必要な保険は3つだけ、と聞きました。どの3つか理由もあわせて教えて下さい。
必要な保険は3つだけ、と聞きました。どの3つか理由もあわせて教えて下さい。
回答受付中
0
2025/11/06 09:59
男性
50代
「必要な保険は3つだけ」という意見を聞きました。具体的にどの3種類か、各保険が必要な理由と加入の優先順位、目安の保障額や家族構成別の考え方も含めて教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
一般的に、生活の中で「備えておくべき保険」として挙げられるのは、「死亡保険」「火災保険」「自動車保険」の3つと言われています。これらは発生頻度こそ低いものの、一度起きると家計の立て直しが難しいほどの損失を補う目的で活用されています。
まず死亡保険は、家族の生活を支える人が亡くなった際に収入が途絶えるリスクに備えるものです。特に子どもが小さい時期や住宅ローンが残っている期間は重要とされ、保障額は遺族の生活費や教育費から、公的年金や貯蓄で賄える分を差し引いて設定するのが一般的です。掛け捨て型の定期保険はコスト効率に優れ、保障期間を必要最小限に絞るのが基本とされています。
次に火災保険は、火災や自然災害によって家や家財を失った際の再建費用を補う目的で利用されます。持ち家の場合は再調達価額を基準に、火災だけでなく風水害や水漏れなども補償範囲に含める契約が推奨されています。地震保険は別契約となるため、生活再建資金の確保という観点から併用を検討する人も多いです。賃貸住宅の場合でも、家財や借家人賠償責任をカバーする保険への加入は重要とされています。
自動車保険は、交通事故によって他人に損害を与えた場合の賠償責任に備えるものです。対人・対物賠償は無制限が基本とされ、人身傷害補償や弁護士費用特約を付けておくと安心です。交通事故の損害額は一度で数千万円規模になることもあり、自己負担で対応するのは現実的ではありません。
一方で、医療保険やがん保険については、公的医療保険制度によって自己負担額が一定に抑えられるため、必ずしも加入が必要とは限らないと言われています。入院や手術などの短期的な支出は貯蓄でまかなう考え方も一般的です。
このように、家計破綻リスクを防ぐ「守りの保険」を中心に考え、その他の保険をどう位置づけるかを整理することが大切です。
ただし、家族構成や職業、公的保障の範囲によって必要な保険は異なるため、「自分にとって本当に必要な保険はどれか」を客観的に判断することが重要です。
保険の優先順位や見直し方を整理したい方は、ぜひ『投資のコンシェルジュ』の無料相談をご活用ください。中立的な専門家が、家計やライフプラン全体の中で最適な保障バランスを一緒に考えます。
関連記事
関連する専門用語
死亡保険
死亡保険とは、契約者が亡くなった場合に、遺された家族や指定された受取人に保険金が支払われる保険のことです。この保険は、主に家族の生活費や子どもの教育費、住宅ローンの返済など、被保険者の死後に経済的な困難が生じないように備えるためのものです。 投資とは少し性質が異なりますが、万が一のリスクに備えるという点で、資産運用やライフプランの一環として重要な位置を占めています。また、保険の種類によっては、一定の年数を超えると解約返戻金が発生するため、長期的な資産形成の手段として活用されることもあります。
火災保険
火災保険とは、火事によって建物や家財が損害を受けたときに、その損害を補償するための保険のことです。ただし名前に「火災」とありますが、火事だけでなく、落雷、爆発、風災、水災、盗難など、さまざまな災害や事故による損害も対象に含まれることがあります。 保険の内容や補償範囲は契約によって異なり、自分の住まいや生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。住宅ローンを利用する際には、火災保険の加入が必須とされることが一般的です。もしものときに大きな経済的損失を防ぐための基本的な備えとして、多くの家庭で活用されています。
自動車保険
自動車保険とは、自動車を運転中に起こしてしまった事故による損害に備えるための保険です。主に、他人をケガさせたり死亡させたりした場合に補償する「対人賠償」、他人の車や物を壊してしまった場合の「対物賠償」、自分や同乗者がケガをした場合の「人身傷害補償」や「搭乗者傷害保険」、そして自分の車が壊れたときの「車両保険」などに分かれています。 これらは基本的に損害保険に該当し、「第2分野」に分類されます。自動車の所有者には、法律で加入が義務づけられている「自賠責保険(強制保険)」と、任意で加入する「任意保険」の2種類があります。事故はいつ起こるかわからないリスクであり、経済的損失を防ぐという意味で、自動車保険は非常に重要な役割を果たします。資産運用とは直接関係はありませんが、大きな出費を避けるという意味では、生活資金を守るための「守りの保険」として初心者にも理解しやすい商品です。
定期保険
定期保険とは、あらかじめ決められた一定の期間だけ保障が受けられる生命保険のことです。たとえば10年や20年といった契約期間のあいだに万が一のことがあれば、保険金が支払われますが、その期間を過ぎると保障はなくなります。保障期間が限定されているため、保険料は比較的安く設定されています。特に子育て世代や住宅ローンを抱えている方など、特定の期間だけ万が一の保障を重視したい場合に適しています。貯蓄性はなく、純粋に「保障のための保険」である点が特徴です。
地震保険
地震保険とは、地震や噴火、津波などによって建物や家財に損害が生じた場合に、その損害を補償するための保険のことを指します。日本は地震の多い国であり、火災保険だけではこれらの自然災害による損害は補償されないため、地震保険に別途加入する必要があります。 通常、火災保険に付帯する形で契約され、単独で加入することはできません。保険金の支払いは実際の修理費用ではなく、被害の程度(全損、大半損、小半損、一部損)に応じて定額で支払われる仕組みです。国と民間の保険会社が共同で運営しており、大規模災害時にも対応できるように設計されています。万が一に備えて、住宅を所有する方にとっては重要な補償手段の一つです。




