
ポートフォリオ運用するなら必須の知識!「アセットクラス」とは?
執筆者:
公開:
2023.04.02
更新:
2023.11.17
アセットクラスとは、投資対象となる資産(アセット)の分類のことを指します。
分類方法の具体例としては、株式、債券、現金といった伝統的な投資対象とオルタナティブ資産に分かれます。また、国内、先進国、新興国といった地域で更に区分する場合もあります
異なるアセットクラス間では、値動きの相関性がほとんどないか、場合によっては負の相関性があります。そのため、ポートフォリオ運用を実践する際は、異なるアセットクラスの資産を組み合わせて投資をすることで、ポートフォリオ全体のリスクを低下させ、安定した収益の計上を目指します。
アセットクラスの具体的な内容
株式
株式とは、株式会社が出資者に対して発行する有価証券です。
投資家は、配当収入や、株価の値上がりにより利益を得ることができます。
債券
債券は、国や企業(発行体)が投資家から資金を借り入れる際に発行する有価証券です。投資家は、発行体がデフォルト(債務不履行/いわゆる破産のこと)を起こさない限り、元金と利息収入を得る投資手法です。
REIT
REIT(不動産投資信託・リート)は、機関投資家や個人投資家から調達した資金を元に不動産を購入し、その賃料収入や売却益を投資家に還元する金融商品です。そのため、不動産を直接保有するのと類似した投資効果を見込むことができます。
コモディティ
コモディティ投資とは、商品先物市場で取引されている金・原油・穀物などの商品に対して投資をすることを指します。「コモディティ」は日本語で「商品」を意味します。
ヘッジファンド
ヘッジファンドとは、様々な運用手法を駆使して、好況・不況にかかわらず高い運用収益を得ようとするファンドを指します。通常の投資信託は、運用方法に制限を設定することが多いですが、ヘッジファンドは比較的自由な運用が可能であり、商品先物や金融先物、信用取引なども積極的に活用しています。
未公開株
未公開株(非上場株式)を取得し、その企業がIPO等をした際に、購入価格より高値で株式を売却し利益を得ることを目指す投資手法です。
不動産
不動産投資もアセットクラスの一つです。不動産を購入し、それを第三者に賃貸することで、賃料収入を得ることができます。また、購入した不動産を売却することで、売却収入を得ることができます。
プライベート・エクイティ・ファンド
プライベート・エクイティ・ファンドとは、機関投資家や個人投資家から集めたお金を元手に非上場企業の株式を取得し、その企業の経営内部に関与して企業価値を高めた上で、取得した株式を売却することで利益を得るファンドです。
ローン貸付
ローンは、資金ニーズのある会社やファンドに対して資金を貸し付けることで、定期的な利息収入を得ることを目指す投資手法です。

投資のコンシェルジュ編集部です。