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全世界所得課税の概要と申告上の留意点は何ですか?

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2025/06/07 14:48


男性

40代

question

海外口座の利息や配当、海外不動産の賃料も日本の課税対象になると聞きました。海外送金の有無にかかわらず申告義務があるとのことですが、具体的にどのような手順と注意点があるのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

全世界所得課税は、日本の所得税法で居住者に課す仕組みです。対象者は海外送金の有無を問わず、銀行利息・配当・賃料・売却益などすべてを日本円換算で計上し、確定申告します。

まず海外取引の明細を年間取引報告書などで整理し、所得区分ごとに集計します。外国で源泉徴収された税額は外国税額控除で調整できるため、現地の納税証明や領収書を必ず保管してください。CRSにより海外口座情報は日本の国税当局へ自動報告されるため、申告漏れは追徴税・重加算税のリスクが高まります。

海外所得の種類と円換算方法(TTM、年間平均レートなど)を早めに確認し、国際税務に精通した税理士と連携して年間スケジュールを組むことが安全策です。

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居住者

居住者とは、日本の税法や外為法などにおいて、日本国内に住所があるか、または現在まで引き続いて1年以上居所を有する個人を指します。つまり、生活の本拠地が日本にある人や、長期的に日本に滞在している人が「居住者」として扱われます。 これに対して、日本に住んでいない、または一時的な滞在でしかない人は「非居住者」とされます。税務上の居住者になると、日本国内外の所得すべてが課税対象となり、国外で得た収入にも日本の所得税がかかることがあります。金融取引や資産運用においても、居住者か非居住者かによって課税の扱いや手続きが大きく異なるため、自分の居住者区分を正確に理解しておくことは非常に重要です。

所得税

所得税は、個人が1年間に得た所得に対して課される税金です。給与所得や事業所得、不動産所得、投資による利益などが対象となります。日本では累進課税制度が採用されており、所得が高いほど税率が上がります。給与所得者は源泉徴収により毎月の給与から所得税が差し引かれ、年末調整や確定申告で精算されます。控除制度もあり、基礎控除や扶養控除、医療費控除などを活用することで課税所得を減らし、税負担を軽減できます。

キャピタルゲイン(売却益)

キャピタルゲイン(売却益)とは、保有していた資産を売却することで得られる利益のことを指します。株式や不動産、債券、金などの貴金属を購入時の価格より高い価格で売却した場合、その差額がキャピタルゲインです(対義語:インカムゲイン)。 例えば、1,000円で購入した株を1,500円で売却すれば、500円がキャピタルゲインです。ただし、売却時には税制や手数料を考慮する必要があり、特に金融資産では 譲渡益課税 が適用されることが多くあります。 キャピタルゲインは、大きなリターンを得られる可能性がある一方で、購入時より価格が下がると 元本割れのリスク も伴います。そのため、資産運用では 売却益の確保 と 税負担の最適化 が重要な戦略の一つです。

全世界所得課税

全世界所得課税とは、日本に住んでいる人が、日本国内だけでなく海外で得たすべての所得について、日本の税金の対象となる仕組みのことです。これは「居住者課税主義」と呼ばれる考え方に基づいており、日本に生活の拠点がある人(たとえば1年以上日本に住んでいる人など)が対象になります。たとえば、海外の株式や不動産から得た利益、外国の銀行預金の利息なども日本での所得として申告し、税金を納める必要があります。 一方で、すでにその海外で税金を支払っている場合には、「外国税額控除」という制度を使うことで、同じ所得に対して二重に課税されることを防ぐことができます。海外に資産を持つ投資家や、グローバルに資産運用を考えている方にとっては、正しい申告と節税対策のために知っておくべき重要なルールです。

給与所得

給与所得とは、会社などに勤めて働いたことによって得られる収入のことを指します。具体的には、月々の給料やボーナスなどがこれに該当します。会社員や公務員の方が受け取る報酬はすべてこの給与所得にあたります。税金の計算においては、収入金額から「給与所得控除」と呼ばれる必要経費のようなものを差し引いた後の金額が、実際の課税対象となります。投資の世界では、自分が得ている所得の種類を理解することが、資産運用の第一歩としてとても大切です。

配当(配当金)

配当とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。企業は利益を出したあと、その一部を将来の投資に使い、残った分を株主に還元することがあります。このときに支払われるお金が配当金です。株を持っていると、持ち株数に応じて定期的に配当金を受け取ることができます。多くの場合、年に1回または2回支払われ、企業によって金額や支払い時期は異なります。配当は企業からの「お礼」のようなもので、株を長く持ち続ける理由の一つになることがあります。

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