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S&P500、全世界株式、NASDAQ100、ダウ平均、VTIはそれぞれどのような指数ですか?

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2025/05/28 15:28


男性

40代

question

ニュースや投資記事で耳にする指数名は多いものの、実際には「どの企業が含まれ、計算はどう違うのか」を把握できずに商品を選んでしまうケースが少なくありません。自分の投資目的やリスク許容度に合ったベンチマークを選ぶため、S&P500、全世界株式、NASDAQ100、ダウ平均、VTIの構成銘柄数・分散性・採用基準を整理したいのですが、それぞれ具体的にどのような指数でしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

S&P500はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する米国大型株約500銘柄の時価総額加重指数で、浮動株調整済み時価総額ベースで四半期ごとに見直されるため、米国株式市場の約80%を一括で捉えられるベンチマークです。

全世界株式指数(オール・カントリー=オルカン)はMSCI ACWIやFTSE Global All Capが代表例で、先進国・新興国50超の国と地域から数千銘柄を時価総額比で組み入れます。単一国リスクを抑えつつ世界経済全体の成長を取り込める点が強みです。

NASDAQ100はNASDAQ市場に上場する非金融セクターの時価総額上位100社で構成され、情報技術やコミュニケーションなど成長株が7割超を占めます。浮動株調整後時価総額を基にしつつ銘柄上限(8%ルール)で過度な偏りを抑え、高リターンと高ボラティリティを併せ持つ点が特徴です。

ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は米国主要30社を株価の修正平均で算出する最古の株価指数です。株価が高い企業ほど指数寄与度が大きく、採用企業は委員会判断で入れ替えられるため業種分散は限定的ですが、130年以上の歴史と「景気の体温計」としての指標性が評価されています。

VTIが連動するCRSP USトータル・マーケット指数は米国株式市場の大型から小型まで約4,000銘柄を時価総額加重で網羅し、四半期ごとに浮動株比率を考慮してリバランスされます。「1本で米国経済全体」を保有できる利便性と低コストが魅力です。

このように、採用基準・銘柄数・ウエイト方式・セクター偏重度が指数ごとに異なります。世界分散を重視するなら全世界株式、米国全体ならVTI、ハイテク成長を狙うならNASDAQ100、長期の代表指標として歴史を重視するならダウ平均など、投資目的とリスク許容度に合った指数選びが資産形成の精度を高めます。

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時価総額加重型

時価総額加重型とは、株価指数や投資信託などの運用で用いられる算出方式の一つで、**構成銘柄の時価総額(株価 × 発行済株式数)に応じて比率(ウエイト)を決める方法**です。つまり、企業の規模が大きいほど、その銘柄が指数やファンド全体に与える影響も大きくなります。 たとえば、時価総額加重型の株価指数では、アップルやマイクロソフトのような巨大企業の動きが、指数全体の変動に大きく影響を与えます。逆に、時価総額の小さい企業は指数への影響が小さくなります。 この方式は、**市場全体の動きを自然に反映しやすく、売買や構成比の調整がシンプルで効率的**であることから、S&P500やCRSP USトータル・マーケット・インデックスなど、多くの代表的なインデックスで採用されています。 一方で、時価総額が大きい銘柄に偏りやすくなるため、特定の業種や企業に依存した構成になることもあり、分散効果がやや限定的になるケースもあります。資産運用においては、この構造を理解しておくことで、ポートフォリオ全体のバランスやリスクをより適切に把握することができます。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、ある国に関連した投資やビジネスを行う際に、その国特有の事情によって損失が生じるおそれのあるリスクのことをいいます。たとえば、政権交代や政治不安、戦争、法制度の変更、為替の急変、債務不履行(デフォルト)など、その国の経済的・政治的な状況によって投資の価値が大きく変動する可能性があります。 特に新興国では、このリスクが高いとされ、投資する際には慎重な情報収集と判断が必要です。カントリーリスクは個別企業の経営状況とは関係なく、その国全体の事情によって発生するため、海外投資や国際分散投資において注意すべき重要な要素です。

ボラティリティ

ボラティリティは、投資商品の価格変動の幅を示す重要な指標であり、投資におけるリスクの大きさを測る目安として使われています。一般的に、値動きが大きい商品ほどそのリスクも高くなります。 具体的には、ボラティリティが大きい商品は価格変動が激しく、逆にボラティリティが小さい商品は価格変動が穏やかであることを示します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティを標準偏差という統計的手法で数値化し、それを商品のリスク度合いとして評価するのが一般的です。このため、投資判断においては、ボラティリティの大きい商品は高リスク、小さい商品は低リスクと判断されます。

インデックス

インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。

ベンチマーク

ベンチマークとは、特定の目標や標準として用いる指標のことを指し、ビジネス、金融、技術など様々な分野で利用されます。この指標を用いて、パフォーマンスの測定や戦略の効果を評価し、改善点を見つけることができます。特に投資分野においては、ベンチマークはポートフォリオのパフォーマンスを評価するための基準点として活用され、特定の市場指数や同業他社の成績などが用いられます。 たとえば、投資ファンドの管理者は、自身のファンドのパフォーマンスをS&P 500やナスダックなどの市場指数と比較して評価することが多いです。この比較によって、ファンドの戦略が市場全体と比べてどの程度効果的であるか、またはリスクが適切に管理されているかを判断します。 ベンチマークは、透明性と目標設定を促進し、継続的な改善を目指すための重要なツールです。しかし、ベンチマークを選定する際には、その適切性や関連性を慎重に評価する必要があります。適切でないベンチマークを選ぶと、誤った方向性を示すことがあり、結果的にパフォーマンスの誤解を招くことになるためです。したがって、目標とする成果と密接に関連する、かつ実現可能なベンチマークを設定することが極めて重要です。

セクター偏重

セクター偏重とは、特定の業種や産業分野(セクター)に投資が大きく偏っている状態を指します。たとえば、ポートフォリオの中でテクノロジー関連株が全体の大部分を占めている場合、それは「テクノロジーセクター偏重」と呼ばれます。このような偏りがあると、そのセクターに何らかの悪影響が出たときに、ポートフォリオ全体が大きく値下がりするリスクが高まります。 特定のセクターが市場全体を大きくけん引しているときや、過去のパフォーマンスが良かった場合に、無意識にセクター偏重が進んでしまうこともあります。特にインデックス投資でも、時価総額の大きい企業が特定の業種に集中していると、指数自体がセクター偏重になることがあります。 資産運用においては、セクターごとのバランスを意識することで、特定の業種に依存しすぎず、リスクを分散した安定的な運用を目指すことが重要です。

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