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ベトナムに投資できる投資信託やインデックスにはどのようなものがありますか?

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2025/09/25 08:50


男性

30代

question

ベトナムは今後も経済成長が期待されると聞き、投資を検討しています。個別銘柄を選ぶのは難しいため、投資信託やインデックスファンドを検討しています。これらはどのような種類があり、それぞれの特徴や注意点について教えて下さい。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ベトナムに投資する場合、最もわかりやすい入り口は国内のインデックス投資信託です。その中でも代表的なのが「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」で、VN100指数に連動し、100銘柄に幅広く分散投資できます。新NISAでは成長投資枠で購入可能で、初心者が小額から始めやすい商品です。

一方で、海外ETFを活用すればより透明性が高く、低コストでベトナム市場に投資できます。米国市場では「VanEck Vietnam ETF(VNM)」や「Global X MSCI Vietnam ETF(VNAM)」があり、欧州や香港市場では「Xtrackers FTSE Vietnam」や「Premia Vietnam ETF」といった商品も取引されています。これらは指数や連動方式、経費率がそれぞれ異なり、現物型とスワップ型の違いによってリスク特性も変わるため、商品選択時には証券会社の取り扱いや手数料体系を必ず確認する必要があります。

また、銘柄選別で上振れを狙えるアクティブ型の投資信託もあります。東京海上やアセットマネジメントOne、イーストスプリングなどが運用するファンドは成長投資枠で購入できますが、コストはインデックス型より高めです。運用報告書で上位銘柄や売買の傾向を確認し、自分が納得できる内容かどうかを見極めることが大切です。

投資にあたっては為替リスクや流動性、外国人投資制限などベトナム市場特有のリスクも考慮しなければなりません。さらに信託報酬やETFの経費率だけでなく、売買や為替の手数料も含めた総コストを把握することが重要です。

初心者が取り組む際には、まず国内投信で慣れながら運用を始め、その後に海外ETFで指数やコストの違いを比較検討すると理解が深まります。アクティブ型はコストと運用方針に納得できる場合のみ選ぶのが無難です。こうした段階的な進め方を意識すれば、ベトナム市場の成長を取り込みつつリスクをコントロールする投資が可能になります。

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インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

VN100指数

VN100指数とは、ベトナムのホーチミン証券取引所(HOSE)で上場している流動性・時価総額などの基準を満たす大中型株100銘柄を対象とした株価指数です。この指数は、ベトナム株式市場の中核部分を反映する指標として設計されており、VN30(上位30銘柄)とVN MidCapの組み合わせに近い構成を持つとされています。 指数はフリーフロート調整後の時価総額加重平均方式で算出され、流動性の高い企業の動きが指数に反映されやすくなっています。たとえば、VN100に連動するETF(上場投資信託)である「VinaCapital VN100 ETF(ティッカー:FUEVN100)」は、VN100指数の動きを追随するよう運用されています。 投資初心者向けポイントとしては、VN100指数を通じてベトナム株市場の中核的な企業群にまとめて投資できることがメリットです。個別銘柄を選ぶリスクを回避しつつ、国全体の経済成長を取り込むことができる可能性があります。ただし、ベトナムという新興国市場への投資であるため、為替リスクや市場変動のリスクも念頭に置く必要があります。

海外ETF

海外ETFとは、日本市場ではなく、米国や欧州など海外の証券取引所に上場している上場投資信託(ETF)のことを指します。ETFは株式のように取引所で売買できる投資信託であり、特定の株価指数や債券、不動産(REIT)、コモディティなどに幅広く分散投資できます。海外ETFは銘柄数や投資対象が豊富で、低コストで国際分散投資を実現できる点が魅力です。 資産運用の観点では、米国市場のETFが特に人気であり、VOOやQQQ、VTなど世界的に利用される商品があります。ただし、為替リスクや税制の違い、日本の証券会社での取り扱い範囲といった点に注意が必要です。

スワップ

スワップとは、金融の世界で「交換」を意味する用語で、異なる通貨や金利の支払いなどを相互に交換する契約のことを指します。 資産運用の分野では、特に外国為替証拠金取引(FX)で頻繁に使われる用語であり、この場合、異なる通貨間の金利差に基づいて発生する受け取りまたは支払いの金額を「スワップポイント」と呼びます。 たとえば、金利の高い通貨(例:メキシコペソ)を買って、金利の低い通貨(例:日本円)を売ると、その金利差に応じてスワップポイントを受け取れることがあります。一方、逆の取引ではスワップポイントを支払うことになります。ポジションを保有している間、毎日自動的に発生するため、収益やコストに継続的な影響を与えます。 また、投資信託やETFなどの中には、「スワップ型」と呼ばれる商品も存在します。これは、実際の資産を保有する代わりに、指数や資産価格に連動する収益を得るためにスワップ契約を利用する構造を採用しているものです。 スワップは一見すると目立たない要素ですが、長期運用では利益や損失に影響を及ぼすことがあるため、仕組みやリスクを理解しておくことが重要です。

アクティブ型ETF

アクティブ型ETFとは、上場投資信託(ETF)の一種で、運用担当者が銘柄の選定や売買のタイミングを判断しながら、指数にとらわれず積極的に運用するタイプのETFです。一般的なETFは日経平均株価やS&P500などの指数に連動するように機械的に運用される「パッシブ型」が主流ですが、アクティブ型はより高い成果を目指して柔軟に投資戦略を変える点が特徴です。 運用の自由度が高い分、手数料はやや高めになることがありますが、うまく運用されれば市場平均を上回るリターンが期待できる可能性があります。ETFとして証券取引所に上場しているため、株式と同じようにリアルタイムで売買できる点も魅力のひとつです。

信託報酬

信託報酬とは、投資信託やETFの運用・管理にかかる費用として投資家が間接的に負担する手数料であり、運用会社・販売会社・受託銀行の三者に配分されます。 通常は年率〇%と表示され、その割合を基準価額にあたるNAV(Net Asset Value)に日割りで乗じる形で毎日控除されるため、投資家が口座から現金で支払う場面はありません。 したがって運用成績がマイナスでも信託報酬は必ず差し引かれ、長期にわたる複利効果を目減りさせる“見えないコスト”として意識されます。 販売時に一度だけ負担する販売手数料や、法定監査報酬などと異なり、信託報酬は保有期間中ずっと発生するランニングコストです。 実際には運用会社が3〜6割、販売会社が3〜5割、受託銀行が1〜2割前後を受け取る設計が一般的で、アクティブ型ファンドでは1%超、インデックス型では0.1%台まで低下するケースもあります。 同じファンドタイプなら総経費率 TER(Total Expense Ratio)や実質コストを比較し、長期保有ほど差が拡大する点に留意して商品選択を行うことが重要です。

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