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ドルコスト平均法は「最強」と言われる一方で、「気休め」や「意味がない」とも言われるのはなぜですか?

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2025/07/08 15:43


男性

60代

question

初心者向けの本やネット記事でよく推奨される「ドルコスト平均法」ですが、一方で気休めに過ぎない、むしろ損をするといった批判もあります。同じ方法なのにここまで意見が極端に分かれるのはなぜでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ドルコスト平均法が評価されるのは、毎月一定額を自動的に投資することで、価格が下落したときにより多くの口数を購入でき、平均取得単価を引き下げられる効果があるためです。また、相場の上下に一喜一憂せずに済むため、投資初心者でも感情に左右されず、長期的に運用を継続しやすい点もメリットです。

一方で、この方法が常に最適というわけではありません。相場が長期間にわたって右肩上がりの局面では、早期に一括投資をした方がリターンは大きくなる可能性があります。つまり、ドルコスト平均法は「下落時に有利」であっても、「上昇相場では機会損失を招く」側面があるのです。

さらに、そもそも成長性の乏しい資産や、価格が下がったまま回復しないような商品に投資している場合は、平均購入単価を下げても効果が出ず、元本割れのリスクを回避できません。

このように、ドルコスト平均法は「投資行動を習慣化し、続けやすくする心理的な補助線」としては優れていますが、投資対象や市場環境、自身の資金状況によっては他の手法と併用する方が合理的です。一括投資や資産の分散も含め、自分に合った運用方法を柔軟に選ぶことが重要です。

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ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。

一括投資

一括投資とは、まとまった資金を一度に投資する方法のことです。市場のタイミングが良ければ大きなリターンが期待できますが、反対に、投資直後に相場が下がると大きな損失を抱えるリスクもあります。短期間でリターンを狙いたい人や、投資タイミングを自分で判断できる人に向いています。

元本割れ

元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。

リスク許容度

リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。

分散投資

分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

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