ファンドラップの手数料にはどんな種類があるの?
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2025/02/13 17:13
男性
60代
ファンドラップは便利な分手数料が高いと聞きました。ファンドラップにかかる手数料の種類と特徴を教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ファンドラップの費用は、①プログラム手数料(固定報酬)、②成功報酬(パフォーマンスフィー)、③組入れ商品のコストの三層構造で把握すると分かりやすいです。
まずプログラム手数料は、預かり資産残高に年率0.8〜1.5%程度を掛けて毎月または四半期ごとに徴収され、運用提案・売買執行・口座管理までを一括でカバーします。成果にかかわらず一定額が発生するため、長期で運用計画を立てやすい点がメリットです。
次に成功報酬は、ベンチマークやハイウォーターマークを上回った超過リターンに対して10〜20%前後が課される仕組みです。運用が好調なときは総コストが上がる一方、成績が振るわない局面ではゼロまたは低水準に抑えられる特徴があります。
最後に、組入れられる投資信託・ETF自体の信託報酬や売買スプレッドが年率0.1〜0.7%ほど間接費用としてかかります。これらは運用報告書で確認できますが、表面上の手数料明細には含まれにくいため注意が必要です。
契約前には、これら三つをすべて合算した総費用(TER)を年率で試算し、期待リターンや投資期間と釣り合うかをチェックしましょう。加えて、一部サービスでは契約後一定期間内に解約すると早期解約手数料が発生する場合があります。コスト構造を正しく把握したうえで、自分の投資目標に合うファンドラップを選ぶことが重要です。
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ファンドラップ
ファンドラップは、金融機関が顧客から資産運用を一任され、顧客の目標やリスク許容度に応じてポートフォリオを構築・管理するサービスです。顧客の資産を複数の投資信託やETFなどに分散投資し、運用を行います。運用内容や資産配分の調整(リバランス)は専門家が行い、定期的な運用状況の報告も提供されます。 主に、初心者や忙しい投資家が利用することが多く、手数料はファンドラップ・フィーとして一括で支払う形式が一般的です。この手数料には運用管理費やアドバイス料が含まれます。
投資一任契約
投資運用業者が投資家から投資判断の全部または一部を一任され、その投資判断に基づき投資を行うための権限を委託されることを内容とする契約のこと。投資一任契約を締結したラップ口座サービスでは、この契約に基づいた資産配分構築や、株式、投資信託などの売買判断の一任、売買の注文執行、定期的な報告などが提供される。
投資顧問報酬
投資顧問報酬は、投資一任契約やアドバイザリーサービスを受ける際に支払う手数料です。通常、契約金額に応じた「固定報酬型」や、運用成績に応じた「成功報酬型」があります。 固定報酬型は資産規模に基づき一定額を支払い、成功報酬型は成果に連動して費用が発生します。 報酬には、運用方針の策定、投資対象の選定、資産配分の提案などが含まれます。報酬体系は事前に契約で明示され、運用コストとして透明性が求められます。