企業や個人にお金を貸しやすくなります。資金供給が増えると金利が下がり、借りやすい環境が生まれ、景気を刺激する効果があります。一方で、過剰な資金供給は物価の上昇につながるリスクもあるため、バランスが重要です。資金供給は経済の血液の流れを調整する役割を持つ大切な仕組みです。

イールドカーブ(金利カーブ)

イールドカーブ(金利カーブ)とは、利回り曲線という意味で、縦軸に利回り、横軸に既発債が償還されるまでの期間(残存期間)を示し、金利と期間の相関を示したグラフ。イールドカーブの形状変化で景気や先行きを予想できるので、債券投資の際に有用であるとされている。例えば、右肩上がりのイールドカーブは順イールドと呼ばれ、景気上昇の予兆として見られる。

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