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マニュライフ生命の「こだわり変額保険」の特徴やメリットは?注意点、評判も解説

マニュライフ生命の「こだわり変額保険」の特徴やメリットは?注意点、評判も解説

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執筆者:

公開:

2025.07.11

更新:

2025.07.11

ライフイベント生命保険変額保険

毎月5,000円から始められ、15歳〜70歳まで加入できるマニュライフ生命の「こだわり変額保険」。9つの特別勘定を自由に組み合わせ、1保険年度12回まで手数料無料でスイッチングできる柔軟性が魅力です。

一方で、10年以内の解約控除や保険関係費などのコストや流動性が低いリスクを見落とすと、期待通りの成果を得られません。本記事では制度仕様・費用・評判を整理し、長期積立を成功させる具体策を解説します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読めば、マニュライフ生命の「こだわり変額保険」「未来を楽しむ終身保険」の特徴やメリットを理解できます。それぞれ向いている人が異なるため、あなたの状況に応じて、適した保険を選択しましょう。

「こだわり変額保険」で用意されている9種類の特別勘定やスイッチングの可否、運用実績の確認方法も解説。「こだわり変額保険」「未来を楽しむ終身保険」を賢く使いこなす方法を解説します。

さらに10年以内の解約控除への備えや費用構造のポイントも整理。本当に適した保険かどうか、客観的に判断できるようになります。

目次

変額保険の特徴

マニュライフ生命の変額保険ラインナップと位置づけ

こだわり変額保険(円建・平準払)の基本情報

未来を楽しむ終身保険(外貨建・一時払)の基本情報

特別勘定の比較

運用実績・運用レポートの確認方法

専任コンサルタントによる契約後フォロー

契約後に発生する費用の詳細

「こだわり変額保険」の特徴やメリット

メリット

デメリット

向いている人

向いていない人

未来を楽しむ終身保険

メリット

デメリット

向いている人

向いていない人

リスク(市場・為替)の比較

市場リスクの比較

為替リスクの比較

マニュライフ生命の変額保険の評判・口コミ

良い評判

悪い評判

変額保険の特徴

変額保険とは、死亡・高度障害などを保障しつつ保険料の一部を株式や債券で運用し、その成果に応じて解約返戻金や死亡保険金が増減する商品です。

保険会社は元本や利回りを保証しないため運用リスクは契約者負担ですが、長期的には市場成長の恩恵を享受できます。払込保険料は生命保険料控除の対象になるため、所得税・住民税を抑えられます。また、死亡保険金は「500万円×法定相続人」の非課税枠を利用でき、相続税対策にも有効です。

一般の終身保険よりインフレ耐性がある一方で、運用不振による元本割れや高めの保険関係費用、短期解約時の解約控除などに注意が必要です。

マニュライフ生命の変額保険ラインナップと位置づけ

マニュライフ生命が展開する変額保険は、顧客の資産形成ニーズに応じた2つの異なるアプローチを提供しています。「こだわり変額保険」は円建ての平準払で毎月コツコツと積立投資を行う商品である一方、「未来を楽しむ終身保険」は外貨建ての一時払で一括投資を行う商品です。

まずは、マニュライフ生命が用意している変額保険の特徴を見ていきましょう。

こだわり変額保険(円建・平準払)の基本情報

こだわり変額保険には、安定したリターンを得るために長期運用のサポート機能を備えています。具体的には、市場の大幅下落時に積立が困難になった場合の払込自動停止機能や、目標到達時の運用成果確保機能などが用意されています。

時間分散については、投資するタイミングを分けて時間分散する運用手法としてドル・コスト平均法があります。毎月一定額を継続的に投資することで、購入価格を平準化する仕組みです。

資産分散については、世界、国内、株式、債券など、多彩な9つの特別勘定から運用スタイルにあわせて自由に選択できます。

項目内容
契約年齢15歳~70歳
保険期間10年~30年(5年単位)または60歳~75歳(5歳刻み)
保険料払込期間保険期間と同一
保険料払込方法月払のみ
最低保険料月額5,000円(1,000円単位で設定)、保険期間20年以上かつ契約年齢55歳以下の場合は1万円未満も可能
死亡保険金額120万円~7億円
契約通貨
告知不要

こだわり変額保険は15歳から70歳まで幅広い年齢層が加入でき、保険期間は10年から30年(5年単位)または60歳から75歳(5歳刻み)まで選択可能です。

月額5,000円から1,000円単位で保険料を設定でき、無理のない範囲で長期的な資産形成を目指せます。

こだわり変額保険(円建・平準払)に付加できる特約

特約分類特約名特徴
運用成果確保特約目標到達時災害保障付終身保険移行特約(ターゲット特約)・目標額到達時に運用成果を自動確保
・災害保障付終身保険へ移行
・保険期間満了時まで目標未達成なら満期保険金受取
年金受取特約無配当年金特約・満期保険金を年金形式で受取可能
・一括受取から年金受取への変更が可能

未来を楽しむ終身保険(外貨建・一時払)の基本情報

項目内容
正式名称通貨選択型変額終身保険(積立利率更改型定額部分付)
契約年齢制限あり(具体的年齢は約款に記載)
保険期間終身
保険料払込期間一時払(契約時に全額払込)
保険料払込方法一時払のみ
契約通貨米ドルまたは豪ドル
積立利率適用期間契約時に指定(変更不可)
・10年または15年
一時払保険料最低保証割合契約時に指定(変更不可)
・100%または110%
告知不要

未来を楽しむ終身保険は、まとまった資金を外貨(米ドルまたは豪ドル)で一括投資し、定額部分で元本保全を図りながら変額部分で積極的な運用益を追求します。

未来を楽しむ終身保険に付加できる特約

特約名特徴
目標到達時円建終身保険移行特約・円建ての目標額到達時に円建終身保険へ自動移行
・移行後は災害死亡保険金も付帯
変額部分積立金定期引出特約・変額部分の運用成果に応じて毎年定期引出金を受け取れる
・契約日1年後から引出開始
積立利率更改時積立金額再配分特約・積立利率更改日ごとに定額部分と変額部分を再配分
・一時払保険料最低保証割合を再指定可能
・市場環境に応じた柔軟な運用が可能
米ドル特約D型・米ドルを契約通貨として選択
豪ドル特約D型・豪ドルを契約通貨として選択
保険料円入金特約B型・外貨建保険料を円で払込可能
保険料米ドル入金特約B型・保険料を米ドルで払込可能
保険料ユーロ入金特約B型・保険料をユーロで払込可能
保険料豪ドル入金特約B型・保険料を豪ドルで払込可能
保険料ニュージーランドドル入金特約B型・保険料をニュージーランドドルで払込可能
円支払特約D型・外貨建の保険金等を円で受取可能
・為替手数料が発生
・請求時に付加可能

特約を付加すれば、為替変動リスクを軽減したり、柔軟な引き出しが可能になったりします。想定しているライフステージや資金ニーズに応じて、特約を付加しましょう。

特別勘定の比較

こだわり変額保険と未来を楽しむ終身保険では、選択できる特別勘定が異なります。

項目こだわり変額保険(円建・平準払)未来を楽しむ終身保険(外貨建・一時払)
特別勘定数9種類契約通貨毎に3種類
運用通貨円建米ドル建または豪ドル建
選択方法複数選択・組み合わせ可能契約通貨に応じて選択
スイッチング1保険年度12回まで手数料無料1保険年度12回まで手数料無料

こだわり変額保険は、運用スタイルやリスク許容度に合わせ、国内外の株式や債券、分散投資、バランス型等、多彩な9つの特別勘定から自由に組み合わせが可能です。

特別勘定の種類や繰入割合の変更が可能で、1年(1保険年度)につき12回まで手数料なしで積立金の移転(スイッチング)ができます。

一方、未来を楽しむ終身保険では契約通貨毎に3つの特別勘定から選べます。こちらは外貨建(米ドルまたは豪ドル)の商品のため、選択できる特別勘定数がより限定的です。

運用実績・運用レポートの確認方法

マニュライフ生命では、変額保険の契約者に対して定期的な運用状況の報告と、オンラインでの運用実績確認サービスを提供しています。

確認方法頻度・利用条件
定期レポート(郵送)年4回(3月、6月、9月、12月末)
オンライン確認(24時間)誰でも利用可能(登録不要)

年4回送られる「四半期運用実績のお知らせ」により、契約内容や積立金額、解約返戻金額、各特別勘定などの詳細情報を把握できます。また、「クォータリー パフォーマンス レポート」では、特別勘定のユニットプライス推移や投資対象に関する詳細情報を確認できます。

マニュライフ生命の公式ホームページでは、積立利率、為替レート、各特別勘定のユニットプライスをリアルタイムで照会可能です。契約者専用の「マイページ」では、より詳細な契約内容と運用状況を24時間いつでも確認できます。

変額保険が向いている人・向かない人の特徴については、以下のFAQもあわせてご覧ください。

専任コンサルタントによる契約後フォロー

マニュライフ生命では、専任コンサルタントとして「プランライト・アドバイザー」がつきます。契約後も定期的な面談を通じて、ライフステージの変化に応じた保障内容の見直しや運用状況の確認を行い、顧客の長期的な資産形成をサポートしてくれます。

特に、変額保険は運用状況に応じて受け取れる保険金が異なるため、相談したくなる場面が多いはずです。疑問や不安があるとき、いつでも相談できる点は安心材料といえるでしょう。

また、契約者は「メディカルリリーフ(プラス)」を無料で利用できます。医師・保健師・看護師等による健康相談や専門医による電話相談(要予約)、生活習慣病サポートサービスなどを受けられます。

契約後に発生する費用の詳細

マニュライフ生命の「こだわり変額保険」または「未来を楽しむ終身保険」に加入したあとは、さまざまな費用が発生します。

保険関係費

項目こだわり変額保険未来を楽しむ終身保険
内容保険料の収納、契約締結・維持、死亡保障等に必要な費用死亡保険金の最低保証、契約締結・維持に必要な費用
控除方法被保険者の年齢・性別、保険期間等により異なる・定額部分:積立利率決定時にあらかじめ差引
・変額部分:年率1.85%を毎日控除
控除時期月々の保険料から控除毎日積立金から控除

運用関係費

項目こだわり変額保険未来を楽しむ終身保険
基本費用・投資信託の信託報酬
・指数連動債券の管理費用
・指数連動債券の管理費用:年率0.20%
・レバレッジ取引費用:年率1.40%以内
控除時期毎日積立金から控除毎日積立金から控除

解約控除

項目こだわり変額保険未来を楽しむ終身保険
対象期間契約日から10年以内契約日から最初の積立利率適用期間満了日まで
控除率経過月数に応じて設定積立利率適用期間・経過年数に応じて設定
控除対象基本保険金額×解約控除率基本保険金額×解約控除率
適用時期解約・減額・払済定額終身保険変更時解約時・円建終身保険移行時

こだわり変額保険は円建のため、為替関連費用はありません。契約してから10年が経過すれば解約控除が発生しないため、長期契約を前提として加入しましょう。

未来を楽しむ終身保険の特徴は、外貨建特有の為替・通貨関連費用が発生します。他に、レバレッジコストや通貨変換時に為替手数料が発生する点に注意が必要です。

変額保険に関するコストは、以下のFAQもあわせてご覧ください。

「こだわり変額保険」の特徴やメリット

「こだわり変額保険」について、メリットや向いている人の特徴を見ていきましょう。

メリット

こだわり変額保険では「長期運用」「時間分散」「資産分散」を主眼に置いています。

長期積立を継続しやすい自動停止機能が付いており、市場環境の悪化や家計状況の変化により保険料の支払いが困難になった場合でも、払込自動停止機能により契約を維持しながら運用を継続することが可能です。

これにより、一時的な資金繰りの悪化で長期投資を中断するリスクを回避できます。

また、9つの特別勘定から複数選択することで、地域別・資産別の分散投資効果も享受できます。自然と長期運用や分散投資を実践できる商品となっているため、運用初心者の方でも安心です。

デメリット

保険関係費や運用関係費などが発生し、純粋な投資商品と比較してコスト負担が重くなる点はデメリットです。運用関係費には投資信託の信託報酬のほか、金融派生商品の取引にかかる費用なども含まれ、総コストの把握が困難な面があります。

10年以内に解約すると解約控除が発生するため、早期解約時の損失が拡大する可能性があります。

向いている人

「こだわり変額保険」は、毎月コツコツ型の長期投資志向の方に向いています。特に20代から40代の現役世代で、退職まで10年以上の期間があり、月々一定額を継続的に投資できる安定収入がある方に適しています。

また、マニュライフ生命では専任コンサルタントが相談に応じてくれます。投資経験が浅く、自分で運用商品を選択できるか不安がない方も、加入を検討する価値があります。

向いていない人

資産の流動性を重視する方や、10年以内に解約する可能性がある方には向いていません。解約控除の存在により、短期解約時の元本割れリスクが高く、急な資金需要に対応できないためです。

住宅購入資金や教育資金など、使用時期が明確に決まっている場面での加入は避けたほうがよいでしょう。

また、契約後にはさまざまな費用が発生するため、投資経験者の方にも向かない可能性があります。純粋な投資商品での運用を希望する投資経験豊富な方にとっては、保険関係費が無駄なコストと感じられるでしょう。

未来を楽しむ終身保険

続いて、「未来を楽しむ終身保険」について、メリットや向いている人の特徴を見ていきましょう。

メリット

「未来を楽しむ終身保険」は、一時払保険料であるため、高い基本保険金が確定しているメリットがあります。万一の場合の死亡保険金は基本保険金額(契約通貨建て)の100%を最低保証され、さらに相続対策にも有効です。

外貨運用で為替差益を狙える点もメリットです。円安局面では外貨建資産の円換算価値が上昇し、インフレ対策としても機能します。特に米ドルや豪ドルは相対的に高金利通貨であり、円建商品では得られない運用利回りが期待できます。

契約後の追加払込が不要で、仕組みがシンプルな点も魅力です。一時払のため月々の保険料支払い管理が不要で、運用は保険会社に一任できます。また、特約を付加すれば、変額部分の運用成果に応じた定期引出金を毎年受け取ることも可能です。

デメリット

外貨で運用するため、為替変動リスク・市場価格調整リスクは避けられません。元本割れの可能性がある点には、注意が必要です。

特に、円高局面では大幅な元本割れリスクがあります。また、市場価格調整(MVA)により、金利上昇局面では解約返戻金が減額される仕組みとなっており、解約タイミングによっては予想以上の損失が発生する可能性があります。

同じ外貨を取引する金融商品であるFXと比較して、手数料負担が重くなりやすい点にも注意が必要です。FXには死亡保障がないため、純粋な比較はできないものの、コスト負担を重く感じる可能性があります。

向いている人

「未来を楽しむ終身保険」は、退職金をはじめ、まとまった余裕資金を長期運用したい層に向いています。具体的には、50代後半から60代で退職金を受け取り、当面使用予定のない資金を効率的に運用したい方です。

相続対策と資産形成を同時に図りたいニーズにも応えられるでしょう。また、資産の大部分が円建で構成されている方が、ポートフォリオの一部を外貨建資産で多様化したい場合にも、有効活用できます。

向いていない人

為替変動リスクが気になる方や、円高局面で外貨建資産を持ちたくない方には不向きです。為替リスクを許容できない保守的な投資家や、過去の円高経験から外貨投資に対して否定的な方は避けるべきでしょう。

リスク(市場・為替)の比較

市場リスクについては、両商品とも株式や債券の価格変動の影響を受けます。

「こだわり変額保険」は、時間分散効果により短期的な価格変動の影響を緩和できます。「未来を楽しむ終身保険」は一括投資のため、投資タイミングによる影響を受けやすい特徴があります。

市場リスクの比較

項目こだわり変額保険(円建・平準払)未来を楽しむ終身保険(外貨建・一時払)
価格変動の影響株式・債券の価格変動影響を受ける株式・債券の価格変動影響を受ける
リスク軽減効果時間分散効果により短期的な価格変動の影響を緩和一括投資のため投資タイミングによる影響を受けやすい
投資方法毎月定額積立(ドルコスト平均法)一時払による一括投資
価格変動への対応高値・安値を平準化して購入投資時点の価格に依存

為替リスクの比較

項目こだわり変額保険(円建・平準払)未来を楽しむ終身保険(外貨建・一時払)
為替リスクの有無なし(円建のため)あり(外貨建のため)
為替変動の影響受けない常に為替変動リスクが存在
元本への影響為替による元本変動なし為替変動により円換算での元本が大きく変動

こだわり変額保険は円建のため為替リスクは存在しませんが、未来を楽しむ終身保険は外貨建のため、為替変動リスクが常に存在します。

リターン期待値については、外貨建商品の方が相対的に高い金利環境下で運用されるため、高いリターンが期待できます。一方で、為替リスクにより不確実性がある点には、注意が必要です。

マニュライフ生命の変額保険の評判・口コミ

投資のコンシェルジュが独自に集計した評判や口コミを紹介します。良い評判と悪い評判をそれぞれ紹介するため、参考にしてみてください。

良い評判

証券会社で投資信託を買おうとすると数が多すぎて選べないが、9種類でシンプルなので選びやすい。自分のような初心者には助かる。(30代 男性)


増えたり減ったりしていますが、長期で見れば預金より増えています。専任コンサルタントに相談できるので、困ったときはすぐに電話しています。(40代 男性)


特別勘定は9種類に絞られており、長期投資を続けやすい仕組みとなっているため、投資初心者の方に向いています。投資信託に近い柔軟性を保ちつつも、保険ならではの死亡保障も確保できる点は、こだわり変額保険ならではのメリットです。

悪い評判

急に海外赴任が決まり解約し、元本割れになってしまった。(40代 男性)


解約すると損をしてしまうので契約を続けているが、投資は投資として、分けて考えたほうがよかった。手数料がかかる分、運用効率は悪く感じる。(50代 男性)


流動性の低さや手数料の重さなどに関する、悪い評判が見られました。投資経験者の方は、コストの重さに敏感であるため、「投資は投資」「保険は保険」と分けて考えたほうがよいでしょう。

解約控除の仕組みにより、急なライフイベントの発生に対応できない可能性がある点は、リスクの一つとして認識しておくべきです。

マニュライフ生命以外のおすすめ変額保険は、以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

この記事のまとめ

マニュライフ生命の「こだわり変額保険」は、最低月額5,000円で始められる長期積立型の変額保険です。9つの特別勘定と無料スイッチングで分散と機動性を確保できる一方、保険関係費や10年以内の解約控除が運用成果を削るリスクもあります。

加入前に保険期間・資金用途を明確にし、長期投資に耐えられる資金で活用することが肝要です。判断に迷う場合はFPやIFAに相談し、費用とリスクを把握してからプランを立てましょう。

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柴田充輝

金融系ライター

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

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変額保険

変額保険とは、死亡保障を持ちながら、保険料の一部を投資に回すことで、将来受け取る保険金や解約返戻金の金額が運用成績によって変動する保険商品です。 保険会社が提供する複数の投資先から自分で選んで運用することができるため、運用がうまくいけば受け取る金額が増える可能性があります。 ただし、運用がうまくいかなかった場合は、受け取る金額が減ることもあります。保障と資産運用の両方を兼ね備えた商品ですが、元本保証がない点には注意が必要です。投資初心者の方には、仕組みを十分に理解したうえで加入することが大切です。

解約返戻金

解約返戻金とは、生命保険などの保険契約を途中で解約したときに、契約者が受け取ることができる払い戻し金のことをいいます。これは、これまでに支払ってきた保険料の一部が積み立てられていたものから、保険会社の手数料や運用実績などを差し引いた金額です。 契約からの経過年数が短いうちに解約すると、解約返戻金が少なかったり、まったく戻らなかったりすることもあるため、注意が必要です。一方で、長期間契約を続けた場合には、返戻金が支払った保険料を上回ることもあり、貯蓄性のある保険商品として活用されることもあります。資産運用やライフプランを考えるうえで、保険の解約によって現金化できる金額がいくらになるかを把握しておくことはとても大切です。

死亡保険金

死亡保険金とは、生命保険契約において、被保険者が死亡した際に受取人に支払われる保険金のことを指す。受取人や契約形態によって、相続税・所得税・贈与税のいずれかの課税対象となる場合がある。

高度障害保険金

高度障害保険金とは、生命保険や個人年金保険などにおいて、被保険者が「高度障害状態」と認定されたときに支払われる保険金のことです。高度障害状態とは、両目の視力を永久に失った場合や、手足の機能が著しく損なわれて回復が見込めないような重い障害を指します。このような状態になると、通常の生活や仕事が困難になるため、生活支援の目的で保険金が支払われます。 多くの場合、高度障害保険金は死亡保険金と同額であり、死亡時と同様の保障が受けられる仕組みです。受け取った保険金は、医療費や介護費用、生活資金に活用されることが多く、予期せぬ重い障害に備えるための大切な保障の一つとなっています。

生命保険料控除

生命保険料控除とは、個人が支払った生命保険料に応じて、所得税や住民税の課税所得額を一定金額まで減らすことができる税制上の優遇制度です。この控除によって、納める税金が軽減されるため、実質的に保険料の一部が戻ってくる効果があります。 対象となる保険は、「一般生命保険」「介護医療保険」「個人年金保険」の3つの区分に分かれており、それぞれに控除限度額が設けられています。控除を受けるには、保険会社から発行される控除証明書を年末調整や確定申告の際に提出する必要があります。保険による万一への備えと、節税効果の両方を得られる制度として、多くの人に活用されています。初心者にとっても、生命保険を契約する際にはこの控除制度の存在を知っておくことで、より効果的な保険選びや家計管理につなげることができます。

生命保険金非課税枠

生命保険金非課税枠とは、被相続人が亡くなったときに遺族が受け取る生命保険金について、一定の金額まで相続税がかからないという制度です。非課税となる金額は、「500万円 × 法定相続人の数」で計算されます。この枠内であれば、受け取った保険金に対して相続税がかからず、遺族の生活を支える資金として有効に活用できます。この制度は、遺族の経済的負担を軽減するために設けられており、資産の一部を保険金という形で残す際に非常に有効です。

インフレ耐性

インフレ耐性とは、物価が上昇して貨幣の購買力が下がる局面でも、実質的な価値が目減りしにくい資産や投資戦略の性質を指します。たとえば、家賃収入を物価に応じて引き上げやすい不動産、価格が原材料コストに連動しやすい資源関連株式、インフレ連動債のように利払いが物価指数と連動する債券などは、インフレ耐性が高いとされます。 こうした資産をポートフォリオに組み込むことで、将来インフレが進んでも実質的な購買力を維持しやすくなり、長期的な資産形成の安定性を高める効果が期待できます。ただし、市況によってはインフレ耐性の高い資産でも短期的に価格変動が大きくなる場合があるため、目的やリスク許容度に応じて適切に分散投資を行うことが大切です。

元本割れ

元本割れとは、投資で使ったお金、つまり元本(がんぽん)よりも、最終的に戻ってきた金額が少なくなることをいいます。たとえば、100万円で投資信託を購入したのに、解約時に戻ってきたのが90万円だった場合、この差額10万円が損失であり、「元本割れした」という状態です。 特に、価格が変動する商品、たとえば株式や投資信託、債券などでは、将来の価格や分配金が保証されているわけではないため、元本割れのリスクがあります。「絶対に損をしたくない」と考える方にとっては、このリスクを正しく理解することがとても重要です。金融商品を選ぶときには、利回りだけでなく元本割れの可能性も十分に考慮しましょう。

運用関係費用

運用関係費用とは、金融商品を保有している間に日々差し引かれるコストの総称です。投資信託なら信託報酬(運用会社・販売会社・受託銀行の報酬)が代表的ですが、購入時手数料や信託財産留保額、売買委託手数料も含めて把握する必要があります。 変額保険では特別勘定の運用管理費に加え、死亡保障コストや契約管理費が控除されるため、表面利回りと実質利回りの差が大きくなりがちです。商品選定では、目論見書や契約概要で「いつ・いくら差し引かれるか」を必ず確認しましょう。

平準払

平準払とは、保険や年金などの金融商品で一定期間にわたり毎回同じ金額を支払う方法を指します。支払額が一定なので、家計の見通しを立てやすく、長期的にゆとりをもって資金計画を組みやすい点が特徴です。 特に保険では、契約期間中ずっと同額の保険料を支払うため、初期負担が抑えられ、将来的に保険料が急増するリスクもありません。結果として、安定したキャッシュフローを確保しつつ長期の保障や資産形成を無理なく続けられるメリットがあります。

一時払

一時払とは、保険契約や年金商品などで、将来の保険料や掛金をすべて契約時にまとめて一括で支払う方式を指します。 支払いが一度で完了するため、以後の保険料負担や支払忘れのリスクがなく、長期的な保障や運用効果を早期に確定させられる点が特徴です。 利息や割引が適用されて総支払額が平準払より少なくなる場合もありますが、契約時に多額の資金を準備する必要があり、資金流動性が低下することや一括投資ゆえのタイミングリスクが生じる点には留意が必要です。

特別勘定

特別勘定とは、主に保険会社が提供する変額保険や年金商品などで使われる仕組みで、契約者から預かったお金を、会社の他の資産とは分けて管理するための専用の勘定のことです。 この仕組みにより、運用による損益は契約者に直接反映され、保険会社の経営状況とは切り離して資産が守られる仕組みになっています。 たとえば、変額保険では、特別勘定の中で株式や債券などの資産を運用し、その運用結果によって将来受け取る金額が変動します。初心者にとっては、特別勘定は「自分のお金がどのように運用されているかが見える透明な箱」とイメージすると理解しやすいです。

解約控除

解約控除とは、保険や一部の投資商品を契約期間の途中で解約した場合に、契約者が受け取る解約返戻金などから差し引かれる手数料のことをいいます。特に契約から数年以内など、早い段階で解約した際に高めに設定されていることが多く、実際に受け取れる金額が大きく減ってしまうことがあります。 この制度は、販売時にかかった初期費用や運用の準備にかかるコストを回収するために設けられていますが、契約者にとっては思ったよりも少ない金額しか戻ってこないというリスクにつながります。そのため、商品選びの際には解約控除の有無やその金額、期間などをよく確認し、「途中で解約したらどうなるか」をあらかじめ理解しておくことがとても大切です。長期での運用を前提とした商品には特に注意が必要です。

スイッチング

スイッチングとは、確定拠出年金(iDeCoや企業型DC)でよく使われる用語で、すでに保有している運用商品を売却し、その資金で別のファンドに乗り換えることを指します。たとえば、安定重視の債券型ファンドから、成長を狙った株式型ファンドに変更するなど、市場環境やライフプランの変化に応じて資産配分を見直すための重要な手段です。 確定拠出年金の仕組みでは、このスイッチングは同一制度内で完結するため、多くの場合、売却や購入に手数料がかからず、非課税で実行できます。ただし、ファンドによっては信託財産留保額やスプレッドなど、乗り換え時にコストが発生する場合もあるため、注意が必要です。 投資初心者にとっては、「口座の中で資産を入れ替える仕組み」と理解するとイメージしやすく、自分の年齢やリスク許容度に応じて運用を柔軟に調整できる便利な機能です。長期的な資産形成を続けるうえで、定期的な見直しとスイッチングの活用は大きな効果を発揮します。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。

為替変動

為替変動とは、異なる通貨間の交換レートが時間とともに上昇・下落する動きを指します。外国株式や外貨建て債券に投資する際、現地通貨で値上がりしても円に換算すると損益が縮小する、あるいは逆に拡大することがあります。為替レートは各国の金利差、経済成長率、物価動向、地政学リスクなど多様な要因で変動し、短期的には市場心理や投機的な売買による影響も大きくなります。 長期投資では為替変動がリターンを押し上げる場合もあれば、思わぬ損失要因となることもあるため、為替ヘッジや通貨分散などのリスク管理策を検討し、運用成果を円換算で把握する姿勢が重要です。

市場価格調整

市場価格調整は、利率があらかじめ保証されている終身保険・養老保険・個人年金保険などで途中解約や減額、繰上げ受取を行う際に適用される仕組みです。保険会社は契約者から預かった保険料を長期債券などで運用しているため、解約時点の市場金利と契約時(または利率更改時)の市場金利との差によって債券価格が変動します。この価格変動による損益を契約者にも反映させ、公平性を保つのが市場価格調整の目的です。 具体的には、解約時点で残存期間に相当する市場金利を取り、契約時との金利差と残存期間を掛け合わせた調整率を計算し、その分だけ解約返戻金を増減させます。金利が下がっていれば債券価格は上昇するため返戻金が増え、金利が上がっていれば返戻金は減ります。同じ金利差でも残存期間が長いほど増減幅が大きくなるのが特徴です。 なお、市場価格調整はあくまで途中解約や減額などに限定して適用され、満期保険金や死亡保険金、予定利率の更改時点での年金原資などには掛からないのが一般的です。また、契約初期費用を回収する目的で設定される「解約控除」とは仕組みも趣旨も異なりますが、多くの商品で両方が併用されています。 保険会社側にとっては、途中解約による資産売却損を契約者とシェアできるため、長期運用前提の商品でも予定利率を比較的高めに設定しやすくなるメリットがあります。一方、契約者側には、金利上昇局面で早期解約すると返戻金が大きく目減りするリスクがあるため、資金の流動性を重視する場合には不向きです。したがって、市場価格調整付きの商品は「長期にわたり保有する資金で加入する」という前提で検討することが重要です。

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