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ドルコスト平均法と一括投資の違いは?

ドルコスト平均法と一括投資の違いは?

回答受付中

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2025/01/21 20:19


男性

60代

question

現在NISAを使った投資を検討しています。初心者向けの投資方法にドルコスト平均法があり、一括投資するよりも良さそうかもと感じました。<br>より詳しく知りたいため、ドルコスト平均法と一括投資の違いについて、それぞれの特徴を教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ドルコスト平均法は、一定額を定期的に投じて買い付け単価を平準化し、相場の上下に一喜一憂せず淡々と資金を市場へ送り込む手法です。値が高い月には購入量が減り、安い月には増えるため、自然に「高値づかみ」を避けやすく、投資判断を感情に左右されがちな初心者でも継続しやすい仕組みといえます。ただし、相場が右肩上がりに進む期間では投入が遅れる分だけリターンを取り逃しやすく、期待収益は一括投資より低くなる傾向があります。

一括投資は、まとまった資金を一度に投入し、市場全体の値動きを最初からフルに享受する手法です。長期的に株式市場が成長してきたという歴史的データを前提にすれば、統計的にはドルコスト平均法より高いリターンを得られる確率が高いとされています。一方で投資直後の下落局面では損失を全額で被るため、含み損への耐性とその間の追加投資余力が問われます。

どちらを選ぶかは、資金の入手形態(分割か一括か)、価格変動に対する心理的耐性、そして「高い期待リターン」と「タイミングリスク低減」のどちらを重視するかで決まります。退職金や資産売却などで一時的に大きな資金が得られた場合でも、リスクを抑えたいなら一括投資額を抑え、残りを数カ月~数年にかけて均等投入する“ハイブリッド型”が有効です。こうした資金配分をあらかじめルール化しておくことで、相場観に頼らず自分のリスク許容度に沿った運用を続けやすくなります。

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NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。

一括投資

一括投資とは、まとまった資金を一度に投資する方法のことです。市場のタイミングが良ければ大きなリターンが期待できますが、反対に、投資直後に相場が下がると大きな損失を抱えるリスクもあります。短期間でリターンを狙いたい人や、投資タイミングを自分で判断できる人に向いています。

平準化

平準化とは、資産運用において価格変動やリスク、収益のばらつきを和らげ、投資成果をより安定させるための考え方や手法を指します。 市場は常に変動しており、短期的な上昇や下落に一喜一憂してしまうと、感情的な判断によって投資の成果が不安定になりがちです。そうした不確実性の中で、**投資額やタイミング、資産の種類、保有期間などを工夫することで「結果のブレをならす」**ことが、平準化の目的です。 たとえば、積立投資によって価格の高低にかかわらず一定額を投資し続けることで、購入単価を平均化する「価格の平準化」が得られます。また、株式や債券など複数の資産に分散することで、特定の資産が下落しても全体への影響を抑える「リスクの平準化」も可能です。長期的に資産を保有することで、一時的な価格変動の影響を受けにくくする「時間の平準化」もその一つです。 これらの平準化の考え方は、資産形成を安定的に進めるうえでの土台となります。リターンを一時的に最大化することよりも、長く続けられる投資のしくみを作ること。それが、資産運用における平準化の本質です。

高値掴み

高値掴みとは、価格が高いときに金融商品を購入してしまい、その後価格が下落することで損失を抱えることを指します。投資のタイミングを誤った場合に起きやすいリスクです。ドルコスト平均法を使えば、定期的に購入するためこのリスクを軽減できます。

リターン

リターンとは、投資によって得られる利益や収益のことを指します。たとえば、株式を購入して値上がりした場合の売却益(キャピタルゲイン)や、債券の利息、投資信託の分配金(インカムゲイン)などがリターンにあたります。 これらを合計したものは「トータルリターン」と呼ばれ、投資の成果を総合的に示す指標です。リターンは、元本に対してどれだけ増えたかを「%(パーセント)」で表し、特に長期投資では「年率リターン」で比較されることが一般的です。 リターンが高いほど投資先として魅力的に感じられますが、そのぶんリスク(価格変動の可能性)も高くなる傾向があるため、自分の目的やリスク許容度に応じて、適切なリターンを見込むことが大切です。

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