インデックス投資で成功するためのコツは?
インデックス投資で成功するためのコツは?
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2025/02/03 19:57
男性
40代
投資初心者でもインデックス投資で資産を増やすことは可能でしょうか?成功するために意識すべきポイントがあれば教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
インデックス投資で資産形成を軌道に乗せるコツは、①ルールを決めて機械的に実行すること、②コストを徹底的に削ること、③長期・分散に徹することの三点に集約できます。まず、目標利回りと許容リスクに合った資産配分(例:株式70%・債券30%など)と毎月の積立額を決めたら、相場を読もうとせず自動積立設定で“強制執行”しましょう。ドルコスト平均法により、高値では口数を抑え、安値では多く買い付けられるため、時間分散の効果で平均取得単価が低減します。
次に、運用コストは複利の敵です。信託報酬が年0.2%未満、実質コストが明示されている低コストファンドやETFを選び、売買回数を増やさないことで売買手数料と税負担を最小化します。加えて、NISA・iDeCoの非課税枠を活用すると、配当や売却益にかかる約20%の税を削減でき、複利効果が大きくなります。
最後に、年1回程度のリバランスで当初の資産配分に戻し、リスクを適正水準に保ちましょう。大幅下落時は買い増しを恐れず、暴騰時は利益確定をルール通りに実行する“逆張り”が自然に行えます。そのうえで、生活防衛資金(生活費6〜12か月分)を別口座に確保し、投資は余裕資金で継続することが、途中で撤退しないための安全弁になります。このプロセスを10年、20年と淡々と繰り返すことが、インデックス投資成功への王道です。
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インデックス
インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。




