介護休業給付金を受け取り後に退職しました。返還の必要はありますか?
介護休業給付金を受け取り後に退職しました。返還の必要はありますか?
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2026/02/13 20:33
女性
40代
介護休業給付金を受給した後に退職した場合、受給額の返還が必要になるのかを知りたいです。退職理由・退職日のタイミングで返還や不支給となるケースがあるのでしょうか?
回答
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
結論として、介護休業給付金は「受給後に退職した」だけで自動的に返還になるのが原則ではありません。ただし、給付は「介護休業後も雇用が継続し、復職する見込み」が前提のため、退職がいつ確定していたかで扱いが変わります。
返還や不支給のリスクが高いのは、休業開始時点で退職が決まっていた(予定していた)場合です。退職日が内定している、退職届を提出済み、雇止め日が決まっている等の状態で介護休業に入り申請すると、要件を満たさず不支給となり得ます。既に受給していた分も、事後に判明すれば支給決定の取消→返還となる可能性があります。
一方、休業開始時点では退職予定がなく、休業終了後(復職後)に事情が変わって退職を決めたケースでは、通常は過去分の返還に直結しにくいです。ただし、休業中に退職が確定した場合は、以後の期間は「復職前提」が崩れるため、残りの申請が通らない/不支給となることがあります。
退職理由(自己都合・会社都合・介護離職)そのものより、退職の決定時期と申請内容の整合が重要です。退職を決めた日・会社に伝えた日を時系列で整理し、不安があればハローワークに照会すると確実です。
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