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配当利回りはどのように計算されますか?

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2025/07/21 10:45


女性

40代

question

最近投資を始めたのですが、高配当株に興味があります。配当利回りが程よい値だと良いと聞いたのですが、配当利回りとはどのように計算するのでしょうか?また、この数値から投資に役立つ何を知ることができるのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

配当利回りは、「年間配当金額(1株あたり)÷現在の株価×100」という計算式で求められます。例えば、株価が5,377円で予想年間配当が1株あたり150円の場合、配当利回りは約2.79%となります。これは、投資した金額に対して1年間にどれだけの配当収入が得られるかを示す指標です。

実務では企業が公表する「予想配当」や「直近の配当実績」をもとに、証券会社や企業IRサイトで最新情報を確認し、現在の株価と組み合わせて算出します。ただし、配当利回りは株価が動くたびに変動します。株価が下がると利回りは上がり、株価が上がると利回りは下がるため、利回りだけを見て投資判断をするのは危険です。

また、予想配当はあくまで企業の計画であり、業績悪化により減配(配当が減る)や無配(配当がなくなる)となるリスクもあります。特に、極端に利回りが高い銘柄は注意が必要で、財務状態の悪化や業績低迷により株価が急落している可能性があります。配当利回りを見るときは、利回りの高さだけでなく、企業の収益性や財務の安定性を総合的に確認することが重要です。

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配当(配当金)

配当とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。企業は利益を出したあと、その一部を将来の投資に使い、残った分を株主に還元することがあります。このときに支払われるお金が配当金です。株を持っていると、持ち株数に応じて定期的に配当金を受け取ることができます。多くの場合、年に1回または2回支払われ、企業によって金額や支払い時期は異なります。配当は企業からの「お礼」のようなもので、株を長く持ち続ける理由の一つになることがあります。

配当利回り

配当利回りは、株式を1株保有したときに1年間で受け取れる配当金が株価の何%に当たるかを示す指標です。計算式は「年間配当金÷株価×100」で、株価1,000円・配当40円なら4%になります。 指標には、実際に支払われた金額で計算する実績利回りと、会社予想やアナリスト予想を用いる予想利回りの2種類があります。株価が下がれば利回りは見かけ上上昇するため、高利回りが必ずしも割安や安全を意味するわけではありません。 安定配当の見極めには、配当性向が30~50%程度であること、フリーキャッシュフローに余裕があることが重要です。また、権利付き最終日の翌営業日には理論上配当金相当分だけ株価が下がる「配当落ち」が起こります。 日本株の配当は通常20.315%課税されますが、新NISA口座内で受け取る配当は非課税です。配当利回りは預金金利や債券利回りと比較でき、インカム収益を重視する長期投資家が銘柄や高配当ETFを選ぶ際の判断材料となります。

減配

減配とは、企業が前期より一株当たりの年間配当金を減額することで、主に業績悪化や設備投資・借入返済など資金需要の高まりを背景に、株主還元を抑制する方針を示すものです。 配当が減ると配当利回りは一時的に低下しがちで、市場では経営の先行きに対する警戒感から株価が下落するケースも少なくありません。もっとも、減配は必ずしも財務悪化だけを意味するわけではなく、大型M&Aや研究開発など長期的な成長投資を優先する際に選択されることもあります。 このため投資家は、削減後の配当額と利益水準との関係を示す配当性向やキャッシュフロー計画を確認し、減配が一時的な施策なのか、配当方針そのものの見直しなのかを見極める必要があります。また、無配転落や配当据え置きへの移行リスクも念頭に置きつつ、連続減配年数や将来の増配回復余地を企業の事業構造と資本政策の観点から総合的に判断することが重要です。

無配

無配とは、企業が株主に対して配当金を支払わないことを意味します。通常、企業は利益が出るとその一部を株主に配当金として還元しますが、業績不振や将来への投資を優先する場合などには、配当を出さないという選択をすることがあります。このような状態を「無配」と呼びます。 無配は、必ずしもその企業が危険というわけではなく、将来の成長に向けた資金確保を意図しているケースもあります。ただし、配当を目的に投資をしている人にとっては、無配企業への投資は収入を得にくいため注意が必要です。長期間にわたる無配が続く場合、投資家の信頼が下がることもあるため、無配の背景や企業の財務状況をしっかり確認することが大切です。

予想配当利回り

予想配当利回りとは、株式投資においてその企業が今後支払うと見込まれる配当金が、現在の株価に対してどの程度の割合になるかを示す指標のことです。具体的には、1年間の予想配当金を株価で割って計算されます。たとえば、ある企業の株価が1,000円で、1株あたり年間40円の配当が見込まれている場合、予想配当利回りは4%となります。 この指標は、株を保有することで得られる「配当収入の効率」を測るために使われ、特に安定した収益を求める投資家にとって重要です。ただし、あくまで将来の見込みに基づいているため、企業業績の悪化などで実際の配当が減額されるリスクもある点に注意が必要です。

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