マニュライフ生命「未来を楽しむ終身」の特徴は?
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2025/06/12 15:37
男性
60代
相続対策と資産運用を兼ねる終身保険を検討中です。「未来を楽しむ終身保険」は一時払で通貨を選択できると聞きましたが、保障額が増える仕組みや運用リスク、為替影響はどの程度なのでしょうか。円建てと外貨建ての違いも含めて初心者でもわかるように教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
通貨選択型の変額終身保険で、契約時に円・米ドル・豪ドルのいずれかで一時払保険料を納めます。納入額から契約初期費用が差し引かれた残りが積立金となり、特別勘定で運用されるため市場環境に応じて増減します。
最大の特徴は、契約時点で一時払保険料より高い基本保険金額が確定する点です。これにより運用が不振でも当初の死亡保障は維持され、高い保障を家族に残したいニーズに応えます。
一方、解約返戻金には最低保証がなく、運用と為替が同時に下振れすれば元本割れします。外貨建てを選ぶ場合、為替差益が出れば受取額が増える半面、円高時には減少します。払込後に追加コストは発生しませんが、契約初期費用がリターンを圧縮するため、長期運用で複利効果を狙う姿勢が重要です。
相続資金として死亡保障を活用しつつ、余裕資金で外貨分散を図りたい人に向いていますが、為替ヘッジ機能はないため、通貨選択はリスク許容度と将来の資金用途を踏まえて行う必要があります。
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変額終身保険
変額終身保険とは、一生涯の保障を持ちながら、保険料の一部を株式や債券などで運用する仕組みを備えた生命保険です。 この保険では、運用成績によって解約返戻金や死亡保険金の金額が増減するのが大きな特徴です。 運用が順調に進めば、将来的に受け取れる金額が増える可能性がありますが、逆に運用が不調な場合には、受取額が少なくなるリスクもある点には注意が必要です。 とはいえ、多くの商品では「最低保障額」が設定されており、万が一のときに最低限の保障は確保される**ため、一定の安心感もあります。 保障と資産運用を一つの商品で両立させたい方に向いていますが、加入する際は、リスクの内容や仕組みをきちんと理解しておくことが大切です。
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積立投資とは、一定のサイクル(例:毎月や毎週など)で、あらかじめ決めた金額ずつ同じ銘柄や投資信託などを購入していく投資手法です。 この方法は、一度にまとまった資金を投じる「一括投資」とは異なり、少額から始められるのが特徴です。また、購入時期を複数回に分散できるため、相場が高いタイミングで一度に大量購入してしまうリスク(いわゆる高値づかみ)を抑えられると期待されています。 具体的には、「相場が下がったときはより多くの口数や株数を買える」「相場が高いときは割高な投資を抑えられる」という形で、平均取得単価が平準化される効果があります。この仕組みは英語で「ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)」とも呼ばれ、特に長期運用を考えている初心者からベテランまで、多くの投資家が活用している戦略です。 ただし、積立投資を行ったからといって必ずリスクが軽減されるわけではなく、投資対象自体の価格が大きく下落した場合には損失が出る可能性もあります。したがって、積立する商品や期間、目標リスクなどをしっかり考えたうえで、自分の資産配分に合った方法を選ぶことが大切です。