オルタナティブ投資がしたい方必見!手軽にオルタナティブ投資をする方法3選
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執筆者:
公開:
2023.04.02
更新:
2024.12.11
オルタナティブ投資(代替投資)とは、株式や債券以外の資産へ投資すること、またはその資産自体のことを指します。
株式や債券は「伝統的資産」と呼ばれ、「オルタナティブ」とは日本語で「代替する」という意味があります。そのため「オルタナティブ投資」は、伝統的資産に代替する新たな投資手法という意味合いがあります。
参考記事:オルタナティブ投資とは?
オルタナティブ投資を実施する方法
オルタナティブ投資の具体的な内容としては、不動産、プライベート・エクイティ・ファンド、未公開株、ヘッジファンドなどが挙げられます。
これらは、伝統的資産と比較して、投資を実践すること自体にハードルがあります。
そこで今回は、一般的な個人投資家の方がオルタナティブ投資を実践するための方法をお届けしたいと思います。
投資信託を購入する
投資信託の投資対象先はさまざまです。上場株式や債券などの伝統的資産に投資するものだけでなく、不動産や金、原油などに投資する投資信託も数多く存在します。
そこで、不動産や金、原油などに投資をしている投資信託を購入することで、不動産や金、原油などに直接投資することと同様の投資効果を期待することができます。
投資信託の種類 | 期待できる投資効果 |
---|---|
REIT(不動産投資信託) | 不動産投資 |
原油指数や金価格に連動する投資信託 | コモディティ投資 |
非上場企業へ投資する投資信託※ | プライベート・エクイティ・ファンド |
※現時点では非上場企業へ投資する投資信託はありませんが、野村ホールディングスとスパークスが共同で、非上場企業へ投資する投資法人を設立予定です(出所:野村ホールディングスプレスリリース(2021年1月14日付))
投資信託を利用することで、一般の個人投資家の方であっても、簡単にオルタナティブ投資を始めることができます。
クラウドファンディングを利用する
クラウドファンディングとは、群衆を意味する「クラウド」と資金調達を意味する「ファンディング」を組み合わせた造語であり、不特定多数の人々から資金を調達する仕組みのことを指します。
クラウドファンディングといえば、お店や人々を応援するための仕組みというイメージが強いかもしれませんが、未上場株式に投資ができる「株式型クラウドファンディング」や、貸付投資を行う「融資型クラウドファンディング」などの金融系クラウドファンディングもあります。
代表的な金融系クラウドファンディングの企業は以下の通りです。
サービス名 | サービス内容 |
---|---|
FUNDINNO | 株式型クラウドファンディング |
Funds | 融資型クラウドファンディング |
SBIソーシャルレンディング | 融資型クラウドファンディング |
CAMPFIRE Owners | 融資型クラウドファンディング |
金融系のクラウドファンディングを活用することで、投資信託の購入では実施することができなかった「未公開株の取得」や「企業への貸付」といったオルタナティブ投資を簡単に始めることができます。
IFAを利用する
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、Independent Financial Advisorの略で、日本語では「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれる資産運用の専門家を指します。
参考記事:IFAとは?
IFAでは、1つ以上の証券会社と業務提携を行いながら、投資家に対して資産運用アドバイザリー業務を行っており、IFAを通じて、株式や債券、投資信託などへ投資を行うことができます。
また、不動産やヘッジファンド、コモディティへの投資を通常の証券会社がアドバイスすることはほとんどありませんが、IFAの中には、不動産やヘッジファンド、コモディティなどへの投資をアドバイスしてくれるところも存在します。
まとめ
個人投資家がオルタナティブ投資を実践する方法をまとめると、以下の通りとなります。
投資信託 | クラウドファンディング | IFA | |
---|---|---|---|
不動産 | ○ | − | ○ |
PEファンド | ○ | − | − |
未公開株 | − | ○ | − |
ローン・私募債 | − | ○ | − |
ヘッジファンド | − | − | ○ |
コモディティ | ○ | − | ○ |
ぜひオルタナティブ投資をご自身のポートフォリオに組み入れていただき、ポートフォリオの分散効果を強化していただければと思います。
なお投資のコンシェルジュでは、ユーザーのご意向を踏まえて、最適なIFAを無料でご紹介しておりますので、ご興味ある方はこちらからお申し込みください。
投資のコンシェルジュ編集部
MONO Investment
投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。
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オルタナティブ投資
オルタナティブ(Alternative)投資とは、代替投資という意味で、伝統的資産(債権や株式)以外の代替資産(不動産・コモディティ・ベンチャーキャピタル・貴金属・仮想通貨など)に対する投資のこと。オルタナティブ投資のメリットとしては、ポートフォリオに組み込むことによってリスク分散が期待できること、投資対象や手法の選択肢が増えることなどが挙げられる。
コモディティ
コモディティは、貴金属(金・銀・銅など)、エネルギー(原油・天然ガスなど)、農産物(コーン・大豆・砂糖・小麦など)など、一般的に先物取引市場に流通する商品のことを指します。
独立系アドバイザー(IFA)
IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、日本語では「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれる資産運用の専門家を指す。内閣総理大臣より金融商品仲介業の登録を受け、1つ以上の証券会社と業務委託契約を締結し、投資家に対して資産運用のアドバイス業務や金融商品の仲介を行う。
REIT
「Real Estate Investment Trust」の略。投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」と呼ばれている。 投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することが可能。
投資信託
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品。 その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組み。 集めた資金をどのような対象に投資するかについては、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行う。