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ポンジ・スキームとねずみ講の違いは何ですか?

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2025/07/10 10:37


男性

30代

question

投資詐欺のニュースで「ポンジ・スキーム」と「ねずみ講(ピラミッド・スキーム)」という言葉を耳にしました。どちらも似たような仕組みだと思ったのですが、具体的にどのような違いがあるのか教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

ポンジ・スキームとねずみ講(ピラミッド・スキーム)は、新規参加者の資金を既存参加者に分配する詐欺行為という点では共通していますが、その構造や手法に明確な違いがあります。

ポンジ・スキームは「高利回りの投資商品」と称して、運営者が参加者から資金を集めます。しかし実際には資産運用などは一切行われず、新しく集めた資金を配当と見せかけて以前からの投資家に渡します。資金は運営者が集中的に管理するため、参加者自身が新たな勧誘を行う必要はありません。一見すると普通の投資運用に似ているため、詐欺と気づきにくいのが特徴です。

一方、ねずみ講(ピラミッド・スキーム)は、新しい会員を次々と勧誘し、加入時の会費や商品代金を上位の会員に送金することで成り立ちます。参加者は下位の会員を勧誘し続ける義務があり、その連鎖が止まるとすぐに破綻します。日本では無限連鎖講の防止に関する法律や特定商取引法によって違法とされ、厳しく取り締まられています。

まとめると、ポンジ・スキームは中央管理型で運用を装う詐欺、ねずみ講は勧誘による拡大を前提とする連鎖型の詐欺です。どちらも資金流入が止まれば必ず破綻する仕組みで、非現実的な利益を謳う案件には十分な警戒が必要です。

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ポンジスキーム

ポンジスキームとは、新たな出資者から集めたお金を、以前の出資者への配当や利益の支払いにあてることで、あたかも利益が出ているかのように見せかける詐欺的な投資手法のことを指します。実際には、実態のある投資活動が行われていないことが多く、最終的には資金の流入が止まった時点で破綻し、多くの投資者が損失を被ります。この手法の名前は、1920年代にアメリカでこの仕組みを使って多額の資金を集めたチャールズ・ポンジに由来しています。高い利回りを保証するとうたって勧誘してくる投資話には、このようなポンジ・スキームである可能性があるため、投資初心者の方は特に注意が必要です。冷静に情報を確認し、信頼できる情報源からの判断を心がけましょう。

ねずみ講(ピラミッドスキーム)

ねずみ講(ピラミッドスキーム)とは、参加者が新たな会員を勧誘して加入させ、その紹介人数に応じて報酬が支払われる仕組みを持つ違法な資金集めの手法です。構造的には、最初に加入した人が紹介報酬を得て、次の人がまた新たな参加者を募るという連鎖を繰り返すピラミッド型の構成をしています。 このような仕組みは、短期的には一部の上層参加者に利益をもたらしますが、参加者が指数的に増え続けなければ維持できないため、必ず破綻し、後から加入した多くの人が損失を被ります。日本では「無限連鎖講防止法」により明確に禁止されており、違反すれば刑事罰の対象となります。「高利回りを保証」「誰でも簡単に稼げる」といった甘い誘い文句に惑わされず、仕組みの本質を見抜く目を持つことが重要です。

中央集権型

中央集権型とは、意思決定や管理機能が特定の一つの機関や組織に集中している仕組みのことを指します。資産運用や金融、デジタル技術の分野では、情報や資産が中央の管理者によって一元的に統制される構造を意味します。たとえば、銀行や証券会社などの金融機関は、顧客の資産や取引を中央で管理・運営しており、これは中央集権型の典型例です。利点としては、管理が効率的であり、トラブル時の対応も迅速に行える点が挙げられます。 一方で、管理者の不正やシステム障害が発生した場合、全体に大きな影響を及ぼすリスクがあるのが特徴です。こうした構造は、近年注目される分散型(非中央集権型)との対比で語られることが多く、特にブロックチェーンや暗号資産の世界では重要な比較軸となっています。

マルチ商法(連鎖販売取引)

マルチ商法(連鎖販売取引)とは、商品やサービスを販売する人が、新たな販売員を紹介することで販売組織を広げ、その組織内の売上や紹介数に応じて報酬を得る仕組みの販売形態です。紹介された販売員がさらに別の人を紹介していく連鎖構造が特徴であり、販売ネットワークがピラミッド型に拡大していきます。日本ではこのような仕組みを「連鎖販売取引」として特定商取引法により合法的に規定されていますが、誇大広告や強引な勧誘、商品の実体が伴わない場合などは法違反となることがあります。 ねずみ講との最大の違いは、マルチ商法には商品やサービスの実際の取引がある点です。ただし、販売活動よりも勧誘による報酬が主となっている場合や、過大な収益をうたって誤解を招く場合は、違法と判断されることがあります。資産運用や副業として誘われることもありますが、契約や報酬体系の内容をよく確認し、冷静に判断することが大切です。

無限連鎖講防止法

無限連鎖講防止法とは、いわゆる「ねずみ講」と呼ばれる無限に人を勧誘し続ける仕組みの取引を禁止するために制定された日本の法律です。正式名称は「無限連鎖講の防止に関する法律」で、1978年に施行されました。この法律では、商品やサービスの販売を装っていても、「新たな会員を勧誘し、その会員がさらに勧誘することで報酬を得る」ような仕組みが、実質的に無限連鎖構造であれば違法とされます。 無限連鎖講は、初期の加入者が利益を得る一方で、後に加入した人が損をする不公平な構造であり、金融トラブルや詐欺被害の温床になりやすいため、法律によって厳しく規制されています。資産運用の世界でも、高配当や短期での高利回りをうたいながら実態がねずみ講というケースが存在するため、法律の内容を理解しておくことが自己防衛につながります。

特定商取引法

特定商取引法とは、消費者が不利益を被らないように、訪問販売や通信販売など特定の販売形態における取引のルールを定めた日本の法律です。この法律は、誇大広告や強引な勧誘、返品拒否などから消費者を保護することを目的としており、事業者には適切な表示義務や契約解除(クーリング・オフ)への対応が求められます。 資産運用の分野では、金融商品や投資セミナーの勧誘、通信販売型の投資教材などがこの法律の対象になることがあり、特に高齢者や初心者を狙った悪質な勧誘行為に対する抑止力として重要な役割を果たしています。消費者としては、この法律の内容を知っておくことで、不要な契約やトラブルを未然に防ぐことができます。

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