海外旅行時、海外旅行保険がいらない人の特徴を教えてください。
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2025/08/06 09:12
男性
30代
海外旅行のたびに保険料を払うのは無駄に感じています。カード付帯保険や勤務先の出張保険があれば追加契約は不要と聞きましたが、本当に十分なのでしょうか。どのような補償内容や自己負担条件を満たせば海外旅行保険は不要と言えるのでしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
海外旅行保険が不要とされる可能性がある人の特徴として、まず既存の保障が充実している場合が挙げられます。クレジットカードの海外旅行保険が自動付帯で補償内容が十分であったり、勤務先の福利厚生や加入している生命保険・医療保険で海外での治療費がカバーされている人などです。
次に、短期間・低リスクの旅行者も該当する可能性があります。1-2日程度の極めて短い滞在で、医療水準の高い先進国への旅行、かつ危険なアクティビティを一切行わない場合などです。また、海外での高額医療費や緊急帰国費用を自己負担できる十分な資産を持つ人も、経済的には保険の必要性が低いとされます。
ただし、完全に保険が不要な人はほとんどいないのが現実です。海外の医療費は想像以上に高額で、アメリカでの入院は数百万円になることもあります。既存の保険では補償範囲が限定的な場合が多く、救急搬送や医療通訳などの重要なサービスも海外旅行保険特有のものです。さらに、盗難や航空機遅延など医療以外のトラブルもカバーできます。
最終的には個々の状況を総合的に判断し、リスクと費用を天秤にかけて決めることが重要です。渡航先の医療費水準と自分のリスク許容度を把握し、補償額・期間・自己負担のバランスで判断してください。
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