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資産運用のリスクを最小限に抑える方法は?

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2025/02/01 11:52


男性

40代

question

資産運用にはリスクがあると聞きますが、できるだけリスクを抑えながら資産を増やしたいと考えています。特に、元本割れが心配なのですが、どのような方法を取ればリスクを小さくできるのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

資産運用の最大の敵は「想定外の損失」です。これを抑えるカギは、分散・長期・配分管理・コスト管理・流動性確保という五つの原則を徹底することに尽きます。

  1. 分散
    値動きを“ずらして”吸収する

株式・債券・不動産・コモディティなど値動きの相関が低い資産を組み合わせ、さらに**地域(国内外)と通貨(円・外貨)**も分けておくと、一部の不調がポートフォリオ全体に与える影響を最小化できます。

  1. 長期・定期積立
    時間と市場変動を味方に

毎月一定額を自動で積み立てるドルコスト平均法は、下落局面で多く買い、高値づかみを抑制します。短期の値動きに翻弄されず、10年以上の視点で市場の成長を取り込む姿勢が重要です。

  1. 資産配分
    リスク許容度に合わせた“設計図”

元本割れへの不安が大きいなら、短期国債や高格付け社債・MMFを厚めに配置し、防御力を高めたうえで、世界株式インデックスなど成長資産を補完的に組み込みます。配分比率こそリスク管理の主戦場であり、年齢・収入・目標額に応じて定量的に決めましょう。

  1. コスト管理とリバランス
    複利を削らない習慣

信託報酬の低いインデックスファンド/ETFを選び、年1回のリバランスで当初配分に戻せば、リスク水準を一定に保ちつつパフォーマンスのブレを抑えられます。運用コストは複利効果を蝕む“隠れたリスク”です。

  1. 流動性確保
    投資と生活を分離する

突発的な出費に備えて生活費6〜12か月分を現預金で確保してください。これにより、市場急落時でも投資資産を慌てて売却せずに済み、損失の連鎖を遮断できます。

この五つを守れば、リターンを犠牲にせずリスクだけを効率的に圧縮できます。あとは「計画を守り続ける仕組み」――自動積立設定、定期モニタリング、年次リバランス――を導入して、感情よりルールで運用することが成功の近道です。

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分散投資

分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

リスク分散

資産運用における「リスク分散」とは、簡単に言うと「一つのカゴにすべての卵を入れない」という考え方です。たとえば、資産を特定の株式や投資信託だけに集中させてしまうと、それが値下がりしたときに大きな損失を受ける可能性があります。 リスク分散は、このリスクを減らすために、異なる種類の投資商品や地域、産業に資金を分けて投資する方法です。これにより、一つの商品が値下がりしても、他の商品が値上がりすることで全体の損失を抑える効果が期待できます。たとえば、国内株式だけでなく、海外株式や債券など複数の商品に投資することで、安定した資産運用が目指せます。 「たくさんの場所に投資して安全ネットを張る」というイメージを持つとわかりやすいでしょう。

インデックス

インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。

インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

債券

債券(サイケン、英語表記:Bond)とは、発行者が投資家に対して将来一定の金額を支払うことを約束する金融商品です。 国や地方自治体、企業などが資金を調達する目的で発行し、投資家はこれを購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取ります。満期が来ると、投資した本金が返済されます。 債券はリスクが比較的低く、安定した収入を求める投資家に選ばれることが多いです。 また、市場で自由に売買が可能であるため、流動性も確保されています。債券市場は世界的にも広がりを見せており、多様な投資戦略に利用されています。

リスク許容度

リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。

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