外貨建て保険で儲かった人はどんな人でしょうか?
外貨建て保険で儲かった人はどんな人でしょうか?
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2025/12/12 10:23
女性
30代
外貨建て保険に興味があり調べています。実際にこの商品で利益を出している人は、どんな考え方や選び方をしているのか知りたいです。自分のような初心者でも参考にできるポイントがあれば教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
外貨建て保険で「儲かっている人」は、特別な知識やタイミングを当てているわけではなく、商品を「外貨で運用される保険」として冷静に位置づけている点が共通しています。
まず、利回りだけに目を向けず、保険として必要かどうかを判断し、死亡保障や積立目的といった自分のニーズに合っているかを確認します。そのうえで、途中解約のリスクや元本割れ期間を許容できるかを事前に把握し、短期での増加を期待して契約しない姿勢が成果につながります。
次に、為替は「読めるものではない」前提で長期視点を取ります。円高・円安の変動は短期では予測できないため、10年以上の運用を前提にし、為替差損益を時間でならす考え方が重要です。解約タイミングによって円ベースの受取額が変わるため、出口まで含めた計画を持っている人ほど失敗しにくい傾向があります。
さらに、外貨建て保険は見えにくいコストの影響が大きいため、儲かっている人ほど手数料を丁寧に確認しています。為替スプレッド、保険コスト、解約控除などを差し引いた「実質利回り」を理解しましょう。
最後に、家計全体の中で外貨の保有比率を管理している点も特徴です。円資産・外貨資産のバランスを決めたうえで加入することで、為替のブレによって家計全体が振り回されるのを防ぎます。
外貨建て保険は仕組みを理解すれば初心者でも判断できますが、個別の商品性や家計との相性は人によって異なります。迷う場合は、投資のコンシェルジュの無料相談で、外貨の比率、保険の必要性、実質利回りまで一緒に整理できます。
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外貨建て保険
外貨建て保険とは、保険料の支払いや保険金の受け取りなどが、日本円ではなく米ドルや豪ドルなどの外貨で行われる保険商品のことをいいます。主に終身保険や年金保険の形で提供されており、日本国内の低金利環境に対する対策として注目されることがあります。 外貨建て保険の魅力は、円建ての保険よりも高い利回りが期待できる点ですが、その反面、為替レートの変動によって実際に受け取る金額が目減りするリスクもあります。また、為替手数料や解約時のコストがかかることもあるため、加入する際には仕組みをしっかり理解し、自分の資産運用方針やリスク許容度に合っているかを見極めることが大切です。特に長期で保有する場合には、為替動向や国際情勢にも一定の関心を持つ必要があります。
為替スプレッド
為替スプレッドとは、外貨を売るときと買うときに適用される為替レートの差額のことをいいます。たとえば、ある通貨を買うときのレート(TTS)と売るときのレート(TTB)には差があり、この差がスプレッドです。銀行や証券会社などの金融機関は、このスプレッドの中に利益やコストを含めています。 投資家にとっては、スプレッドが広いほど取引コストが高くなるため、外貨預金や外国為替取引(FX)などを行う際には注意が必要です。特に頻繁に取引をする場合や、短期での為替差益を狙う取引では、このスプレッドが実質的な負担となることがあります。為替スプレッドは見えにくいコストのひとつですが、運用の成果に影響するため、取引前にレートの内訳を確認することが大切です。
解約控除
解約控除とは、保険や一部の投資商品を契約期間の途中で解約した場合に、契約者が受け取る解約返戻金などから差し引かれる手数料のことをいいます。特に契約から数年以内など、早い段階で解約した際に高めに設定されていることが多く、実際に受け取れる金額が大きく減ってしまうことがあります。 この制度は、販売時にかかった初期費用や運用の準備にかかるコストを回収するために設けられていますが、契約者にとっては思ったよりも少ない金額しか戻ってこないというリスクにつながります。そのため、商品選びの際には解約控除の有無やその金額、期間などをよく確認し、「途中で解約したらどうなるか」をあらかじめ理解しておくことがとても大切です。長期での運用を前提とした商品には特に注意が必要です。
実質利回り
実質利回りとは、資産運用において、名目上の利回りから運用コストや税金、インフレの影響を差し引いた後の、実際に得られる利益率を示す指標です。金融資産や不動産など、さまざまな資産運用の分野で活用され、投資の収益性をより正確に評価するために重要な役割を持ちます。 金融資産においては、債券や定期預金などの固定利回りの金融商品では、インフレ率が名目利回りを上回ると実質利回りがマイナスになり、資産価値が目減りするリスクがあります。そのため、投資家は名目利回りだけでなく、インフレ調整後の実質利回りを確認することで、資産の購買力を維持しながら運用することができます。 不動産投資では、実質利回りは単なる表面利回りとは異なり、賃貸収入から管理費、修繕費、固定資産税、ローンの利息などのコストを差し引いた後の利益をもとに算出されます。さらに、インフレによって家賃が上昇すれば実質利回りが向上する一方で、維持費の増加によって利回りが低下する可能性もあります。そのため、不動産投資では、地域の経済成長や賃料の上昇余地を考慮しながら、実質利回りを長期的に評価することが求められます。 資産運用全体において、実質利回りを考慮することで、単なる表面上の収益ではなく、実際に資産を増やすための正確な指標を得ることができます。運用コストや税金、インフレといった要素を踏まえて投資判断を行うことが、資産の成長と保全のために不可欠です。
外貨資産
外貨資産とは、日本円以外の通貨、つまり外国の通貨建てで保有している資産のことをいいます。具体的には、米ドルやユーロなどで預けられた預金、外国株式、外貨建て債券、外貨建て保険商品などが該当します。 外貨資産を持つ主な目的は、円だけに依存しないことで通貨の分散を図り、インフレリスクや日本経済の変動による影響を軽減することです。また、海外の成長市場に投資することで、円建て資産よりも高いリターンを期待できる場合もあります。ただし、為替レートの変動によって円換算での評価額が増減するため、「為替リスク」を伴う点には注意が必要です。資産運用において外貨資産を上手に組み入れることで、全体のリスクとリターンのバランスを調整することが可能になります。




