
【2025年版】おすすめの変額保険を徹底比較!失敗しない選び方も紹介
難易度:
執筆者:
公開:
2025.06.12
更新:
2025.09.13
低金利が続く今、保険で資産運用も狙える「変額保険」に注目が集まっています。しかし、商品ごとに運用先やコスト、保障のクセは千差万別。選び方を誤れば、長期で預けても期待通りに増えないばかりか、解約控除で元本割れという落とし穴も。本記事では2025年最新ラインアップを徹底比較し、失敗しない選び方を明快に解説。あなたの目的やリスク許容度に合わせた最適な一手が見つかり、読後には迷いが晴れて次の行動がクリアになります。
サクッとわかる!簡単要約
この記事を読むと、変額保険で得られる長期運用リターンと最低保証がない元本割れリスクの相関を把握できます。運用実績・手数料・保障内容を並べた比較表と選び方チェックリストにより、目的別に合う商品を短時間で絞り込め、保険も投資も初めてという人でも販売トークに依存せず自分で判断できるようになります。さらに読後には家計シミュレーションに落とし込む次のアクションが明確になります。運用ファンドの透明性や解約控除期間など見落としがちな論点も整理しているため、中級者の知識確認にも有用です。最終的に『資産形成』『保障』『コスト』のバランスを定量的に比較でき、自分のリスク許容度に合う保険設計図が描けます。
変額保険の基本的な内容や特徴を確認
変額保険とは、払い込んだ保険料の一部を運用し、その運用成果によって将来の保険金や解約返戻金が変動する保険です。まずは、基本的な特徴から確認しましょう。
変額保険の特徴
- 支払った保険料の一部を投資信託などで運用し、その運用結果によって保険金額や返戻金額が増減する
- 運用がうまくいけば大きく増える可能性がある一方、運用成績が悪いと期待していた金額より少なくなることもある
- 死亡保障に関しては契約時に決められた最低保証額があり、最低限の保障を確保できる
- 解約返戻金(途中解約した場合に受け取れる金額)には最低保証がない
- 自分でリスク許容度に応じた運用スタイルを選べる
運用結果によって保険金額や返戻金額が増減する
変額保険の最大の特徴は、保険料の一部を投資信託などで運用し、その運用成果によって将来受け取る保険金額や解約返戻金額が変動する点です。株式市場が好調な時期には資産価値が増加し、受け取れる金額も大幅に増える可能性があります。
一方で、市場が低迷している際には資産価値が減少し、期待していたよりも少ない金額しか受け取れない場合もあります。契約者は経済成長の恩恵を受けられる反面、市場リスクも負う仕組みです。
死亡保障に関しては契約時に決められた最低保証額がある
変額保険では、運用成果が悪化しても死亡保険金については、契約時に設定した最低保証額が確保されています。これは変額保険の重要な安心要素で、万が一運用が大幅に損失を出した状況で被保険者が死亡した場合でも、遺族は最低限の保障を受けることができます。
運用が好調な場合は最低保証額を上回る死亡保険金が支払われるため、保障面でのメリットも享受できる仕組みとなっています。
解約返戻金には最低保証がない
死亡保障とは対照的に、契約を途中で解約した場合に受け取れる解約返戻金については、最低保証が設けられていません。運用成果が悪い時期に解約すると、支払った保険料総額を大幅に下回る金額しか受け取れない可能性があります。
特に加入から間もない時期の解約では、初期費用の影響もあり、大きな損失となるケースが一般的です。そのため、契約前に長期継続の意思をしっかりと固めることが重要です。
自分でリスク許容度に応じた運用スタイルを選べる
変額保険では、契約者が自身のリスク許容度や運用方針に応じて、複数の特別勘定(投資信託)から運用先を選択できます。積極的にリターンを追求したい場合は株式中心のファンドを、安定性を重視する場合は債券中心のファンドを選ぶことが可能です。
また、契約後も市場環境や自身の状況変化に応じて運用先を変更できるため、柔軟な資産運用が実現できます。多くの保険会社では、国内外の株式、債券、不動産投資信託(REIT)など多様な投資選択肢を提供しています。
変額保険の種類
変額保険は、「養老型変額保険」と「終身型変額保険」に大別されます。
養老型変額保険とは満期が設定されている保険で、保険期間中に亡くなった場合は死亡保険金、満期まで生存していた場合は満期保険金を受け取れまます。保険金額は運用実績によって変動し、最低保証額が設定されているのが一般的です。
養老型の中でも、将来の年金受給を目的とした商品が変額個人年金です。保険期間満了後に一時金で受け取るか、年金として分割して受け取るかを選択できます。老後資金の準備に適しており、運用実績によって将来受け取る年金額が変動します。
終身型変額保険は、満期がなく一生涯にわたって保障が続く保険です。亡くなった時に死亡保険金が支払われ、解約時には解約返戻金を受け取ることができます。
なお、変額保険と他の金融商品との違いやメリット、デメリットなどはこちらの記事でも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
おすすめ変額保険の商品一覧(2025年8月時点)
2025年8月現在における、主な変額保険の種類や特徴を一覧表で紹介します。
商品名 | 特徴(概要) | 種類 | 特別勘定数 | 最低保証の有無 |
---|---|---|---|---|
アクサ生命「ユニット・リンク」 | ・満期がある有期型変額保険 ・12種類の豊富な特別勘定から自由に組み合わせて運用可能 ・保険料払込満了後に終身保険への移行や年金受取への変更が可能で柔軟性が高い ・7大疾病罹患時の保険料払込免除特約を付加可能 | 養老型(有期型) | 12種類 | 死亡保障は最低保証あり、解約返戻金は最低保証なし |
アクサ生命「ユニット・リンク年金」 | ・2024年8月発売の変額個人年金保険 ・最長95歳まで運用継続可能 ・3大疾病保険料払込免除特約あり ・積立金の一部引出し可能 ・最大10種類のファンドを組み合わせ可能 | 養老型(個人年金) | 13種類 | 死亡給付金は最低保証あり |
ソニー生命「バリアブルライフ」(有期型) | ・満期保険金がある有期型変額保険 ・積立重視の「オプションA」と保障重視の「オプションB」から選択可能 ・年12回まで特別勘定の組み換えが無料で実行可能 ・年2回まで運用益の一部引き出しが可能 | 養老型(有期型) | 8種類 | 死亡保険金は最低保証あり |
ソニー生命「バリアブルライフ」(終身型) | ・終身型と有期型の2タイプあり ・終身型は基本保険金額を最低保証 ・ライフプランナーによる対面コンサルティング販売 ・所定の高度障害等で保険料が免除される払込免除特約を付加可能 | 終身型 | 8種類 | 死亡保険金は基本保険金額の最低保証あり、解約返戻金は最低保証なし |
ソニー生命「SOVANI(そばに)」 | ・変額個人年金保険 ・月々3,000円から加入可能 ・オートリバランス機能あり ・医師による診査や告知等なく加入可能 ・専用アプリで運用状況をリアルタイム確認 ・最大8種類のファンドを選択可能 | 養老型(個人年金) | 16種類 | 記載なし |
マニュライフ生命 有期型変額保険 | ・長期運用・時間分散・資産分散の3つのこだわりを軸 ・月々5,000円から1,000円単位で積立可能 ・「ターゲット特約」により目標額到達時に運用成果を確保 ・年12回まで無料でスイッチング可能 | 有期型(養老型) | 9種類 | 死亡保険金は基本保険金額の最低保証あり |
マニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」 | ・一時払いで加入する通貨選択型変額終身保険 ・円・米ドル・豪ドルから選択可能 ・一時払保険料を定額部分(元本保証)と変額部分に振り分けて運用 ・高度障害・要介護時の前払い給付あり | 終身型 | 複数(詳細記載なし) | 定額部分は元本保証あり |
チューリッヒ生命「フューチャーリンク」 | ・2025年4月発売の新商品 ・「クロッキーモデル」採用ファンドなど特徴的なアクティブ型が中心 ・リビングニーズ特約や保険料払込免除特約を付加可能 ・変額保険の特別勘定では初の独自モデル採用 | 有期型(養老型) | 9種類 | 最低保証なし(元本割れリスクあり) |
チューリッヒ生命「SWISS ACCOUNT」 | ・変額個人年金保険 ・据置期間中はいつでも他の特別勘定に積立金の移転が可能 ・確定年金、保証期間付終身年金など多彩な受取方法を選択可能 ・年7回までは積立金移転手数料無料 ・年金支払開始日の繰上げまたは繰下げが可能 | 養老型(個人年金) | 5種類 | 死亡給付金は払込保険料総額の最低保証あり |
はなさく生命「はなさく変額保険」 | ・2025年1月発売 ・保険期間は最長85歳まで設定可能 ・特定8疾病で保険料免除特約を付加可能 ・障害状態・要介護状態への保障が手厚い ・低コストファンドで年0.06〜0.17%の信託報酬 | 有期型(養老型) | 10種類 | 記載なし |
SOMPOひまわり生命「将来のお守り」 | ・2023年5月発売 ・歩数計データ等に応じて積立金を上乗せする「健康積立金」制度を採用 ・第2保険期間は運用コストを低減し長期運用に特化 ・死亡・高度障害・就労不能・要介護を保障 | 終身型 | 9種類 | 第1保険期間は死亡保障あり、第2保険期間は災害時のみ |
メットライフ生命「ライフインベスト」 | ・終身型変額保険 ・「ライフインベスト・アドバンス」は契約後10年間死亡保障を抑制して資産形成効率を向上 ・三大疾病保険料免除特約を付加可能 ・インデックス型中心のバランスファンドで年率0.1~0.2%台の低信託報酬 | 終身型 | 13種類 | 最低死亡保障は原則なし |
保険商品ごとに特徴が異なるため、あなたに適している商品を慎重に判断する必要があります。それぞれの商品の特徴やメリット、向いている人の特徴を詳しく見ていきましょう。
アクサ生命「ユニット・リンク」「ユニット・リンク年金」
保険商品の特徴
「ユニット・リンク」の特徴 | 「ユニット・リンク年金」の特徴 |
---|---|
・満期がある有期型の変額保険 ・特別勘定(ファンド)は国内外株式・債券・バランス型など、12種類を自由に組み合わせて運用可能 ・保険料払込期間中は死亡保障付き ・7大疾病罹患時の保険料払込免除特約を付加可能 ・運用実績により死亡保険金・解約返戻金が増減(解約返戻金に最低保証なし=元本割れリスク) ・保険料払込満了後、終身保険への移行や年金受取への変更が可能で柔軟性が高い ・契約後10年以内の解約は解約控除が大きく、損失が出やすい | ・特別勘定資産での運用により、将来の資産形成が期待できる ・最長95歳まで運用を継続できる ・特別勘定は13種類から最大10種類を選択できる ・年金支払開始日前に死亡したときは、特別勘定資産の運用に基づいた災害死亡給付金または死亡給付金を受け取れる ・年金支払開始日前に、所定の範囲内で積立金の一部を引き出せる ・3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)に罹患し、所定の要件に該当した場合は保険料の払込が免除される ・年金払移行特約による年金支払開始日の繰り上げが可能(契約日から10年以上経過後) |
アクサ生命の「ユニット・リンク」は、保険期間が決まっている変額保険です。特別勘定(ファンド)の選択肢が12種類と豊富な点で、国内外の株式・債券やバランス型ファンドから自由に組み合わせて運用できます。
保険料払い込み期間中は死亡保障が付き、7大疾病罹患時の保険料払込免除特約が付加可能です。運用実績次第で死亡保険金・解約返戻金が増減しますが、解約返戻金には最低保証がありません(元本割れリスクあり)。
「ユニット・リンク年金」は、積立金額、死亡給付金額および年金額などが特別勘定資産の運用実績に応じて変動(増減)する変額個人年金保険です。
変額個人年金保険は、長期分散積立投資により、セカンドライフに向けた資産形成ができる点が特徴です。年金支払期限中の年金支払日に生存しているときに、年金支払開始日の前日の積立金額・運用実績に応じた年金額を受け取れます。
向いている人
アクサ生命「ユニット・リンク」「ユニット・リンク年金」が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「ユニット・リンク」が向いている人 | 「ユニット・リンク年金」が向いている人 |
---|---|
・投資性を兼ね備えた保険で資産形成を図りたい人 ・複数ファンドを自分で選び、リスクを取りながら長期運用したい人 ・死亡保障を確保しつつ、将来は終身保障や年金受取など形を変えたい人 ・10年以上継続保有できる見通しがある人 ・インフレヘッジや海外資産も組み込みたい高所得層・富裕層 | ・セカンドライフに向けた資産形成を計画的に行いたい人 ・最長95歳まで超長期での資産形成を目指す人 ・積極的にポートフォリオ管理を行いたい投資経験者 ・積立金の一部引出機能を活かし、資金流動性を確保したい人 ・3大疾病リスクに備えながら資産形成を継続したい健康意識の高い人 |
12~13種類の特別勘定から自由に組み合わせて運用できるため、リスク許容度に合わせて柔軟に資産形成したい方に向いています。
一定期間の保障と資産運用を両立できるため、子どもの教育資金や老後資金など、将来の特定のタイミングでまとまった資金を準備したい方にも向いています。
アクサ生命の「ユニット・リンク」に関しては、以下の記事で詳細を解説しています。
ソニー生命「バリアブルライフ」「SOVANI」
保険商品の特徴
「バリアブルライフ」の特徴 | 「SOVANI」の特徴 |
---|---|
・運用方針の異なる8つの特別勘定の中から選択できる ・積立重視の「オプションA」と保障重視の「オプションB」から選択可能 ・年12回まで特別勘定の組み換え(スイッチング)が無料で実行可能 ・年2回まで運用益の一部引き出しが可能 ・死亡保険金には最低保証がある ・所定の高度障害等で保険料が免除される払込免除特約を付加可能 ・満期時に運用成果に応じた満期保険金を一括受取(有期型) ・「基本保険金額」を最低保証し、運用成績がマイナスでも死亡保障を確保(終身型) ・解約返戻金には最低保証なし(終身型) | ・月々3,000円~100万円まで自由に金額を設定できる ・厳選した16種類の特別勘定から、最大8種類を選んで運用できる ・医師による診査や告知等なく加入が可能 ・オートリバランスの機能があり、積立金の変動により崩れた資産配分を定期的に元に戻すことができる ・運用した資産は、年金としても一括としても受け取れる ・年金の支払開始時期を1年単位で早めたり遅らせたりすることも可能 ・専用アプリで運用状況をリアルタイムに確認することができる ・平準払と一時払の2つの払込方法を選択可能 |
「バリアブルライフ」(有期型)は、一定期間の死亡保障と資産運用を両立できる変額保険です。豊富な運用の選択肢と、柔軟な資産管理機能が特徴です。
終身型は運用実績に応じて死亡保険金額が増減する一方で、「基本保険金額(契約時の死亡保障額)は運用実績にかかわらず保証されます。たとえ運用がマイナスでも、死亡保険金は最低限確保されるため、安心です。
変額個人年金保険である「SOVANI」は払込方法が多彩で、資金の一括運用も可能として活用できます。保険料は最低でも3,000円からとなっているため、無理なく老後資金の用意を進められるでしょう。
向いている人
ソニー生命の変額保険が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「バリアブルライフ」が向いている人 | 「SOVANI」が向いている人 |
---|---|
・保障機能と資産運用を一つの商品で両立させたい働き盛り世代 ・運用リスクを理解し元本割れの可能性を受け入れられる人 ・10年以上の長期運用期間を確保でき、途中解約のリスクが低い安定収入のある人 ・満期時期(退職時期など)に合わせて資金需要が明確で、計画的な資産形成を目指す人 ・年12回の無料スイッチング機能を活用し、積極的にポートフォリオ管理を行いたい投資経験者 | ・計画的に長期の資産形成を行いたい人 ・収入に応じて柔軟に投資額を調整したい人 ・健康状態に不安があっても資産形成を始めたい人 ・16種類の特別勘定から最大8種類を選んで自分なりのポートフォリオを構築したい投資経験者 ・年金支払開始時期や受取方法を柔軟に変更したい人 |
「バリアブルライフ」が向いているのは、一定期間の死亡保障を確保しながら、同時に資産運用による将来資金の準備を効率的に行いたい方です。
家族のための死亡保障を用意しつつ、同時に老後資金や教育資金などの将来必要な資金を計画的に準備したいと考えている方に最適です。
「SOVANI」は、将来の年金不安を感じており、月3,000円からという少額でも着実に資産形成を始めたいと考えている方に最適です。
また、健康状態に不安があっても無告知で加入できるため、健康告知なしで手軽に始められる長期資産形成を求める現代的なニーズを持つ方にも向いています。
ソニー生命の「バリアブルライフ」について詳細を知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
マニュライフ生命 「こだわり変額保険」「未来を楽しむ終身保険」
保険商品の特徴
「こだわり変額保険」の特徴 | 「未来を楽しむ終身保険」の特徴 |
---|---|
・多彩な9つの特別勘定から運用スタイル自由に選択できる ・月々の保険料は5,000円から1,000円単位で自由に設定できる ・年12回までは無料でスイッチング可能 ・長期運用のサポート機能あり ・死亡保険金には基本保険金額の最低保証があり、運用実績が良好な場合は積立金合計額を受取可能 ・「ターゲット特約」により解約返戻金額が目標額に到達したら運用成果を確保できる機能を付加可能 | ・一時払いで加入する通貨選択型の変額終身保険(円・米ドル・豪ドルから選択) ・保険料を定額部分変額部分に振り分け、最低保証と成長余地のバランスを確保 ・特別勘定は米ドル建・豪ドル建が中心 ・終身死亡保障に加え、高度障害・要介護時の前払い給付あり ・為替リスクを負う一方、外貨建て資産で運用益を狙える ・信託報酬はファンドごとに設定(インデックス中心は低水準、戦略型は高水準) |
マニュライフ生命の「こだわり変額保険」は、長期運用・時間分散・資産分散の3つのこだわりを軸とした変額保険です。契約者は保険期間10年~30年または満期年齢60歳~75歳から選択でき、契約年齢は15歳~70歳まで幅広く設定されています。
「ターゲット特約」を付加することで解約返戻金額があらかじめ決めた目標額に到達したら、運用成果を確保できる機能もあります。そのため、利益確定のタイミングを自動化することも可能です。
「未来を楽しむ終身保険」は、一時払い(まとまった保険料を一括払い)で加入するタイプの変額終身保険です。契約時に運用通貨を円・米ドル・豪ドルから選択でき、一時払保険料が定額部分(積立利率により増加する元本保証部分)と変額部分(特別勘定で運用される部分)に分けて運用される仕組みです。
通貨選択型の変額保険は為替リスクも伴いますが、外貨建資産で運用益を狙える点が魅力です。死亡保険金は終身保障として設定され、高度障害状態や要介護状態になった場合の前払い給付などの保障も備えています。
向いている人
マニュライフ生命「こだわり変額保険」(有期型)が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「こだわり変額保険」が向いている人 | 「未来を楽しむ終身保険」が向いている人 |
---|---|
・毎月5,000円から無理なく長期積立投資を始めたい資産形成初心者 ・10年以上の長期運用を前提とできる人 ・積極的にポートフォリオ管理を行いたい投資経験者 ・年12回まで無料のスイッチング機能を使って、市場環境に応じた資産配分調整を行いたい人 ・将来的な利益確定を考えている人 | ・まとまった資金を一括で投入し、外貨建てで長期運用と終身保障を両立させたい高所得層・退職金運用層 ・元本保証部分で安全性を確保しつつ、残りを積極運用して成長も狙いたい人 ・円安ヘッジとして米ドル・豪ドル資産を持ちたい人 ・外貨建て資産の比率を高めたい人 ・長期保有を前提に相続対策や外貨建て資産承継を検討している人 |
「こだわり変額保険」が向いている人は、毎月少額からでも長期的な資産形成を始めたい若い世代です。運用リスクを理解しながらも、死亡保障も同時に確保したい方に向いています。
また、大きな特徴として「ターゲット特約」があります。解約返戻金額があらかじめ決めた目標額に到達したら、運用成果を確保できる機能であり、目標額に到達した時点で運用成果を自動的に確保できます。
「未来を楽しむ終身保険」は一時払いで加入する変額保険であるため、まとまった資金を保有している方に向いています。一度保険料を払い込めば、その後は運用に注力することが可能です。
通貨選択型であるため、為替相場次第では円建てよりも資産を増やせる可能性があります。安全性を重視したい方だけでなく、積極的に運用したい方にとっても、加入するメリットを感じられる変額終身保険です。
マニュライフ生命の「こだわり変額保険」については、以下の記事でも詳しく解説しています。
チューリッヒ生命「フューチャーリンク」「SWISS ACCOUNT」
保険商品の特徴
「フューチャーリンク」の特徴 | 「SWISS ACCOUNT」の特徴 |
---|---|
・特別勘定はチューリッヒ独自の「クロッキーモデル」採用ファンドなど、特徴的なアクティブ型が中心の9種類 ・一定期間の死亡保障・高度障害保障を確保しつつ、満期時に解約返戻金を受取可能 ・死亡保険金・解約返戻金ともに運用成果で変動し、最低保証なし ・保険料払込免除特約やリビングニーズ特約などを付加して保障内容をカスタマイズできる ・契約早期解約には解約控除が発生し、中途解約コストに留意が必要 | ・国内株式型や外国株式型など5種類の特別勘定から、自由に選択できる ・据置期間中はいつでも他の特別勘定に積立金の移転が可能 ・仮に積立金額が最低死亡保障額を下回った場合でも、死亡日までの払込保険料総額が死亡給付金として最低保障される ・据置期間終了後の年金の受取方法は「確定年金」「保証期間付終身年金」「保証期間付夫婦年金」など、ライフスタイルに合わせて選択できる ・年7回までは積立金移転手数料無料 |
「フューチャーリンク」の特別勘定は9種類のファンドから選択可能で、チューリッヒ生命ならではの独自ファンドが含まれています。
チューリッヒ生命では、「クロッキーモデル」を活用したファンド(市場の値動きを点描写する独自モデル)などが採用されています。機関投資家などに高く評価されており、効率的な運用が期待できる点が魅力です。
また、保険料払込免除特約やリビングニーズ特約(余命6ヶ月時に前払い給付)など、必要に応じて特約を付加することで保障面をカスタマイズできます。
「SWISS ACCOUNT」では、据置期間終了後の積立金は一般勘定に振り替えられ、年金支払開始日以降は毎年所定の金額を受け取れます。
年金支払開始日前に限り、据置期間10年以上かつ被保険者の年齢が90歳以下の範囲内で、年単位で年金支払開始日の繰上げまたは繰下げが可能です。年金ではなく、一括で受け取ることも可能で、受取時の柔軟性に優れています。
向いている人
チューリッヒ生命の変額保険が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「フューチャーリンク」が向いている人 | 「SWISS ACCOUNT」が向いている人 |
---|---|
・独自モデルを活用したアクティブ運用で市場平均超えを狙いたい人 ・一定期間の死亡保障を確保しつつ満期資金も得たい人 ・特約で保障を細かく設計したい人 ・10年以上の長期保有が可能で、途中解約による元本割れを許容できる人 ・リビングニーズ給付や払込免除で、万一の際の資金確保を重視する人 | ・世界でもトップクラスの運用会社が運用する投資信託による専門的な運用を求める投資経験者 ・運用リスクの分散をはかりながら、10年以上の長期資産形成を計画している人 ・各特別勘定の運用状況や経済情勢に応じて、効果的な運用を実現したい人 ・年金受取方法や開始時期の柔軟性を重視し、ライフプランの変化に対応したい人 |
「フューチャーリンク」の特別勘定は特徴的なアクティブ型が中心で、死亡保険金・解約返戻金ともに運用成果で変動します。リスク許容度が高く、積極的に運用したいと考えている方に向いているでしょう。
保険料払込免除特約やリビングニーズ特約などを付加できるため、必要に応じて保障を手厚くすることもできます。
「SWISS ACCOUNT」は、特別勘定が5種類に厳選されています。優良なファンドを組み合わせて、効果的な分散投資を行いたいと考えている方の資産形成手段として活用できるでしょう。
月1万円以上からの積立機能により、まとまった資金がなくても段階的に資産形成を始められるため、無理なくスタートできます。年金支払開始時期の繰上げ・繰下げが可能で、確定年金から終身年金まで多彩な受取方法が選択できるため、将来のライフプランに柔軟性を求める方にとって魅力的な選択肢となります。
チューリッヒ生命「フューチャーリンク」は、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
はなさく生命「はなさく変額保険」
保険商品の特徴
「はなさく変額保険」は、2025年1月に発売された新しい変額保険です。保険期間は最長85歳まで設定でき、比較的高齢期まで資産形成と保障を続けられる点が特徴です。
「はなさく変額保険」の特徴
- 保険期間は最長85歳まで設定可)
- 保険料払込期間中は死亡・高度障害を保障しつつ資産形成も可能
- 特定8疾病(がん〈上皮内がん含む〉・心疾患・脳卒中など)で所定状態になると以後の保険料が免除される特約を付加可
- 障害状態・要介護状態への保障が手厚く、払込終了後に終身型へ移行しても継続
- 信託報酬は低コストファンドで年0.06〜0.17%、アクティブ型で0.6〜0.75%程度
- 契約後10年未満に解約すると解約控除が発生(逓減方式)
保険料払込期間中に死亡・高度障害状態になった場合の保障を確保しつつ、将来の資産形成に備えられます。所定のがん(上皮内がん含む)や心疾患・脳卒中など特定8疾病で所定の状態になると、以後の保険料払い込みが免除される特約を付加できます。
さらに障害状態・要介護状態への保障も手厚く、たとえ終身型に移行してもこれらの保障が継続するよう設計されています。特別勘定は10種類あり、バランス50型・バランス70型、国内株式(インデックス/アクティブ)、世界株式(インデックス/アクティブ)、先進国株式、米国株式アクティブ、外国債券、短期金融市場型(MRFに相当)と多彩です。
信託報酬は低コストファンドでは年率0.06〜0.17%程度、アクティブファンドでは0.6〜0.75%程度と開示されています。はなさく生命はネット系の新興生保ですが、この商品では対面募集(保険代理店経由)を主としており、加入時の健康査定(告知)も必要です。
保険料払込期間終了後は終身保険に移行でき、移行後も障害・介護保障が継続します。解約控除は契約後10年未満の解約時に発生し、経過年数に応じて逓減します。
向いている人
はなさく生命「はなさく変額保険」が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「はなさく変額保険」が向いている人
- 保険期間は最長85歳まで設定可)
- 高齢期まで資産形成と保障を両立させたい人
- がん・心疾患・脳卒中リスクへの備えや、障害・介護保障も重視したい人
- 低コストインデックスとアクティブ運用を組み合わせ、自分で資産配分を調整したい人
- 10年以上の長期保有を前提に、途中解約コストを避けられる見通しがある人
- 終身移行後も障害・介護保障を維持しつつ、相続対策として終身死亡保障を確保したい人
保険期間は最長85歳まで設定でき、障害状態・要介護状態への保障が手厚いという特徴があります。高齢期まで保障を得つつ、資産形成を進めたいと考えている方に向いています。
はなさく生命の「はなさく変額保険」については、以下の記事で詳細に解説しています。参考にしてみてください。
SOMPOひまわり生命「将来のお守り」(健康をサポートする変額保険)
保険商品の特徴
「将来のお守り」の特徴
- 特別勘定は国内外株式・債券などを投資対象とする9種類
- 加入者の歩数計データ等に応じて積立金を上乗せする「健康積立金」制度を採用
- 第1保険期間は死亡・高度障害・就労不能・要介護を保障しつつ、積立運用を行う
- 保険料払込終了後の第2保険期間は死亡保険金の最低保証を外し、災害時のみ保障に限定して運用コストを低減し長期運用に特化
- 運用ファンドの信託報酬はインデックス型で年率0.0605〜0.1430%、アクティブ型で実質0.7285%程度とファンド毎に差
- 契約後5〜10年以内の解約は解約控除が発生し元本割れリスクが大きい
「将来のお守り」は、9種類の特別勘定から選択できます。国内外の株式・債券に投資するバランス型や株式型ファンドに加え、加入者の健康状態に応じて積立金を上乗せする「健康積立金」制度を導入した点が特徴です。
保険料払込期間(第1保険期間)中は死亡保障・高度障害保障が充実し、就労不能状態や要介護状態も保障対象です。払込期間終了後は第2保険期間として運用のみを継続でき、第2保険期間中は死亡保険金の最低保証をなくし、災害時のみ保障とすることで運用コストを抑制しています。
これにより長期運用で資産形成に注力できる仕組みですが、第2保険期間中は投資リスクが契約者に帰属します。信託報酬は運用ファンドにより異なり、例えば国内株式型で年率0.0605%、先進国株式型で0.1430%、アクティブ運用の先進国株式型で実質0.7285%程度と、インデックス型かアクティブ型かで大きな差があります。
健康増進と資産形成を両立させたい方向けの意欲的な商品ですが、契約から5~10年以内の解約時には解約控除が差し引かれるため、短期解約は避けましょう。
向いている人
SOMPOひまわり生命「将来のお守り」が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「将来のお守り」が向いている人の特徴
- 健康増進インセンティブを活用しながら長期資産形成を目指したい人
- 死亡・就労不能リスクへの備えを確保しつつ、保険料払込後は運用リターン重視に切り替えたい人
- ファンドを自分で選択しインデックス/アクティブの組み合わせを調整したい中〜高リスク許容者
- 10年以上継続保有でき、短期解約を避けられる見通しがある人
- 健康管理アプリなどの活用に前向きで、運動習慣を資産形成に結び付けたい働き盛りの人
「健康積立金」制度を採用している特徴から、健康意識が高い方にとって、メリットを感じやすいでしょう。
低コストのインデックスファンドも用意されているため、コストを抑えつつ資産運用しながら、一定の死亡保障が欲しい方に向いています。
SOMPOひまわり生命の「将来のお守り」については、以下の記事も参考にしてみてください。
メットライフ生命「変額保険 ライフインベスト」
保険商品の特徴
「ライフインベスト」の特徴
- 終身型の変額保険(最低死亡保障は原則なし)
- 13種類の特別勘定から選択可能
- 「ライフインベスト・アドバンス」は契約後10年間、死亡保障を抑制して保険関係費用を軽減し資産形成効率を向上
- 三大疾病保険料免除特約(がん・心疾患・脳血管疾患)を付加可能で、罹患後の保険料負担がゼロ
- ファンドの信託報酬:インデックス中心バランス型で年0.1〜0.2%台、積極運用型で0.5〜1.0%程度
- 契約早期解約には解約控除があり、中途解約コストに注意
「ライフインベスト」の特別勘定は、13種類の選択肢があります。国内外の株式・債券型ファンドやバランス型ファンドから幅広く選べ、契約者の運用志向に応じて資産配分を決定できます。
特徴的なプランとして、「ライフインベスト・アドバンス」というバリエーションがあります。契約後10年間は死亡保障額を抑制して保険関係費用を軽減し、その分効率的に資産形成を図る仕組みです。
これにより長期運用時のコスト負担を減らし、投資効果を高められます。三大疾病保険料免除特約も付加でき、がん・心疾患・脳血管疾患になった場合以後の保険料負担なく運用を継続できます。
死亡保障は終身にわたり継続しますが、最低保証は原則としてありません。長期の資産運用と保障ニーズを両立させたい人向けです。
信託報酬は各ファンドで異なりますが、インデックス型中心のバランスファンドでは年率0.1~0.2%台、積極運用のファンドでは0.5~1.0%程度と公表されています 。契約から一定期間内の解約控除も設定されているため、中途解約時のコストにも留意しましょう。
向いている人
メットライフ生命「変額保険 ライフインベスト」が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
「ライフインベスト」が向いている人
- 長期の資産運用をメインに、最低死亡保障よりリターンを重視したい人
- 運用コストを抑えて投資効率を高めたい中〜高リスク許容者
- ファンドを自由に組み合わせて自分でアセットアロケーションを組みたい投資志向の高い人
- 三大疾病リスクもカバーしつつ、終身保障を確保したい人
- 10年以上解約する予定がなく、中途解約コストを避けられる長期保有者
「ライフインベスト・アドバンス」というバリエーションを活かせば、効率よく資産形成を進められるメリットがあります。他社の保険商品とは異なり、「保障よりも運用を重視したい」という方に向いているでしょう。
一方で、三大疾病保険料免除特約も付加して、保障を手厚くすることも可能です。さまざまなニーズに対して、柔軟に対応している変額保険といえるでしょう。
メットライフ生命「変額保険 ライフインベスト」について気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
変額保険を選ぶときに確認すべきポイント
変額保険を選ぶにあたって、どの商品が合っているのか判断に迷うことがあるかもしれません。変額保険を選ぶ際に確認すべきポイントと、その理由を詳しく解説します。
備えたいリスクと保険の種類
変額保険は「有期型」「終身型」に大別されるため、備えたいリスクと保険の種類が合致しているかどうかを確認しましょう。
たとえば、死亡リスクへ備えたい場合は、死亡時に遺族へ保険金が支払われる「有期型」「終身型」が向いています。
さらに、「一生涯の死亡保障を得たい」「将来への資産形成も進めたい」という場合は、終身型の変額保険を選択しましょう。
「死亡保障は不要で、老後資金を計画的に用意したい」という場合は、変額個人年金保険が向いています。変額個人年金保険は運用しながら老後資金の確保を目的とした保険であり、現役時代に保険料を支払い、年金開始年齢から運用成果に応じた年金を受け取れます。
保険の運用実績と商品性
確認ポイント
- 過去の運用実績(パフォーマンス)
- 選べる運用コースの種類(株式型・債券型・バランス型など)
- 各運用コースのリスクとリターンの特性
変額保険は、保険料の一部を投資信託などで運用し、その運用成績が将来の保険金や解約返戻金に影響します。過去の運用実績を確認し、運用の安定性や実績を把握しましょう。
自分のリスク許容度に合わせて、適した運用コースを選べるかどうかも重要です。
外貨建て保険を契約する際には、いくつか注意すべき点があります。以下のFAQを参考にして、デメリットやリスクを把握しましょう。
最低保証内容と範囲
確認ポイント
- 死亡保険金の最低保証額
- 解約返戻金に最低保証があるかどうか
変額保険には一般的に死亡保障の最低保証がありますが、解約返戻金には最低保証がない商品が一般的です。最低限受け取れる死亡保険金がどの程度なのか、解約時のリスクをどこまで許容できるかを確認することが必要です。
生命保険の保険金や解約返戻金を受け取ったとき、どのような税金が課されるのかは契約者や受取人によって異なります。以下の記事とFAQで、生命保険と税金の関係について解説しています。
手数料・コスト
確認ポイント
- 保険関係費用(契約初期費用や維持費用)
- 特別勘定の運用手数料
- 解約控除(解約時に差し引かれる費用)の有無と期間
変額保険は、保険料の運用に伴ってさまざまな費用が発生します。一連の費用は最終的なリターンを削る要因となるため、できるだけ抑えることを意識しましょう。
運用成果を高めるためにも手数料は低いほうが有利ですが、特に解約控除(早期解約時の費用負担)がある場合、短期間での解約は元本割れリスクが高まるため注意が必要です。
なお、生命保険を活用した相続税対策は、以下の記事で解説しています。
契約期間と継続性
確認ポイント
- 契約期間(短期か長期か)
- 中途解約時のペナルティ
変額保険は、基本的に長期間保有することで運用成果が安定します。長期にわたって保険料を支払えるか、家計に悪影響を及ぼさないかを確認しましょう。
短期間での解約は運用成果が安定しにくく、解約控除などで損失を被る可能性があります。将来的に保険料負担を継続できるか、長期間運用を継続できるかを検討しましょう。
生命保険には非課税枠があり、相続人の税負担を軽減できるメリットがあります。詳しくは、以下のFAQをご覧ください。
保険会社の信用力・財務健全性
確認ポイント
- 保険会社の信用格付け(ムーディーズ、S&P、R&Iなど)
- 支払い余力(ソルベンシー・マージン比率)
変額保険は長期契約となるため、保険会社の経営が安定しているかを確認することは非常に重要です。保険金支払いの安定性を確認するために、第三者機関の格付けや財務指標を見て、信頼できる会社かどうか判断しましょう。
特別勘定(運用資産)の情報開示
確認ポイント
- 資産配分(株式や債券の割合)
- 運用方針や運用レポートの透明性・公開頻度
運用の透明性が高いほど、加入者は納得して運用を続けられます。特別勘定の内容や運用状況が明確に開示されているかをチェックすることで、自分の投資方針と合致しているかを見極めることができます。
変額保険を活用して「ほったらかし投資」も可能です。詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
この記事のまとめ
変額保険を選ぶ鍵は、運用実績・最低保証・信託報酬など定量指標を確認し、解約控除やファンド流動性、他資産とのコスト比較で総合利回りを見極めることです。
まず比較表で運用実績と手数料の差を定量確認し、最低保証や解約控除の有無で下振れ幅を測りましょう。次に契約期間中の生活資金流動性や為替・金利シナリオを想定し、債券ETFなど他資産のコスト・利回りと比較すると総合効率が見えます。
最後に家計のリスク許容度と合致するかを照合し、計画を定期的に見直すことが安定運用への近道です。必要に応じて専門家に相談するのも選択肢です。

MONO Investment
投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。
投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。
関連記事
関連する専門用語
特別勘定
特別勘定とは、主に保険会社が提供する変額保険や年金商品などで使われる仕組みで、契約者から預かったお金を、会社の他の資産とは分けて管理するための専用の勘定のことです。 この仕組みにより、運用による損益は契約者に直接反映され、保険会社の経営状況とは切り離して資産が守られる仕組みになっています。 たとえば、変額保険では、特別勘定の中で株式や債券などの資産を運用し、その運用結果によって将来受け取る金額が変動します。初心者にとっては、特別勘定は「自分のお金がどのように運用されているかが見える透明な箱」とイメージすると理解しやすいです。
ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社がどれだけ予想外のリスクに耐えられるかを示す指標のことです。たとえば、大地震や大事故のような予測できない大きな支払いが必要になった場合に、その保険会社がしっかりと対応できるかどうかを判断するために使われます。 この比率が高ければ高いほど、経営の安定性があり、万が一のときでも契約者に対する保険金の支払い能力があると見なされます。保険会社の健全性をチェックする上でとても重要な数字です。
三大疾病(しっぺい)
三大疾病(しっぺい)とは、一般的に「がん」「心疾患」「脳卒中」の3つの重い病気をまとめて指す言葉です。これらの病気は、発症すると長期の治療が必要になることが多く、医療費も高額になる可能性があります。特に生命保険や医療保険の中では、この三大疾病に対応した保障が設けられている商品が多く、一時金の支給や保険料の免除などの仕組みもあります。 資産運用の観点からも、病気による収入減や支出増をカバーするために、三大疾病に備えた保険を活用することは、生活の安定と将来設計のうえで重要な手段となります。
満期保険金
満期保険金とは、保険契約で定められた期間が終了したときに、契約者や被保険者に支払われるお金のことをいいます。たとえば、10年や20年などの一定期間保険料を払い続け、満期になったときにその保険が「満了」すると、あらかじめ決められた金額が支払われます。 このお金は、死亡や病気などのリスクに備えるだけでなく、貯蓄のように将来の資金づくりにも役立つという特徴があります。特に学資保険や養老保険などでよく使われる仕組みです。
一般勘定
一般勘定とは、生命保険会社が契約者から預かった保険料をまとめて管理・運用するための資金の集まりを指します。保険会社はこの一般勘定を使って、安全性の高い債券などに投資を行い、契約者に約束された保険金や満期保険金を将来きちんと支払えるように資金を運用しています。 この仕組みでは、契約者は自分のお金がどこに投資されているかを直接選ぶことはできませんが、その分、運用のリスクは保険会社が負うことになります。主に貯蓄型の保険商品などで使われるしくみです。
貯蓄型保険(積立型)
貯蓄型保険(積立型)とは、万が一の保障に加えて、将来的にお金が戻ってくる仕組みを備えた保険商品のことです。保険料の一部が積み立てられ、契約満了時や途中解約時に「解約返戻金」や「満期保険金」として受け取れるようになっています。 代表的な商品には、終身保険、養老保険、学資保険などがあり、保険としての安心を持ちながら、同時に資産形成も行えるのが特徴です。特に、教育資金や老後資金の準備、相続対策など、目的を持った長期の計画に活用されます。 「掛け捨て型保険」と異なり、支払った保険料が将来的に戻ってくるため、保険と貯金の“ハイブリッド”として位置づけられる商品です。ただし、途中解約すると元本割れするリスクがあるほか、運用利回りが低めに抑えられていることが多いため、目的と期間をしっかり考えて加入することが大切です。 保障と貯蓄を1つの仕組みで両立させたい人にとって、計画的な資産形成の手段として有効な選択肢のひとつです。
変額保険
変額保険とは、死亡保障を持ちながら、保険料の一部を投資に回すことで、将来受け取る保険金や解約返戻金の金額が運用成績によって変動する保険商品です。 保険会社が提供する複数の投資先から自分で選んで運用することができるため、運用がうまくいけば受け取る金額が増える可能性があります。 ただし、運用がうまくいかなかった場合は、受け取る金額が減ることもあります。保障と資産運用の両方を兼ね備えた商品ですが、元本保証がない点には注意が必要です。投資初心者の方には、仕組みを十分に理解したうえで加入することが大切です。
保障コスト
保障コストとは、主に生命保険や変額保険といった保険機能を持つ金融商品において、死亡や高度障害などの保障を維持するために必要な費用のことをいいます。このコストは保険料や積立金から自動的に差し引かれることが多く、保障の内容が充実しているほど金額が高くなる傾向があります。 保障コストは一定でないこともあり、年齢や保険金額、保険期間などによって変動する場合があります。また、契約時に明確に提示されるとは限らないため、契約前に「保障にかかるコストはどのくらいか」「どのように引かれるか」を確認することが大切です。保障の充実度と運用効率のバランスを考える上で、このコストの理解は欠かせません。
死亡保険金
死亡保険金とは、生命保険契約において、被保険者が死亡した際に受取人に支払われる保険金のことを指す。受取人や契約形態によって、相続税・所得税・贈与税のいずれかの課税対象となる場合がある。
元本割れ
元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。
解約控除
解約控除とは、保険や一部の投資商品を契約期間の途中で解約した場合に、契約者が受け取る解約返戻金などから差し引かれる手数料のことをいいます。特に契約から数年以内など、早い段階で解約した際に高めに設定されていることが多く、実際に受け取れる金額が大きく減ってしまうことがあります。 この制度は、販売時にかかった初期費用や運用の準備にかかるコストを回収するために設けられていますが、契約者にとっては思ったよりも少ない金額しか戻ってこないというリスクにつながります。そのため、商品選びの際には解約控除の有無やその金額、期間などをよく確認し、「途中で解約したらどうなるか」をあらかじめ理解しておくことがとても大切です。長期での運用を前提とした商品には特に注意が必要です。