第一生命の「ジャスト」には、どのようなメリットとデメリットがありますか?注意点も教えてください。
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2025/10/15 09:13
男性
30代
第一生命の「ジャスト」は、自分に合った保障内容を自由に組み合わせられる保険と聞きましたが、仕組みが複雑で迷っています。保険料や保障期間の特徴、見直しのしやすさなども気になります。実際にどのようなメリットやデメリットがあるのか、注意すべき点も含めて詳しく教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
第一生命の「ジャスト」は、必要な保障だけを自由に組み合わせられる点が最大の特徴です。自分のライフステージや家計に合わせて設計できる柔軟さがあり、無駄のない保険を作りやすいのがメリットです。ただし、更新型が中心であるため、将来的に保険料が上がる点には注意が必要です。
この保険は、死亡保障・医療保障・介護保障・所得補償など、複数の保障を組み合わせて設計できます。人によって内容が大きく変わる“オーダーメイド型”で、幅広いニーズに対応できます。さらに「健康診断割引」があり、健康状態が良好と判定された場合には保険料が割引されることもあります。これは他社には少ない特徴で、健康に自信のある人にとっては大きなメリットといえます。
一方で、デメリットも明確です。多くの商品が10年ごとの更新型であるため、更新時には年齢や料率の上昇により保険料が高くなります。長期間の契約を前提とする場合、将来の総支払額が想定より増える可能性があります。また、健康診断割引の対象外商品があることや、条件を満たさないと割引が適用されない場合もあります。
さらに、複数の保障を組み合わせる際には、保障内容の重複や支払条件の違いによる誤解にも注意が必要です。同じ医療保障でも、支払対象や回数制限、待機期間などが異なる場合があり、「思ったより支払われない」と感じることもあります。そのため、設計時には「どんなときに、いくら、何回まで支払われるのか」を細かく確認することが重要です。
初心者の方が検討する際は、まず「どんなリスクにどれだけ備えたいか」を明確にすることから始めましょう。そのうえで、提案書や設計書を確認するときには、更新後の保険料の推移、割引の適用条件、重複保障の有無、支払除外事項、一定期間保障かどうかを必ずチェックすることが大切です。
総じて、「ジャスト」はカスタマイズ性が高く、健康割引の仕組みを活かせばコストを抑えながら必要十分な保障を持てる優れた商品です。しかし、更新による保険料上昇や、設計の複雑さによる見落としには十分注意する必要があります。理解したうえで活用すれば、自分に最適な保障を効率的に設計できる保険といえるでしょう。
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更新型保険
更新型保険とは、一定期間ごとに保険契約を更新していく仕組みの保険で、代表的なものに定期保険や医療保険の一部があります。通常は10年、5年、あるいは1年などの契約期間を区切って契約し、満期がくるたびに再契約(更新)することになります。更新のたびに原則として新たな審査は不要ですが、年齢が上がるごとに保険料も高くなる仕組みであるため、長期的に継続すると支払額が大きくなる傾向があります。 そのため、若いうちは割安な保険料で加入できますが、老後の負担増に注意が必要です。ライフステージや保障の必要性に応じて柔軟に見直しや乗り換えができるというメリットがあり、短期間の保障を確保したい人や、若年層にとって選びやすい保険形態のひとつです。
オーダーメイド型保険
オーダーメイド型保険とは、加入者一人ひとりのライフスタイルやニーズに合わせて、補償内容や保険金額、保険期間などを自由に設計できる保険のことです。従来の保険は、あらかじめ決められたプランの中から選ぶ形式が一般的でしたが、オーダーメイド型保険では、たとえば「医療とがんに重点を置きたい」「家族構成に合わせて保障を調整したい」といった細かな要望に応じて設計することが可能です。 保険会社によっては、オンライン上でAIやデータ分析を活用し、契約者の年齢・健康状態・将来設計などをもとに最適な保障プランを提示するサービスもあります。このように、オーダーメイド型保険は「自分専用の保険」として、無駄のない保障設計と費用効率の高いリスク管理を実現できるのが特徴です。
健康増進型保険
健康増進型保険とは、契約者の健康維持や改善の取り組みに応じて、保険料の割引や特典が受けられる仕組みを持つ保険商品です。たとえば、日々の歩数や運動量、定期健康診断の結果、禁煙などの生活習慣改善が保険会社に記録され、それらの実績に応じて将来の保険料が安くなったり、ポイントがもらえたりします。 スマートフォンアプリやウェアラブルデバイスと連携して、日常の健康行動を可視化する仕組みも取り入れられています。この保険は、加入者の健康意識を高めながら、病気の予防にもつなげる新しいタイプの保険として注目されています。
医療保障
医療保障とは、病気やけがで入院・手術などの医療を受けた際に、かかる費用の一部または全部を補償する保険の仕組みを指します。これは主に生命保険会社などが提供する医療保険商品によって提供され、入院日数に応じた給付金や、手術・通院ごとの一時金が支払われるのが一般的です。医療保障は、公的医療保険(健康保険)だけではカバーしきれない自己負担分や差額ベッド代、先進医療費用などのリスクに備えるために活用されます。 医療保障の内容は契約によって異なり、給付内容や給付条件、保険料、保障期間などを比較検討することが大切です。また、貯蓄型か掛け捨て型かによって保険料の性質も変わります。高齢化社会の進展により、医療費負担への不安が高まる中、医療保障は家計のリスク管理の一部として注目されています。
所得補償保険
所得補償保険とは、病気やケガによって働けなくなった場合に、就労不能期間中の収入の一部を補償するための保険です。たとえば、会社員が入院して長期間仕事を休むことになった際、その間の給与が減ったり支払われなくなったりするリスクに備えて、保険金が支払われる仕組みになっています。 生活費や住宅ローン、教育費など、働けなくなっても継続的に必要となる支出を支える役割があり、特に自営業者やフリーランスのように公的な補償が薄い立場の人にとって重要な保障手段です。公的医療保険ではカバーしきれない「収入の途絶」に備えることで、生活の安定を支える保険のひとつとして活用されています。
待機期間
待機期間とは、保険契約を結んでから実際に保障が始まるまでの一定期間のことを指します。たとえば、医療保険やがん保険では、契約してすぐに病気になった場合でも、待機期間中に発病したものについては保険金が支払われない仕組みになっています。これは、保険契約時にすでに病気が進行していた場合などに、不当な請求を防ぐための制度です。